猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

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ザ・タウン 【脱けられない この地に根ざす 強盗団】

tag 犯罪 サスペンス アクション 恋愛映画 ヒューマン

『ザ・タウン』 THE TOWN
2010年・アメリカ
ベン・アフレック監督&主演。チャック・ホーガン著『強盗こそ、われらが宿命』映画化。

 これは凄く良い映画ですが、ラストがどうも好きじゃなかった。ユーモアあり、緊張感あり、迫力のカーチェイスと銃撃戦ありで完璧なんだけど!前半が少々退屈なのと、ラストのもやっと感が惜しい!この点は後ほど詳述。そんなアフレック監督長編映画2作目。本作が評価されて続々と大きな作品の監督をオファーされていますよ。アフラック、ニャフラック!

 キャストには先日(2011/1/2)癌で亡くなった名脇役ピート・ポスルスウェイトも。町の裏社会の顔役、花屋の役ですよ。あと、『ハート・ロッカー』のジェレミー・レナーが、強盗団のメンバー且つ主人公ダグ(ベン・アフレック)の親友ジェムを演じています。さすがに身のこなしがクール!見た目はとっつぁん坊やみたいだけど。

Ost: the Townthe Town オリジナル・サウンドトラック
監督:ベン・アフレック
出演:ベン・アフレック、ジェレミ-・レナ―、レベッカ・ホール、ジョン・ハム、ブレイク・ライヴリー、クリス・クーパー

強盗多発地帯ボストンはチャールズタウン。強盗を生業とする男たち。それは家業として、父から息子に受け継がれた。

コトノハ
"I will see you, this side or the other."
(また会えるさ、この世かあの世で)

 the other sideといえばあの世のこと。レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の歌で"Otherside"っあるよな!アレ大好き!それはともかく、この台詞カッコイイな。最初ダグの父ちゃん(クリス・クーパー)が言う台詞で、のちにダグも使う。


 チャールズタウンのアイリッシュ系強盗団。そのリーダー、ダグ。町の犯罪を取り仕切る花屋のもと、今日もせっせと強盗を働く。無音警報機を使われて仕方なく銀行支配人の女性クレア(レベッカ・ホール)を人質にとり逃走。ソツなく彼女を解放し、無事に仕事を終える。

画像はコチラのダウンロード壁紙から。
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 アイリッシュ系だけあって、聖パトリックデーの象徴である緑のクローバー(シャムロック)がいたるところに見えます。そんな細部へのコダワリも楽しい。

 映画の前半1/3ぐらいはね、ちょっと退屈でした。銀行強盗シーンなんか臨場感あって良かったんだけど、ダグとクレア(レベッカ・ホール)が仲良くなっていくあたりは正直タルイ。といっても、ノンベンダラリと話が進むわけでなく、要所要所オモシロやハラハラが挟まってて飽きさせない。ジェムの首のタトゥーを気にするダグとか面白かったよ。

TT_WPs1600_NB_001[1]

 そして尼僧のコスプレ(↑画像)で次の強盗を終え、逃走するときのカーチェイスが大迫力!スピード感のあるブレ、車載カメラのようなアングルでキューっとカーブを曲がる緊張感!とにかく凄い!ここから話はノンストップで一気に面白く転がっていくよ!終盤の銃撃戦も凄い。

 私は強盗ものとかギャング、マフィアものの映画があまり好きではないのだけど。だってワルイじゃん。でもこの映画はワルイけれど、ワルを持ち上げていない感じが好き。抜けだせない犯罪世界のしがらみ、友情、そんな悲哀がきちんと描かれていた。特に危ないキレ・キャラのジェムが、途中で友達思いの結構良いヤツだと判るあたりは好き。ワルはワルだけどな!

 あと、ユーモア分がかなりツボ!逃走して車から降りた瞬間、尼僧姿のまま見つめ合ってしばらく固まってるシーンは爆笑!緊張感の続いた後にこうやって笑いが置かれていると、それがヌケになって疲れずに観られる。

 ちなみに最後にバッグを開けたときフルーツが出てくる、アレ。オレンジだかタンジェリンだかの柑橘はフロリダが名産地で、それにちなんでるワケですな。手掛かりを残しといた、と。

TT_WPs1600_NB_002.jpg

 さて。原作があるわけですが。アフレックは原作に忠実に作りたかったようで、最初の完成試写ではなんと4時間の作品だったとか!長ぇぇよ!当然カットしてくれと言われますわな。次に出来たのが2時間50分版。それもまだ長いわな。で、2時間10分以内に収めてくれとスタジオに言われて、この2時間8分の映画が出来たと。完成品の人物描写の掘り下げが足りなく感じるのは、このカットにカットを重ねた結果みたいね。

DVD/BDのエクステンデッド版がリリースされて、そちらは約25分長い2時間半になっているとのこと。日本版もこの長いの、出るかしら?観たい!

