猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

スプライス 【モンスター 人の心に 棲まうもの】

tag SF ホラー サスペンス

『スプライス』 SPLICE
2008年・カナダ=フランス=アメリカ
ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の遺伝子操作SFサスペンス!

 『CUBE』ヒット後、2000年に製作しようとして予算の都合で実現しなかった。それがやっと作られた。そしてようやくの日本公開!待ってたよ、ナタリ!製作総指揮にはギレルモ・デル・トロ、ドン・マーフィー、ジョエル・シルバー等大物が名を連ね、主演は素晴らしい演技者エイドリアン・ブロディサラ・ポーリー。凄いぜ。かなりエグイ場面もあるけど、だからこそ他にはない映画になっていると思う!

 タイトル"splice"は接合、つなぎ合わせること。ここではDNAやRNAを接合して、遺伝子操作を施した新生物の誕生を意味している。ヒトのDNAと動物のDNAを掛け合わせた生物を造りだし、そこからアルツハイマーや癌の治療薬の元となるタンパク質化合物をとれたら…。という科学的探求。もしくは私的欲求。

Ost: SpliceSplice オリジナルサウンドトラック

監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック

モンスター・ホラーのフリをして、人間のモンスターっぷりを描いた映画



 まずオープニングがカッコイイよ。レントゲン写真がバシバシ出てくるのだけど、ワーナーブラザーズのロゴマークやダークキャッスルのロゴマークもレントゲン写真様なの。ワーナー映画は、大体映画に合わせてロゴの雰囲気を変えてくるのが素敵!と、いつも思う。

 ヒトのDNAと動物のDNAを接合して生まれてきた新種のドレン(デルフィーヌ・シャネアック)。彼女を作り上げた科学者夫妻クライブ(エイドリアン・ブロディ)&エルザ(サラ・ポーリー)。この夫婦の名前は『フランケンシュタインの花嫁』のフランケンシュタイン博士(コリン・クライブ)と怪物の花嫁(エルザ・ランチェスター)を演じた俳優からの引用。生命を造りだすことに憑かれ、哀しい怪物を産み出してしまった。この映画に相応しい名前。

 フランケンシュタインの怪物のように、新種ドレンは人の心を持ち、自我が確立していき、愛情に飢えていく。なぜ、私には髪の毛がないの?なぜ私はヒトと違うの?この世に独りぼっちなの?彼女はちっとも悪くない。ただただ可哀相で切なくなる。

今回の画像はココから!
Splice_wall04_1600x1200.jpg

 エルザが自分の子を産みたがらず、そのくせドレンを我が子扱いする様子は異常だ。エルザの母親のエピソードはチラっとしか語られないけれど、自分が嫌悪していた母親と結局は同じようなことをしてしまっている。まあ、それはよくあること。でもドレンは実験体であり、人間ではないから。より支配的に、子供と言うよりはペット扱いしても誰にも責められない。

溺愛しているのかと思えば、彼女の欲するモノをわざと取りあげたり。自分のコントロール下において、権力を行使し、驚くほど冷酷にもなれる。彼女を傷つけても、実験動物だから構わないというように。母性を満足させながら、自分の好きなように相手の行動を制限できる。エルザこそモンスターだ。

 一方クライブは、最初からこの実験には反対だった。科学的好奇心はあるものの、やはり倫理的に問題があり、何が起こるのか恐ろしいから。早くこの実験を終わらせたいと願いつつ、ドレンを憐れみ、次第に人格を認めていく。でもクライブも、何て言うかちょっと衝動的で、決して人格者ではない。

splice_icon_03_96x96.gif ドレンの孤独と哀しみは、猫への態度によく表れていた。納屋に入ってきた猫に触れ、撫で、抱きしめる。愛すべき小さな存在。でも、エルザに「ペットは良いものよ」と言われたとき、猫と自分を同一視して猫を憐れむのだ。このシーンが一番好き。

 実際に医学的用途―臓器育成などの為にヒトと動物のハイブリッドは研究されている。そういう現実を考えると更に、難しい問題を提示されているように思う。そのイキモノは、あなたが好き勝手して良いのですか?と。映画のラストには、エルザがドレンの悲劇から何も学んでいない様子が見て取れる。エルザの中では、ドレンはあくまで実験動物であり、ドレンが辛かろうと知ったことではないのだ。そうでなければ、あんな選択はしない。モンスターはやっぱり彼女だ。

Splice_wall01_1600x1200.jpg

 ちょっとエー!ありえねー!って思ったのが2点。一つ、未知の生物の体液が付着したナイフを口にくわえる科学者はいない!一つ、サンプルを扱うラボでピザ食べたり珈琲飲んだりもしない!私が働いていたラボでは飲食物持ち込み禁止でしたよ。自分の身を守るために必要な最低限のルールだと思うんだけど。