 映画のラストは何か締まりがない感じでモヤっとしてたのだけど、原作のラストとは違うのだそうだ。原作は映画よりも哀しいラストとのこと。その哀しい展開のラストも撮影したけれど、試写で観客に不評だったので却下されてしまった。さすがアメリカン。あんまり鬱エンドは受け容れられないのよね。わしゃ、原作と同じラストで観たかったニャー。

原作ではクリスタ(ブレイク・ライヴリー)の幼い娘は誰の子なのか明らかにされているとのことなので、読んでみるのも良いかも。
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関連作品のようなもの
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)原作本は上下巻。本の原題は"Prince of Thieves"で強盗団の王子!
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈上〉 (ヴィレッジブックス)
チャック ホーガン
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈下〉 (ヴィレッジブックス)映画とは違う結末!
強盗こそ、われらが宿命(さだめ)〈下〉 (ヴィレッジブックス)
チャック ホーガン
CSI:科学捜査班 シーズン1 コンプリートDVD BOX-1犯罪に詳しいのね、と言われたダグはCSI全部観てるから!と返す。
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エリック・スマンダ、ロバート・デヴィッド・ホール 他
フリントストーン/モダン石器時代 [DVD]仕事を尋ねられたダグは石工だという。フリントストーンみたいさって。
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ジョン・グッドマン、ハル・ベリー 他

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完全なる報復 【この正義 納得出来ない 哀しみを】

tag ヒューマン サスペンス 犯罪 法廷

『完全なる報復』 LAW ABIDING CITIZEN
2009年・アメリカ
ジェラルド・バトラーの製作会社が放つ第一弾!アメリカ司法制度に挑む男。

 待ってたよヽ(´ー`)ノジェリー!ロマコメではなく、男臭いジェラルド・バトラーが観たかった皆様、コレですよ!日本公開されて本当良かった!で、邦題は…え?『完全なる報復』??う~ん、観終わるとこの邦題がしっくりこないデスよ。確かに報復措置なのですが、報復・復讐といった言葉だけで表せるものではない、と。

原題は“法を遵守する市民”の意味。善良な一般市民、とでもいいますか。犯罪を犯しても、司法取引で善良な一般市民になることができる(若しくは刑を軽減される)。うまく弁論すれば、明らかに黒でも保釈が認められたりね。そんな皮肉。

LAC_800x600_A.jpg監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス、レスリー・ビブ、ヴィオラ・デイビス

妻子を目の前で殺された男が、全てを賭けて司法制度に戦いを挑む!

コトノハ
"Can't fight fate."
(運命には逆らえない)

 残虐な犯人が妻子を殺したときの言葉。のちに遺されたクライド(ジェラルド・バトラー)もこの台詞を繰り返す。運命を押しつけられた男が、今度は運命を押しつける側にまわり、最後には自らの運命を決める。


 アメリカのドラマや映画を観ているとよく耳にする、司法取引。例えば、ジョディ・フォスターがレイプ被害者を演じた『告発の行方』でも、ある時点で弁護士(ケリー・マクギリス)が裁判に勝てないことを悟り司法取引に踏み切る。それを知った被害者は荒れ狂う、なんて展開がありました。

本作では司法取引が部分的正義の実現の為だけではなく、検事の成績維持のためにも利用されている側面まで描いている。一説によれば、司法取引で決着をつける事件は8割にも登るとか。アメリカの正義なんて、こんなもんであるよ。

今回の画像はココから。なぜか最小サイズのものしかダウンロードできない。
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 ジェリー演じるクライドが、犯人への復讐だけでなく、当時司法取引に関わったメンバーにも制裁を加えていく物語。本人は「復讐じゃない」と言うけれど、いやいや、復讐ですよ。でもそれだけじゃない。このクソったれな汚い穴だらけの司法制度を告発するんだ!世に知らしめてやる!そんな気概。

 クライドの天才的な計略。それに振り回される司法側。なんだかコレが気持ち良い。判事に面と向かって罵倒するシーンなどは笑いすら出てくるほどの爽快さ。犯人への復讐を遂げた後、簡単に逮捕収監されるクライド。が、釈放しなければ当時の弁護士と検事と判事を殺すと脅す。それが彼の申し出た司法取引。獄中にいながら、なぜ彼はこんな事件を起こすことが出来るのか?

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 彼を担当した検事ニック(ジェイミー・フォックス)は野心に燃えるバリバリの若手だった。それだけに、司法制度に疑問を感じるでもなく、淡々と仕事をこなすのみ。ドライなんだな。でも、そんな彼の司法取引についての考え方がどう変わっていくのか。そこが一つのキモと言えましょう。

 緊張感の続く映画ではあるけど、ところどころに笑いが散りばめられていて良いヌケになってます。獄中、同室の男との会話は面白くて、それだけに続く展開でギョっとしてしまう。クライドの静かな、冷静な狂気は、時に激しく燃える。

 もちょっとアクション・サスペンスを期待しちゃってた私。実体はアクション分ごく少ないリーガル・サスペンス。頭脳派なジェラルド・バトラーでござったよ。それもまた良し!ジェリーが魅力的な映画としては『タイムライン』がピカイチお薦め。

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 私は正義なんて、心の中にしか存在しないと思ってる。時代、国、法律、宗教、立場によって、正義の中身は全く違うのだから。倫理も同じ。客観的正義なんてものは幻。だから、何が正義か?なんて問いかけは無意味。この映画では、検事は法律を根拠に正義を貫こうとし、クライドは自分の心の声を根拠に正義を貫こうとする。どちらが正しいのか、という問題ではない。それぞれに正義、なのだ。私の正義、あなたの正義。

 ひとつ難点を言えば、ラストのニックの計画が杜撰すぎやしないかってこと。クライドがどの時点でアレするか、わからないだろうに!それ、ヘタしたら自分がお陀仏じゃぜ!
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関連作品のようなもの
ばかげた裁判に殺されかけた男―正義の国アメリカの司法制度が生んだ最悪の冤罪事件実録ノンフィクション本。こちらも司法制度と闘った男。
ばかげた裁判に殺されかけた男―正義の国アメリカの司法制度が生んだ最悪の冤罪事件
トマ ルメール
ザ・ハリケーン [DVD]ボクシングものかと思いきや、冤罪を晴らそうとする感動の実話もの。
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デンゼル・ワシントン
告発の行方 [DVD]レイプ事件で、司法取引されて怒りまくったりも。
告発の行方 [DVD]
ジョディ・フォスター、ケリー・マクギリス 他

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スプライス 【モンスター 人の心に 棲まうもの】

tag SF ホラー サスペンス

『スプライス』 SPLICE
2008年・カナダ=フランス=アメリカ
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の遺伝子操作SFサスペンス!

 『CUBE』ヒット後、2000年に製作しようとして予算の都合で実現しなかった。それがやっと作られた。そしてようやくの日本公開!待ってたよ、ナタリ!製作総指揮にはギレルモ・デル・トロ、ドン・マーフィー、ジョエル・シルバー等大物が名を連ね、主演は素晴らしい演技者エイドリアン・ブロディサラ・ポーリー。凄いぜ。かなりエグイ場面もあるけど、だからこそ他にはない映画になっていると思う!

 タイトル"splice"は接合、つなぎ合わせること。ここではDNAやRNAを接合して、遺伝子操作を施した新生物の誕生を意味している。ヒトのDNAと動物のDNAを掛け合わせた生物を造りだし、そこからアルツハイマーや癌の治療薬の元となるタンパク質化合物をとれたら…。という科学的探求。もしくは私的欲求。

Ost: SpliceSplice オリジナルサウンドトラック

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック

モンスター・ホラーのフリをして、人間のモンスターっぷりを描いた映画



 まずオープニングがカッコイイよ。レントゲン写真がバシバシ出てくるのだけど、ワーナーブラザーズのロゴマークやダークキャッスルのロゴマークもレントゲン写真様なの。ワーナー映画は、大体映画に合わせてロゴの雰囲気を変えてくるのが素敵!と、いつも思う。

 ヒトのDNAと動物のDNAを接合して生まれてきた新種のドレン(デルフィーヌ・シャネアック)。彼女を作り上げた科学者夫妻クライブ(エイドリアン・ブロディ)&エルザ(サラ・ポーリー)。この夫婦の名前は『フランケンシュタインの花嫁』のフランケンシュタイン博士(コリン・クライブ)と怪物の花嫁(エルザ・ランチェスター)を演じた俳優からの引用。生命を造りだすことに憑かれ、哀しい怪物を産み出してしまった。この映画に相応しい名前。

 フランケンシュタインの怪物のように、新種ドレンは人の心を持ち、自我が確立していき、愛情に飢えていく。なぜ、私には髪の毛がないの?なぜ私はヒトと違うの?この世に独りぼっちなの?彼女はちっとも悪くない。ただただ可哀相で切なくなる。

今回の画像はココから!
Splice_wall04_1600x1200.jpg

 エルザが自分の子を産みたがらず、そのくせドレンを我が子扱いする様子は異常だ。エルザの母親のエピソードはチラっとしか語られないけれど、自分が嫌悪していた母親と結局は同じようなことをしてしまっている。まあ、それはよくあること。でもドレンは実験体であり、人間ではないから。より支配的に、子供と言うよりはペット扱いしても誰にも責められない。

溺愛しているのかと思えば、彼女の欲するモノをわざと取りあげたり。自分のコントロール下において、権力を行使し、驚くほど冷酷にもなれる。彼女を傷つけても、実験動物だから構わないというように。母性を満足させながら、自分の好きなように相手の行動を制限できる。エルザこそモンスターだ。

 一方クライブは、最初からこの実験には反対だった。科学的好奇心はあるものの、やはり倫理的に問題があり、何が起こるのか恐ろしいから。早くこの実験を終わらせたいと願いつつ、ドレンを憐れみ、次第に人格を認めていく。でもクライブも、何て言うかちょっと衝動的で、決して人格者ではない。

splice_icon_03_96x96.gif ドレンの孤独と哀しみは、猫への態度によく表れていた。納屋に入ってきた猫に触れ、撫で、抱きしめる。愛すべき小さな存在。でも、エルザに「ペットは良いものよ」と言われたとき、猫と自分を同一視して猫を憐れむのだ。このシーンが一番好き。