でも、それ以外はおよそ有りそうな話だった。新生物ジンジャーとフレッドに起きた雌雄転換も、魚やカエルや昆虫など動物界にはよくある話。環境や自らの体格に応じて性転換が起こったりする。魚ならブダイやカクレクマノミなんかが有名。まあ、ほ乳類では性転換起こらないのがセオリーだけども。(ほ乳類は最初は雌で、Y染色体があれば雄に変化し固定される)

splice_icon_02_96x96.gif 映画ネタもあるよ。ホルマリン漬け標本のラベルに“シド&ナンシー”、“ボニー&クライド”なんて書いてある。実験成功した新生物のツガイの名前“ジンジャー&フレッド”は、歌って踊れるあの二人、ジンジャー・ロジャースとフレッド・アステアから取ってるんですな。夫婦の寝室、ベッドの頭上に飾ってある絵が日本の漫画絵なのだけど、あれは何だかわからないや。ヤツらが来るぞ!って書いてあった。

祈りの海 (ハヤカワ文庫SF) この映画を観て想起したのは、グレッグ・イーガンのSF短篇『キューティー』と中篇『祈りの海』。どちらも短篇集『祈りの海』に収録。

『キューティー』は遺伝子操作で作った赤ん坊の代替物の話で、キューティーの哀しい運命と、キューティーを溺愛した男の悲劇。『祈りの海』は雌雄転換のエピソードが出てきます。超オススメ。

にほんブログ村 映画ブログへ
関連作品のようなもの
CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]ナタリ監督といえばシチュエーション・サスペンスの金字塔!
CUBE キューブ(買っ得THE1800) [DVD]
モーリス・ディーン・ウィント、ニコール・デボアー 他
フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151主人公二人の名前、エルザとクライブはこの映画出演者からの引用。
フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151
ドワイト・フライ/エルザ・ランチェスター/ボリス・カーロフ/コリン・クライブ
スイング・タイム<有頂天時代> [DVD]新生物フレッド&ジンジャーの名前は歌って踊れるこの二人から。
スイング・タイム<有頂天時代> [DVD]
フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース
俺たちに明日はない [DVD]ホルマリン漬けのビンのラベルには【ボニー&クライド】!
俺たちに明日はない [DVD]
ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ 他

毛玉内関連記事:

スポンサーサイト

PageTop

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH 【対話する キミも私も ここにいる】

tag アニメ SF アクション ヒューマン 青春 戦争

『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』
2010年・日本
2004年に放映されたTVアニメ『蒼穹のファフナー』の2年後を描く劇場版!

 2150年。平和の戻った竜宮島(たつみやじま)。そこに一隻の艦が突っ込んでくる。中で眠っていた存在とは…?TVシリーズが終わって、続きを待ち望んでいたファンにとって、この劇場版は素晴らしいプレゼント!観て良かった!逆にTV版を観たことない人が観てもさっぱり意味が分からないだろう。設定や今までのことの説明は一切ない。思い切って切り捨ててしまったのが、清々しいほどだ。

20110116_4147.jpg キャラデザは相変わらずですが、心なし頬の斜線が薄くなっているような気がします。主題歌は引き続きangelaさん。アキじゃない方。

映画館は東京ではシネマサンシャイン池袋オンリーです。略してシネサン。

 ファフナー・スタンプラリーやってたけど未完成。2カ所は無料、もう2カ所は店を有料利用/商品購入しないとスタンプ押せない。ズコー!



 脚本はTV版の後半を担当した冲方丁(うぶかたとう)さん。TVアニメ『ヒロイック・エイジ』や劇場アニメ『マルドゥック・スクランブル』の脚本書いてた方です。好きです。元々は作家さんですが、メディアによって書き分けるあたりが凄い。

 えー。TV版見てない方は容赦なく置いていきます。そういう映画です。っていうか、一本の映画、とはいえないのかもしれないね。だってファンへの贈り物だもん!ファフナーなんて知らないよ~って方にはまず前日譚である通称『右左』=『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』をどうぞ。コチラはTVスペシャルで1時間単発もの。鬱アニメだけどね。哀しくて切なくて胸が熱くなるんだ!

シネサン入口。大々的にフィーチャーされてます!デカイ!
IMG_0012.jpg

 さて本編。TV版終了時点の2年後を描いたものだけあって、各キャラクターが成長してる。各人の現在の状況をサラっと見せていく、その演出だけでニヤニヤもの!カノンだけが見た目大きく変わっているので、最初誰だかわからなかったわい。で、彼女たちが楽園で話し合ってる内容がU計画ってのが笑いどころ!

 竜宮島の外では人類軍がフェストゥムを核攻撃し、虐殺している。その炎の中、総士を守る一個のフェストゥム。焼き尽くされ、怒りに燃えるフェストゥム軍は人類軍の武器を真似して徹底抗戦。戦いは、終わらせる機会を失したまま憎しみが憎しみを呼ぶ泥沼になっていた。

 世界では戦争が続き、竜宮島には“客人”が現れる。人型のフェストゥム来主操(くるすみさお)はキリスト的存在。神の子であり神の遣いとしてやって来た。彼自身が痛みを覚え苦しみを背負って生きることで、フェストゥム軍にも人類軍にも竜宮島にも希望が生まれる。来主の目覚めのシーンは甲洋そっくり!そして乙姫を彷彿とさせる。

 カノンの機体がマーク・ドライツェン(13)と不吉な数字だったり、広登がゴウバインの仮面を付けて搭乗したり、L計画を持ち出したり、司令官の吐血とか、何かこう不穏なムードが漂いまくります。どうなるんだろう…と陰鬱な気持ちで観ていたよ。
20110116_4147.jpg

 初の第一世代同士による自然受胎で産まれた美羽。この子、時間経過を考えれば1歳半ぐらいだろうに、大きいしよく喋る。さすがフェストゥムの因子をナチュラルに持ってるだけのことはあるな!この子や甲洋や乙姫や紅音だった者、そして総士もちゃんと活躍を見せてくれる。胸熱!

 自分で選択すること、決めること。対話。母と娘。この世に生まれ、生きること。この星で生まれること。敵は自分の映し鏡でもあること。憎しみには憎しみしか返ってこないこと。相手を受容することの難しさと、それが出来たときに起きる変化。フェストゥムは生と死を受け入れ、母性を理解し始めた。私はここにいる、この星に生きる、そして死ぬ。新しい命に世界を託して。痛みに耐え、今を生きる歓びを知ることができた。未来は明るいはずだ。
にほんブログ村 映画ブログへ
関連作品のようなもの
蒼穹のファフナーHEAVEN&EARTH イメージミニアルバム(DVD付)サントラはまた別にあるようですが。Shangri-La入り!
蒼穹のファフナーHEAVEN&EARTH イメージミニアルバム(DVD付)
angela
蒼穹主題歌はアンジェラさん!くっだっけ♪
蒼穹
angela
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 通常版 [DVD]こちらはTVアニメの前日譚です。ひたすら熱く哀しい。総士も出てくるよ。
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 通常版 [DVD]
宮野真守、甲斐田裕子 他
蒼穹のファフナー DVD-BOX【初回限定生産版】今やプレミア価格で20万近い高級品。TVアニメ全26話+右左+特典!
蒼穹のファフナー DVD-BOX【初回限定生産版】
真壁一騎:石井真、皆城総士:喜安浩平 他
【蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH】蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH 女子制服 サイズ:Ladies Mなんと!こんなのものまで売ってるのか!
蒼穹のファフナーHEAVEN AND EARTH 女子制服 サイズ:Ladies M

毛玉内関連記事:
PageTop

パンドラム 【方舟で 希望を繋ぐ 人類の】

tag SF ホラー アクション サスペンス

『パンドラム』 PANDORUM
2009年・イギリス=ドイツ
ポール・W・S・アンダーソン製作のSFサスペンス・ホラー。

 西暦2174年。ノアの方舟である宇宙船エリジウムは、資源の枯渇した地球からハビタブルな惑星タニスに向けて出発した。乗員、6万人と動植物。900年超の時間が流れる。

パンドラム ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]パンドラム[Blu-ray]
監督:クリスティアン・アルヴァルト
出演:デニス・クエイド、ベン・フォスター、キャム・ギガンデット他

SF好きは観たら良いと思うよ。

 ところで公開劇場の新宿武蔵野館には水槽があってネコザメとイヌザメが仲良く昼寝してたよ!可愛いよ!