 実際に医学的用途―臓器育成などの為にヒトと動物のハイブリッドは研究されている。そういう現実を考えると更に、難しい問題を提示されているように思う。そのイキモノは、あなたが好き勝手して良いのですか?と。映画のラストには、エルザがドレンの悲劇から何も学んでいない様子が見て取れる。エルザの中では、ドレンはあくまで実験動物であり、ドレンが辛かろうと知ったことではないのだ。そうでなければ、あんな選択はしない。モンスターはやっぱり彼女だ。

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 ちょっとエー!ありえねー!って思ったのが2点。一つ、未知の生物の体液が付着したナイフを口にくわえる科学者はいない!一つ、サンプルを扱うラボでピザ食べたり珈琲飲んだりもしない!私が働いていたラボでは飲食物持ち込み禁止でしたよ。自分の身を守るために必要な最低限のルールだと思うんだけど。

でも、それ以外はおよそ有りそうな話だった。新生物ジンジャーとフレッドに起きた雌雄転換も、魚やカエルや昆虫など動物界にはよくある話。環境や自らの体格に応じて性転換が起こったりする。魚ならブダイやカクレクマノミなんかが有名。まあ、ほ乳類では性転換起こらないのがセオリーだけども。(ほ乳類は最初は雌で、Y染色体があれば雄に変化し固定される)

splice_icon_02_96x96.gif 映画ネタもあるよ。ホルマリン漬け標本のラベルに“シド&ナンシー”、“ボニー&クライド”なんて書いてある。実験成功した新生物のツガイの名前“ジンジャー&フレッド”は、歌って踊れるあの二人、ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアから取ってるんですな。夫婦の寝室、ベッドの頭上に飾ってある絵が日本の漫画絵なのだけど、あれは何だかわからないや。ヤツらが来るぞ!って書いてあった。

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF) この映画を観て想起したのは、グレッグ・イーガンのSF短篇『キューティー』と中篇『祈りの海』。どちらも短篇集『祈りの海』に収録。

『キューティー』は遺伝子操作で作った赤ん坊の代替物の話で、キューティーの哀しい運命と、キューティーを溺愛した男の悲劇。『祈りの海』は雌雄転換のエピソードが出てきます。超オススメ。

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関連作品のようなもの
CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]ナタリ監督といえばシチュエーション・サスペンスの金字塔!
CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]
モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボアー 他
フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151主人公二人の名前、エルザとクライブはこの映画出演者からの引用。
フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151
ドワイト・フライ/エルザ・ランチェスター/ボリス・カーロフ/コリン・クライブ
スイング・タイム<有頂天時代> [DVD]新生物フレッド&ジンジャーの名前は歌って踊れるこの二人から。
スイング・タイム<有頂天時代> [DVD]
フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース
俺たちに明日はない [DVD]ホルマリン漬けのビンのラベルには【ボニー&クライド】!
俺たちに明日はない [DVD]
ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ 他

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パンドラム 【方舟で 希望を繋ぐ 人類の】

tag SF ホラー アクション サスペンス

『パンドラム』 PANDORUM
2009年・イギリス=ドイツ
ポール・W・S・アンダーソン製作のSFサスペンス・ホラー。

 西暦2174年。ノアの方舟である宇宙船エリジウムは、資源の枯渇した地球からハビタブルな惑星タニスに向けて出発した。乗員、6万人と動植物。900年超の時間が流れる。

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監督:クリスティアン・アルヴァルト
出演:デニス・クエイド、ベン・フォスター、キャム・ギガンデット他

SF好きは観たら良いと思うよ。

 ところで公開劇場の新宿武蔵野館には水槽があってネコザメとイヌザメが仲良く昼寝してたよ!可愛いよ!



 タイトルのパンドラムは映画中で説明される宇宙病のようなもの。簡単に言えばサイコになっちゃう病。これはギリシャ神話のパンドラから来ているものと思われる。パンドラは開けてはいけないと厳命された箱を開けて、世に疫病や災いをばらまいてしまった。この箱は、パンドラの好奇心の強さを見抜いていた神々の仕組んだワナとも言える。この神話は映画で起こる事とリンクしていて面白い。

今回の画像はコチラのダウンロード壁紙から。
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 映画の舞台となる巨大な宇宙船エリジウムの名は、またの名をエリュシオン。ギリシャ神話でいう理想郷、死後の楽園のこと。荒廃した地球を旅立ち、美しい惑星タニスを理想郷と憧憬する気持ちの表れなのかな。

 さて。コールドスリープから目覚めたクルーは2人。長期睡眠からくる記憶障害のため、ミッションを思い出すところから始まる。そして『エイリアン』的展開へと雪崩れ込む。広大な宇宙船の中を探索し、異形のクリーチャーと戦い、現状を把握していく。