 タイトルのパンドラムは映画中で説明される宇宙病のようなもの。簡単に言えばサイコになっちゃう病。これはギリシャ神話のパンドラから来ているものと思われる。パンドラは開けてはいけないと厳命された箱を開けて、世に疫病や災いをばらまいてしまった。この箱は、パンドラの好奇心の強さを見抜いていた神々の仕組んだワナとも言える。この神話は映画で起こる事とリンクしていて面白い。

今回の画像はコチラのダウンロード壁紙から。
pandorumDT2-Widescreen.jpg

 映画の舞台となる巨大な宇宙船エリジウムの名は、またの名をエリュシオン。ギリシャ神話でいう理想郷、死後の楽園のこと。荒廃した地球を旅立ち、美しい惑星タニスを理想郷と憧憬する気持ちの表れなのかな。

 さて。コールドスリープから目覚めたクルーは2人。長期睡眠からくる記憶障害のため、ミッションを思い出すところから始まる。そして『エイリアン』的展開へと雪崩れ込む。広大な宇宙船の中を探索し、異形のクリーチャーと戦い、現状を把握していく。

 SFとしての面白さはあったのだけど、サバイバル・ホラー要素のウェイトが大きくて退屈な部分もあった。何というか、もう一歩の惜しい映画なのだ。キャストの地味さは却って好印象で、華のないデニス・クエイドベン・フォスターがメインで淡々とミステリアスな話が進む。途中から出てくるキャム・ギガンデットは持ち味のイヤラシイにたり笑顔が良かった。

pandorumDT1-Widescreen.jpg

 900年の間に起こった変化がちょっと劇的過ぎる気もするが、そこは血清がどうのっていう伏線もあったので納得出来なくはない感じ。何しろ、ラストが素敵だ。それまでの地味な平板さが吹き飛ぶぐらい、SF的高揚感があった!雰囲気は『アイ・アム・レジェンド』やハインラインの世界。

元々3部作の1作目として製作されたものだけど、ヒットせず赤字だった為続編が製作されるかは大いに怪しい。
pandorumDT1-Widescreen - コピー

にほんブログ村 映画ブログへ
毛玉内関連記事:
PageTop

GAMER 【肉体を レンタルします 操れます】

tag アクション SF スプラッター 動画付き

『GAMER』 GAMER
2009年・アメリカ
『アドレナリン』のネヴェルダイン&テイラー監督、脚本のSFアクション。

 我が愛しのジェラルド・バトラー主演!ジェリーってば、ロマコメづいてたからさ-。こういう男臭いムンムンのアクション、久しぶりじゃないですか~?そりゃあ喜んで観ますともさ!しかもサイバーパンクなSF設定じゃあないですか。大好物や、うえっへっへ。

 まあ、蓋を開けてみたら、SF分がオマケみたいなものでしたけどね。普通にアクション映画です。コール・オブ・デューティを人間の体使ってやってるゲームみたいな。他人の体を使ってやる実弾のサバゲーみたいな。映像やアクションや音楽やジェリー(バトラーのこと)は大変に素敵でしたわよ。映像は本当に凄いから!

 余計な期待はせずに、B級アクションを楽しむぞ!って気持ちで観て頂きたい。あとグログロ血しぶきなので、苦手さんはお気を付けて。血飛び、肉躍る。ノリとしては『レポゼッション・メン』みたいなグロ・ユーモアです。監督のネヴェルダイン&テイラーのコンビは3Dで撮りたかったのだけど、予算がおりず諦めたとか。お金は大事だね。

 ジェリー主演の、次の日本公開作品は『完全なる報復』2011/1/22~公開!これもまた男臭いリーガル・アクション!共演はジェイミー・フォックスですよ。以前のエントリを参照くださいな。
今冬11月~1月に観たい男前映画
Gamer (Score)Gamer (Score)

PageTop

デイブレイカー 【遅くない 今からだって 生きられる】

tag ヴァンパイア SF ホラー アクション スプラッター

『デイブレイカー』 DAYBREAKERS
2009年・オーストラリア=アメリカ
人類ほぼ吸血鬼、近未来SF。

 オーストラリアの双子監督ピーター&マイケル・スピエリッグのハリウッド・デビュー作。前作は異色のゾンビホラー×SFなオーストラリア映画『アンデッド』。とにかく展開が面白く、B級ホラー的な楽しみが盛り沢山だった。カウボーイ姿の冴えないオッサンが無駄に格好いいアクションしたり、尻丸出し+ブーツ姿になったりね。そんな『アンデッド』で名をあげて長編2作目にしてハリウッドへ進出!脚本も監督のオリジナルでござるよ。

 タイトルは“夜明け”を意味するdaybreak“~する人”-erを付けた造語。しかも複数形。明日を開く者達、みたいなニュアンスかな~と思います。夜明けまでには避難しなきゃならないヴァンパイアと、夜明けを見つめる私達人類。

 ヴァンパイアの食糧供給源である人類が激減し、懸念される食糧不足。解決策はあるのか?全体的にグレー、ブルー寄りの色調でスタイリッシュな映像ながら、人類側の拠点など所々で温かみのある色調に変わる。そしてシリアスなのに、どこかユーモラスな描き方。笑っちゃうほどのスプラッター・シーン。なかなかに完成度の高いSFだったよ。
DaybreakersDaybreakers
サントラ
Christopher Gordon
予告編のプラシーボの曲も収録!