 SFとしての面白さはあったのだけど、サバイバル・ホラー要素のウェイトが大きくて退屈な部分もあった。何というか、もう一歩の惜しい映画なのだ。キャストの地味さは却って好印象で、華のないデニス・クエイドベン・フォスターがメインで淡々とミステリアスな話が進む。途中から出てくるキャム・ギガンデットは持ち味のイヤラシイにたり笑顔が良かった。

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 900年の間に起こった変化がちょっと劇的過ぎる気もするが、そこは血清がどうのっていう伏線もあったので納得出来なくはない感じ。何しろ、ラストが素敵だ。それまでの地味な平板さが吹き飛ぶぐらい、SF的高揚感があった!雰囲気は『アイ・アム・レジェンド』やハインラインの世界。

元々3部作の1作目として製作されたものだけど、ヒットせず赤字だった為続編が製作されるかは大いに怪しい。
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エクスペリメント 【目に見える 神がいるなら 思考停止】

tag サスペンス ヒューマン

『エクスペリメント』 The Experiment
2010年・アメリカ
ドイツ映画『es エス』のリメイク。実際の心理学実験をモデルとする。

 1971年に行われたアイヒマン・テストの一種、ロールプレイングを用いた心理学実験―スタンフォード大学監獄実験を元ネタにした映画。14日間の予定が6日目で中止を余儀なくされた、実験の倫理問題を扱う際に必ず引き合いに出される悪名高い実験。心理学を勉強すると絶対に教科書に載ってますよ。

 実際のスタンフォード大学監獄実験については、オリジナルのドイツ映画『es [エス]』の感想エントリに書いたので省略。興味のある方は読んでみてください。

 さて本作。イライジャ・ウッドも出演予定だったんだけど、撮影2,3日で降板しちゃったそうです。そんなわけでエイドリアン・ブロディとフォレスト・ウィテカーの一騎打ち的様相。

 オリジナル版と概ね同じキャラクター配置&イベント発生。けど、このリメイク版では主題がどうも違う。善悪の判断基準を何に委ね、どう行動するか、という点を描いています。なので不条理ホラーな展開になってしまっている印象を受けました。私はオリジナル版の方が好きだぜ。
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どんな映画?
 オリジナル版は、普通の人達が徐々に役割にはまり込んでエスカレートする話。なんと実験を行っていた側もハマッてしまったという実話のエピソードも盛り込んで、映画的脚色は施したものの大筋で事実に沿った内容でした。制服に服従する囚人チーム、与えられた権力を力一杯行使する看守チーム。普通の、その辺の、誰でもが、かかってしまう心理の恐ろしさ!

 で、このリメイク版は実話からちょっと離れたとこに存在している感。実験が始まると、実験者側が全く描かれず、その意図が不明。それが不気味さを醸し出し、狙いは何なのか、一体この光景を観ているのか、いないのかと被験者と一緒に不安な気持ちになります。この演出は、しかしながらラストにもやもや感を残すのみで、うまく働いていない気がしたな。これじゃ不条理ホラーじゃん!

 失敗の一因はフォレスト・ウィテカーがはまり過ぎたことにあると思う。看守チームに入るウィテカーは、手にした権力に酔い、箍が外れていく。その様子が、どう見てもサイコだ。あれー、この人は最初からソノ気があったんだー、やっべえ!としか思えないワケ。日常生活での鬱憤があったんじゃないか、家庭での抑圧された何かがあったんじゃないか。

 これ、そういう映画にしちゃダメだと思うんだ。ソノ気がない普通の人達が、異常な環境下で支配―服従の関係をエスカレートさせていく狂気が欲しいんだよ!人間心理の闇をエグらなきゃ!

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 でもね。このリメイク版で言いたいことは、そういうことじゃなかったっぽいんだ。被験者応募の面接テープが時折挟まれるのだけど、そこでは「神を信じるか?」「判断基準は何か?」といった問答が繰り広げられる。そう、善悪とか正誤の判断基準をどこに置くのか。そしてそれは絶対的に正しいのか。それがテーマになってますた。

 実験では赤いランプが神のような存在。点いたら実験は中止=間違い。点かなければ、それは正しいことをしている証拠。絶対の判断基準になってるわけだ。囚人チームに罰を与える、その罰はどんなものが適正か。罰を考え実行したのち、30分経っても赤ランプが点かなければ正しい判断と保証される。目に見えて自分の行いを判断してくれる赤ランプ!そして赤ランプへの依存が始まる。点かなければ、何をしても構わないのだ。責任転嫁ともいえるね。

 怖いよね。この映画は、たまたま実験という環境下で赤ランプ(の向こうにいるはずの実験者)が判断基準になっているけれど。これと同じ事は幾らでも現実に溢れているじゃないか。ヒトラー、宗教、聖書、国家元首、政府、チームリーダー、会社、先生、或いは親。赤ランプの様子を窺うように、彼らの様子を窺っていないだろうか。彼らの判断に盲目的に従っていたら、SSの二の舞。火事になった教会に人々を閉じ込めておけと命令されたら、その通りにするのか。自分は悪くない、これは秩序を守る為だ、と。自分は正しいのだ、と。

 誰にでも起こりうることで、私だってどんなにキレイゴトを言ってみても、いざその場になってみなきゃどんな行動をするのかわからない。役割、集団、権威、制服、命令…。普段の自分なら決してしないことも、してしまう可能性はいつだってある。
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関連作品のようなもの
es[エス] [DVD]オリジナルのドイツ映画。これは面白いよ!
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モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアン・ベッケル 他
フルメタル・ジャケット [Blu-ray]この映画の鬼軍曹みたいって台詞があった。この映画も戦争という状況が人間を変えてしまう。
フルメタル・ジャケット [Blu-ray]
マシュー・モディーン、リー・アーメイ 他
若き勇者たち [DVD]彼女が父親に繰り返し見せられた映画として登場。これも非日常空間(戦争)でのサバイバル。
若き勇者たち [DVD]
パトリック・スウェイジ

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 【もう誰も 守ってくれない 闘いに】

tag ファンタジー サスペンス

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』 HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART I
2010年・イギリス=アメリカ
人気シリーズ最終章の前編!3D上映は中止。

 いよいよ終わりが見えてきたハリポタ・シリーズ!最終章は2本に分かれています。ああ、これ観ちゃったらもうあと1本で本当に終わりだと思うと寂しいな!映画化が始まったときは7年なんて長いと思ってたのに。時が経つのはマジはえぇ!

 10月に入って急遽3D上映の中止が決定され、えっらい驚いたものでしたが。現状、ハリウッドで3Dコンバート(変換)の技術を持った工房がまだ少なく、その中でも巧い工房は少ししか存在しないわけで。フル回転で作業しても納得のいく出来にはならない、上映日に間に合わない、と判断した模様。ここら辺は今後の技術革新と巧い工房増加が待たれますね。

IMG_0997.jpg


 原作もそうですが、回を追うごとにどんどん世界はダークになりシビアになり怪我人死人がじゃんじゃん出る。本作は今までで一番ダークで、息詰まる展開ですよ。また、パート1だけでは説明のつかない現象なんかもあるので、あれ?と思うかもしれないけど、そこはパート2を待たれよ!

パート2は2011/7/15日本公開。たぶん今度こそ3D。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1 [DVD]ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1 [DVD]
ダニエル・ラドクリフ
ルパート・グリント 他

コトノハ
"I won't pretend to be your friend, Mr. Potter. But I'm not your enemy."
(私はキミの友達とはいえないけれどね、ポッター君。それでも敵ではないんだよ。)

 魔法省大臣ルーファス(ビル・ナイ)の台詞。このシリーズの素敵なところは、複雑な人間関係。それぞれが抱える思いがあって、信念や愛の対象の為に行動をする。だから必ずしもハリーや故ダンブルドアを好きでなくとも、考え方や方法が違っていても、アノお方の支配を妨げたい気持ちは一緒。

今回の画像はマグルハブから。たくさんダウンロード画像があるよ!これはルーファス。
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勿論、無償の友情・愛情の無敵さだって描かれているけれど。それだけじゃ割り切れない葛藤もありつつ、目的を一にする者同士がある点で協力する。そういう心理の複雑さが魅力なのよね。味方であっても、ある面ではネガティブ要素があったり、人によって人物の評価が違ったり、態度が違ったり。人間の多面性をきちんと描写してる原作小説が大好きさ。

どんな映画?
 3D上映を予定していただけあって、ソレっぽいシーンが幾つかあったよ。蛇のナギーニがグワっとお食事するシーン、魔法省での奥行きの感じられる会見シーン、マッドアイが魔法で作った侵入者を脅かす仕掛けのシーンなど迫力たっぷり。これ3Dで観たかった。いやでも、実際3Dで観るには上映時間が長すぎて、鼻や耳が心配ではある。

ヴォルデモートのは虫類顔。たぶんメガネかけられない。
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 さて。ハリー達3人は、もうホグワーツには戻りません。誰も守ってくれない、どこも安全じゃない。そんな世界を相手に、方法も判らずに立ち向かうのみ。ヴォルデモートを倒すため、ダンブルドアの遺した手掛かりを辿って自分達だけで考え、身を守り、攻撃しなくてはなりません。そんなわけでこのパート1では、ほとんどこの3人の外界での冒険。

 オープニングは、ハーマイオニーがマグルの両親を守る為に切ない魔法をかけるシーン。今まで大人達に守られてきたハーマイオニーが、今度は愛する家族を守る番です。にしても哀しい。ハーマイオニーというキャラクターが、私は一番好き。原作中では、どんなにオカシク見えてもいつだって正しく状況を把握し、正しい判断をするのは彼女。

ハーマイオニーはいつだって正しい。理知のシンボル。
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ハリーは宿命と勇気。ただの良い子ちゃんじゃなく負の要素も抱えてるのが良い。
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ロンは魔法界の案内人。家族、友情のシンボル。
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 毎年、ダドリー家から始まり、ホグワーツに向かい、何か事件があって1年が終わるパターン。でも今回は、ヴォルデモートの力が人間界にまで及び、ダドリー家の面々は逃げ出します。勿論ハリーを置いて。一方、ハリーを安全な隠れ家に移動するため、魔法界の皆が総出でコトを起こすよ。