コトノハ
"I'm already dead."
(私はもう死んでいる。)

 違うよ、お前はもう死んでいるじゃないよ!ヴァンパイアのエドワードは自分の体に生命を感じていないんだな。止まった心臓、新陳代謝しない肉体、変化のない日々。

どんな映画?
 舞台は2019年、コウモリから始まった人類ヴァンパイア化パンデミックが発生して10年後の世界。ヴァンパイア人口が95%に達し、深刻な食糧不足に直面している。食糧となり得る代用血液の開発が急務。人血の欠乏により予想外の混乱が巻き起こる。そんな中、ヴァンパイアの血液学者エドワード(イーサン・ホーク)は人類絶滅を危惧していた。

2019年と言えば『ブレードランナー』『AKIRA』も2019年の舞台設定。現実ではあと8年ちょっとですな。

画像はコチラのダウンロード壁紙!これは人血バンク。本編ではおっぱい出てます。
wallpapers1WS.jpg


 普通なら、こんな設定の映画を作ろうとする場合、少数派である闘う人間達を主役におきたくなる。ターミネーターとかみたいに反乱軍が主役な方が感情移入しやすいからね。それを敢えてヴァンパイア側に主眼を置くことで、複雑な心理描写に成功している。

 エドワードは人類の未来を案じ、できれば人血を飲みたくない、人間に同情と羨望の目を向けてる複雑なキャラクター。これが、演じるイーサンの悲哀に満ちた表情とマッチして何とも言えない雰囲気を醸している。

紫煙くゆらす姿が似合う俳優、イーサン・ホーク。
wallpapers3WS.jpg


 ヴァンパイア・パンデミックから、ほんの10年後の世界。だから、基本的に現在とあまり変わらず、大がかりな社会システムの変更もない。ただ活動時間帯が夜になり、日光を避けて暮らすように変化しただけ。人間牧場も、だから非常にお粗末。食糧資源(人類)を乱獲し、絶滅に追いやっている。ああ、なんか現実とカブるよね。なんで深刻になる前にきちんとシステムを作らなかったんだよぅ!と。まさにこれは私達の現実じゃないか。

 石油資源や食糧不足などに当てはめて考えると、とっても怖い。これぞ風刺精神溢れるディストピアSFの王道!文明批判、利益追求しか考えない企業、そのせいで起こる悲劇。この映画は、非常に正しいSF的文法を使いつつ、B級ヴァンパイア・ホラーのジャンル映画的楽しさを合わせたもの。しかも話がきちんと面白いぞ!

哀しいエピソードてんこ盛りで、そこら辺の痛快ハリウッド映画とはひと味違うぜ。

サブサイダー。
wallpapers7WS.jpg


 ヴァンパイアの特徴である、日光に弱い、鏡に映らない、首を切り落とすか胸に杭を打つと死ぬ、といった要素をしっかり描いているのがヴァンパイア好きには嬉しい。ただ、このヴァンパイア達には怪力や魅力といった人外パワーは備わってないみたいだ。なんだか人間とあまり変わらない、弱点が増えただけのか弱い存在。不老不死なだけで。

 世界がヴァンパイアだけになり、人類がいなくなったら。たとえ代用血液が出来て、人間の血液が必要なくなっても。人類のように新しい命を育むこともできない、止まった世界に耐えられるだろうか?同じ顔ぶれ、同じ日々、成長も老化もしない、そんな停滞は種として終わってないか。

 観ながら思いだしたのは『X-MEN』。ミュータントを治すキュアの話があって、人間に戻りたくなどない人達もいる。同じ事がデイブレイカーでも起きて、ヴァンパイアでいれば不老不死なのだから人間に戻りたくない人達がいる。これは進化の結果なのだ、治療の必要などない、と。どちらが正しいかはわからない。共存できれば一番素敵だと思う。

 コウモリ以外の動物が出てこないのは、動物にも感染してたからなのかな。ほら、大抵こういう映画って犬が相棒役で出たりするじゃん。犬も猫も鳥も出てなかった記憶。『アイ・アム・レジェンド』では犬が相棒、でも感染はする設定だった。あれって、鹿にも感染しないのかなあ?と疑問に思ったことがある。

wallpapers5WS.jpg


 キーマンであるプレスリーと呼ばれる男をウィレム・デフォーが演じていて、格好いい。最後の方なんか、颯爽登場!って感じでシビれたわい!デフォーは『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』『ダレン・シャン』で吸血鬼役やってたのが印象的で、だからこの役も深みが出てた。

 プレスリーの車に描かれたフェニックスは、灰の中から蘇る鳥(不死鳥)。死を乗り越えた先に新しく始まる命を表しているものと思われ、この映画のテーマにピッタリです。苦悶を経て、生き返る。

wallpapers4WS.jpg


 まあ、正午のカーチェイスが終わって下車するといきなり夜になってる、とか変なとこもあるけど。気にならないくらいに完成された世界観でした。何と言っても終盤のたたみ込みが秀逸!連鎖反応的に繰り広げられる希望という名の地獄。鳥肌もののカタルシス。人類の未来への揺るぎない希望。これは良いSF!