ハリーがいっぱい。ワロタ。
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 今まで共に戦ってきた友が死に、悲しむ暇もなく冒険に旅立つ。ので、学友や先生方など大人達はほとんど出てこない。だから立派になったネヴィルは今回、登場しない。食えない男スネイプ先生も冒頭にチラリと出るのみ。ちょいと寂しいね。でもたぶんこの二人は次作で活躍を見せてくれるはず!特にスネイプに関しては、どこまできちんと描いてくれるか楽しみ。

スネイプ先生、今回は出番少ない。
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 見所は魔法省潜入ミッションとか、逆魔女裁判とか、ハーマイオニー拷問シーンとか。あ!劇中物語の『三人の兄弟』のとこも良かったですな。でも一番は、ロンとハリーの対立に挟まれるハーマイオニーの苦悩でしょう!恋愛と友情と世界の危機を客観的に判断して行動するも、苦しい胸の内。萌え~。

頼れる女、ハーマイオニー。
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 7つに分かれたヴォルデモート卿の魂を一つ一つ見つけて破壊せねばならない3人。一つは本人だから、見つけるべきは6つ。今までに2つ(日記帳、指輪)破壊してあるから残り4つ。この1巻で4つ探し出して破壊して、本人に対峙するのかい!って原作読んだとき思った。しかも全然発見できないし!これ、本当に終わるの?って。それは映画版でもまったく同じで。そりゃあロンもイラッとくるよね。

HP7_1sht_DOM129343931978108430.jpg 加えて、タイトルになっている死の秘宝3点セットなんて問題が出てくるんだもんね。一つはハリーの持ち物インビジブル・クロークで、ホグワーツでよく使ってたんだけど。あれ?映画版では使ってない…?校長から貰うシーンはあったけど。

 しかしまあ、それもこれも、夏に上映されるパート2ですっかりカタが付くわけで。気持ちが盛り上がるわぁ!

 あれかな、来年のクリスマス前あたりにハリー・ポッター全巻セットブルーレイBOXとか出ちゃうのかな?一度全部通しで観たい気もする。けど、原作をもう一回初めから読み直すのも良いわね。原作読者は英語版で読んでみるのもオススメですよ!簡単だから!

 あ、ひとつ気になったこと。原作よりも男女関係がススンでるなあってのが少しむず痒かった。ジニーとハリーはあそこでキスしちゃいけないんだ!とはいえ面白かったから良いけど。カップルと言えば、リーマス・ルーピン&トンクスのカップルも何かありげなこと言いかけましたな。これ伏線。

お屋敷妖精ドビー。私、似てるって言われんの。
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関連作品のようなもの
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)作中に出てくる「3人の兄弟」を含む物語が載った本。ダンブルドアがハーマイオニーに遺した本。
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クレイジーズ 【消されるな! 狂気の狭間の この思い】

tag ホラー パニック サスペンス

『クレイジーズ』 THE CRAZIES
2010年・アメリカ=アラブ首長国連邦
ロメロ監督の細菌パニック『ザ・クレイジーズ』(1973年)をリメイク。

 リメイク流行の昨今、ジョージ・A・ロメロ監督の名作『ザ・クレイジーズ』もイマ風にリメイクですよ。

 主演はリゾート・サスペンス『パーフェクト・ゲッタウェイ』ティモシー・オリファントゲイリー・シニーズに少し雰囲気が似てて、良い俳優さんです。その妻役にラダ・ミッチェル。SF『サロゲート』、ゲーム原作ホラー『サイレントヒル』、泥棒もの『ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~』、SFアクション『ピッチブラック』など、何とも言えないラインナップに出演のミッチェル。彼女の纏うB級感は素晴らしいぜ。好きなんだよ?

 結論から言うと、オリジナルのロメロ版にあった混沌や曖昧さが薄味になり、凡百のパニック・ホラー・ムービーになってしまった印象。それでも、そういう楽しみ方を求める向きにはお薦めできるレベル。細けえこたぁ良いんだよって言える人向き。うん。
The CraziesThe Crazies
サントラ
Mark Isham

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[リミット] 【埋められる 男も事件も 真実も】

tag パニック サスペンス 犯罪 戦争 ヒューマン

『[リミット]』 BURIED
2010年・スペイン=アメリカ=フランス
生き埋めにされた男のソリッド・シチュエーション・スリラー。

 サンダンス映画祭で絶賛され、速攻買い手がついたことで話題になりました。でもサンダンスの評価はちょっと普通の観客とはズレてるような気がします。常に低予算、斬新さ、社会派な内容の三点が評価されるみたいでねえ。

ってわけで先に書いちゃうと、期待したほどの面白さはなかった(´・ω・`)。アイデアや演技はとても素晴らしかったし、終わり方も良かったよ。そこそこに面白いし、『月に囚われた男』に似た風刺も詰まっててそれなり。

原題は“埋められた”でそのまんま。男が埋められるし、真実だって葬られる。

 主役、というかスクリーンに映るのはほぼ彼だけな、埋められた男ポールにライアン・レイノルズ!オラ、『ブレイド3』のハンニバル役で超惚れた!最近じゃ、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のウェイドって言った方が通じるんかね。サンドラ・ブロックとのロマコメ『あなたは私の婿になる』でもチャーミングさを遺憾なく発揮!そう、とにかく彼はチャーミングなのだよ。そりゃスカジョー(妻:スカーレット・ヨハンソン)も惚れるわい、と。来年はアメコミ原作のアクション大作『グリーン・ランタン』公開ですよ。要チェックや~。
[リミット] コレクターズ・エディション [Blu-ray][リミット] [Blu-ray]
コレクターズ・エディション
ライアン・レイノルズ

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ダンカン・ジョーンズ監督新作SFサスペンス"Source Code"『ミッション:8ミニッツ』予告編

tag SF サスペンス 犯罪 動画付き

 デヴィッド・ボウイの息子、という枕詞がいらないくらい素敵なSF映画を撮って監督デビューしたダンカン・ジョーンズ。静謐でペーソス溢れる『月に囚われた男』は、低予算ながら魅力いっぱいでした。そして遂に、長編映画監督第二弾がやってきた!

 今度もSFサスペンスですが、実力派かつ旬の俳優陣を従えて、デビュー作よりずっと派手に華やかな雰囲気になってますよ。SFの中でもタイムトラベル系のストーリーで、これまた期待が高まる!さあ、では予告編を観てくださいな。

"Source Code"予告編


 うはー!サスペーンス!ソースコードというプログラムで、列車爆破事件の犯人を探るってもの。ジェイク・ギレンホール演じるスティーヴンス大尉は、列車が爆発する8分前の状態にある別の男ショーンの体に入る。…うん?頭の中を乗っ取る感じですかね?ハッキングする感じ?そうして犯人を捜します。何度もその8分間を繰り返して。ここで見つけないと、6時間後に犯人が次の爆発事件を起こすから!

 『月に囚われた男』では古典的な宇宙系SFをレトロ感たっぷりに描いて見せたジョーンズ監督。CGではなくミニチュアで作った月面が雰囲気ありましたよね!今回は趣向が違ってアクションあり、爆発あり、焦燥感あり。でも、1人の男が謎を解くために行動するって点は共通してますね。あと、モニタ越しの会話も。

 主演のジェイク・ギレンホールの他、『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガが上官役、『イーグル・アイ』『近距離恋愛』のミシェル・モナハンが列車の乗客役で出演!良い感じのキャストではないか。

 これって本当にタイムトラベルなのか、それとも仮想現実の中なのか…とか思った。普通に考えれば後者なのだけど、モナハンを助けようとしちゃってるんだよね、大尉。

2011/4/15全米公開。日本公開はどうでしょう。(`Д´)ノ 観・た・いっ!(`Д´)ノ 観・た・いっ!


2011/7/29追記:日本公開決定して、邦題は『ミッション:8ミニッツ』ですって。10/28~公開ヽ(´ー`)ノ

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クロッシング 【夜の街 貫く正義も 人それぞれ】

tag サスペンス 犯罪 アクション ヒューマン

『クロッシング』 BROOKLYN'S FINEST
2009年・アメリカ
アントワン・フクア監督が描く3人の警察の皮肉な運命。

 はい。先に言っておきたいことがある。この邦題はナイぜ!だって、こないだ同じタイトルの韓国映画が公開されてたよね?それに、この映画は何もクロス(交差)してないよね?もっと内容に沿った洒落た邦題が付けられないものかね。(´д`)

 そんな本作の原題は“ブルックリンの警察たち”。アメリカのスラングで"finest"は警察、警官(名詞・複数扱い)の意味。もともとは"fine"の最上級であり、最上等の、最高の、一流のって意味。そこに皮肉が込められている。命はって市民を守るはずの、警官。でも彼らは安月給(映画中で初任給が年収200万円以下と言及/舞台のニューヨークは物価が高いのでギリギリ生活)で、その為に悪徳警官になるヤツもいれば、自らの保身第一のヤツもいる。"finest"と呼ばれながら、実体は危険な激務に身を削るジリ貧生活者。

 3人の警官のそれぞれの末路。人生の皮肉。渋く、男臭く、哀愁たっぷりの映画。幾分長いなと感じたので、あと20分ぐらい短ければ良かったかなあと思いましたよ。

単館系なので観に行けないよ!って方は、12/4~17まで妙典(東西線)のワーナーマイカルでも上映するよ。近辺の方は是非!なんか市川妙典WMは、男臭い単館系映画を短期間だけ上映するのよね、よく。支配人の趣味かな?デニーロ好きですよね?最近、注目の映画館なのです。
クロッシング [Blu-ray]クロッシング [Blu-ray]
リチャード・ギア
ドン・チードル 他

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