 全体の流れを見ると、スピエリッグ兄弟監督の前作『アンデッド』と同じ感じではある。でも一流の俳優起用、CGや造型レベルのアップ、グッと洗練された映像表現と、ハリウッド進出で予算もらえた感が満載で嬉しくなる。

 ひとつ残念だったのは、予告編で使われた曲が本編で流れなかったこと。世界観にマッチしてたのに。ケイト・ブッシュの曲"Running Up That Hill"をプラシーボがカバーしたもので、なんか良いんだよなあ。声はペットショップボーイズ似。
にほんブログ村 映画ブログへ
俳優は誰?
 『デッド・カーム/戦慄の航海』『ジュラシック・パーク』サム・ニールが気持ちの良い悪役ぶりで製薬会社社長を演じている。これがまた良い!薄っぺらい悪者じゃあないのさ!そして凄惨な目に合うわけだが。サム・ニールがこんな目に!と半笑いで吃驚したよ。この方は英国人だけど、俳優としての活動拠点はオーストラリアでした。最近はアメリカ映画によく出てるけど。

 社長の娘役には反捕鯨・反イルカ漁活動で来日したりしてるオーストラリアの女優さんイザベル・ルーカス。彼女もまた哀しい運命を負っているのだった。『トランスフォーマー/リベンジ』でサムを誘惑するセクシーなディセプティコン演じてたなあ。

 エドワードの弟で軍人のフランキー役にはニュージーランド出身のマイケル・ドーマン。オーストラリアで活躍していてTVシリーズに出たり、“オーストラリアの明日のスター30人”に選ばれたりしている。本作では軍人の顔の下に孤独や愛情を抱えた、おいしい役ぞ!いやあ素敵だったなあ!これはもう未来のヒュー・ジャックマンと言って良いかもわからんね。

 レジスタンスの女性オードリーにはオーストラリア女優クローディア・カーヴァン

オーストラリア映画界の未来は明るいな!

関連作品のようなもの
地球最後の男 [DVD]吸血鬼になるウイルス蔓延で人類がほぼいなくなる設定は同じ。
地球最後の男 [DVD]
ヴィンセント・プライス、エマ・ダニエリ 他
シャドウ・オブ・ヴァンパイア [DVD]デフォーはヴァンパイア役がお好き。
シャドウ・オブ・ヴァンパイア [DVD]
ジョン・マルコヴィッチ、ウィレム・デフォー 他
ガタカ [Blu-ray]イーサン・ホークはコチラのディストピアでも悩んでいます。
ガタカ [Blu-ray]
ジュード・ロウ、ユマ・サーマン 他
グリーン・レクイエム (講談社文庫)収録されている13㌻の短編『週に一度のお食事を』はヴァンパイア・パンデミックもの。
グリーン・レクイエム (講談社文庫)
新井 素子
メッズ予告変後半で流れた曲"Running Up That Hill"収録アルバム。本編には使われてない。
メッズ
プラシーボ、マイケル・スタイプ 他

毛玉内関連記事:
PageTop

2010年11月のまとめ

tag SF

 ぎゃあああ!今年も残すところあと1ヶ月!1ヶ月!大事なことだから二回言いました!今年中に電子書籍化しちゃいたいと思ってたけど、できるかな?まあ、そんなこんなで振り返る11月のエントリ。

 その前に本日(日本時間12/3午前4時)にNASAが地球外生命体についての発表をするそうなので、エイリアンもののおさらいしてみよっか。

あと、アレだな。『コンタクト』的な展開だったら凄いんだけどな!まあ、期待せずに会見を待ちますか。

 ついでと言っては何ですがアレシボ・メッセージをデザインした素敵な手ぬぐいが売られているので、買った方が良いと思います。もしくは贈答品としても喜ばれると思います!これもらったら嬉しいよ、絶対!
AREしぼり (乙幡万博)

 ほんじゃあ今月のおすすめ映画のコーナー!

 良い映画がたくさんありましたな。個性豊かに粒ぞろい!

 さて、今年最後の1ヶ月が始まるわけですが、『ハリー・ポッター』最終章その1、『トワイライト』3作目をまだ観に行ってないのでさっさと観たい所存。あと、『ノルウェイの森』ブロガー限定試写会に当選したので行ってくるつもり。でも、いつも思うんだけどさ。通常の試写会は2人一組ご招待なのに、ブロガー限定ものはいつも本人1名様限定招待なのよね。ケチくさいよね。

 12月は『GAMER』とか『キックアス』とか『ロビン・フッド』観たいです。あ、『トロン:レガシー』も!そうだ、このエントリもご参考になさってください(NHK風)。

 11月のまとめ。

新作映画9本、新作ニュース3本。合わせて12エントリでした。
にほんブログ村 映画ブログへ
PageTop

マルドゥック・スクランブル 圧縮 【薄膜の 向こうのリアル 銃で撃て】

tag アニメ SF 犯罪

『マルドゥック・スクランブル 圧縮』
2010年・日本
作家・冲方丁(うぶかたとう)原作・脚本によるSFアニメ。

 TVアニメ『蒼穹のファフナー』の後半、『ヒロイック・エイジ』などでアニメ脚本を書いていた冲方丁。ファフナーは後半に入ってから転がる展開が面白かったし、エイジはギリシャ神話をベースにした名称がふんだんに使われて面白かった。両方ともSFロボット・アニメといって良い内容(エイジはロボじゃないけどロボっぽい)。

蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 通常版 [DVD] 未見の方は、まずは1時間ものの『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』を観てくれよ!ファフナーの前日譚で単発ものだから。

 そして劇場版新作アニメ『蒼穹のファフナー Heaven And Earth』2010/12/25から公開の運び!TVアニメ26話の2年後が描かれる模様。これは観るしかない!のだけど、東京での上映は池袋オンリーだぜ!遠いぜ!あはは!

ファフナーに関しては正直キャラデザが好きじゃないのだけど、それは観てるうちに慣れたし、何より世界観とストーリーが素晴らしいので絵柄で拒否しちゃいけないなって思った。見た目で判断して敬遠してた女性が、深く知ってみると凄く良い人だった!みたいな話だね。

…ファフナーじゃなくて、今日書きたいのは『マルドゥック・スクランブル』だったね。

 気を取り直して、本題。2003年に出版された冲方丁のSFサイバーパンク小説『マルドゥック・スクランブル』文庫3冊を忠実にアニメ映画化したもの。原作者本人が脚本書いてるし。映画は3部作で、本作はその最初。65分という短い作品だけど、内容は濃いよ!序章的な感じで、ラストものすごく良いところで終わってしまって(´д`)エー!もっと観たいよ!これ単体で1本の映画というには無理があるので、3部作で一作品て頭で観た方が良いでしょう。だから悩んだんだよ!完結してからレンタルで観ようかなって!でもスクリーンで観て良かったよ。音響や映像をしっかり堪能できた。

 ついでに別冊少年マガジンでは漫画化作品も絶賛連載中という、流行のクロスメディア!小説のほうは、前日譚で主人公の違う『マルドゥック・ヴェロシティ』3冊が既刊。プラス現在執筆中のマルドゥック最終章『マルドゥック・アノニマス』がありますよ。更に言うと、小説『マルドゥック・スクランブル』には2003年出版の旧版、2010年出版の改訂新版単行本(1冊)と文庫(3冊)があり、それぞれ内容が違う!一から書き直したって!それぞれの相違点は冲方さん本人のブログでどうぞ

凄いな、うぶかたさん。それにしても“冲”って字の変換ができなくて困る。沖の氵がニスイなんですよ。携帯電話で書くときは絶望的なので氵で書いちゃってますが。どうすればこの文字が簡単に出てくるのだろうか。
マルドゥック

PageTop

ダンカン・ジョーンズ監督新作SFサスペンス"Source Code"『ミッション:8ミニッツ』予告編

tag SF サスペンス 犯罪 動画付き

 デヴィッド・ボウイの息子、という枕詞がいらないくらい素敵なSF映画を撮って監督デビューしたダンカン・ジョーンズ。静謐でペーソス溢れる『月に囚われた男』は、低予算ながら魅力いっぱいでした。そして遂に、長編映画監督第二弾がやってきた!

 今度もSFサスペンスですが、実力派かつ旬の俳優陣を従えて、デビュー作よりずっと派手に華やかな雰囲気になってますよ。SFの中でもタイムトラベル系のストーリーで、これまた期待が高まる!さあ、では予告編を観てくださいな。

"Source Code"予告編


 うはー!サスペーンス!ソースコードというプログラムで、列車爆破事件の犯人を探るってもの。ジェイク・ギレンホール演じるスティーヴンス大尉は、列車が爆発する8分前の状態にある別の男ショーンの体に入る。…うん?頭の中を乗っ取る感じですかね?ハッキングする感じ?そうして犯人を捜します。何度もその8分間を繰り返して。ここで見つけないと、6時間後に犯人が次の爆発事件を起こすから!

 『月に囚われた男』では古典的な宇宙系SFをレトロ感たっぷりに描いて見せたジョーンズ監督。CGではなくミニチュアで作った月面が雰囲気ありましたよね!今回は趣向が違ってアクションあり、爆発あり、焦燥感あり。でも、1人の男が謎を解くために行動するって点は共通してますね。あと、モニタ越しの会話も。

 主演のジェイク・ギレンホールの他、『マイレージ、マイライフ』のヴェラ・ファーミガが上官役、『イーグル・アイ』『近距離恋愛』のミシェル・モナハンが列車の乗客役で出演!良い感じのキャストではないか。

 これって本当にタイムトラベルなのか、それとも仮想現実の中なのか…とか思った。普通に考えれば後者なのだけど、モナハンを助けようとしちゃってるんだよね、大尉。

2011/4/15全米公開。日本公開はどうでしょう。(`Д´)ノ 観・た・いっ!(`Д´)ノ 観・た・いっ!


2011/7/29追記:日本公開決定して、邦題は『ミッション:8ミニッツ』ですって。10/28~公開ヽ(´ー`)ノ

にほんブログ村 映画ブログへ
毛玉内関連記事:
PageTop

エイリアン侵略SF戦争映画『世界侵略:ロサンゼルス決戦』予告編

tag SF アクション 戦争 動画付き

 ここ最近のハリウッドはエイリアン侵略ものSF映画が大流行しています。ブロムカンプ監督の『第9地区』大ヒットの影響でしょうかね。

低予算ロードムービー系"Monsters"(2010/10/29米国単館公開)、空からの青い光が人類を吸い上げる衝撃的なパニック系"Skyline"(2010/11/12全米公開)、そしてこれから予告編を観ていただく『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011/3/26日本公開予定)。

まだ今後も続々!19世紀アリゾナにエイリアンが現れて支配するダニエル・クレイグ主演『銀魂』"Cowboys & Aliens"(2011/7/29全米公開)、ロシア舞台のエミール・ハーシュ主演アクション・サバイバル系"The Darkest Hour"(2011/8/5全米公開)、日蝕の間に侵略される3D撮影の"Transmission"(2012年公開予定)、サム・ライミ製作の地球防衛軍"Earth Defense Force"なんて企画もあるよ。ローランド・エメリッヒ監督の低予算・異星人侵略SF企画"The Zone"はスタジオが製作中止にしちゃったので残念でした。

 はい!ということで、早くも日本公開が決まっているこの『世界侵略:ロサンゼルス決戦』。ありがとう、ソニー!"Skyline"もロサンジェルスが舞台ですが、コチラもタイトルにある通りロサンジェルスでの全面戦争。もうかなり熱い感じですわよ!とにかくまずは予告編をどうぞ。話はそれからだ!

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』予告編


 熱いあつい!ヒューヒューだよー!(by牧瀬里穂)エイリアンと真っ向から戦うアメリカ海軍大隊。エイリアンものというよりは、こりゃもう戦争映画じゃろ。予告編の音楽もなんか凄く良いですね!そしてエイリアン側があまり出てこないすな。きっと次の予告編でもっとアレコレわかると思うので楽しみに待ってましょう。新予告編が出たらまたこのエントリに継ぎ足します。老舗の鰻のタレみたいに注ぎ足し注ぎ足しなブログです。

 キャストも良いんだな!主演にアーロン・エッカート。一番わかりやすいのは『ダークナイト』のハービー・トゥーフェイス役かしらね。クリストファー・ランバート系の良い男!ミシェル・ロドリゲス、ブリジット・モイナハン、歌い手さんのNe-Yo等共演。気になるのはロドリゲス姐さんが今回も仲間を守る為に命を落としたりしないかってことですね。イキロ!

 監督は『実験室KR-13』のジョナサン・リーベスマンてことで、かなり期待大!日本公開はIMDbによれば2011/3/26予定。日本の映画サイトでは2011年4月公開って書いてあるみたい。具体的なことが判ったら、また注ぎ足し注ぎ足し美味しいタレ方式。


※2010/11/15追記:インターナショナル・ティーザー予告編!
 こちらはドキュメンタリー・タッチです。「東京、リオ、ニューヨークとの交信が途絶えた。我々はロサンジェルスを失うわけにはいかない!」




※2010/11/19追記:日本公開は2011/4/1~!丸ピカ他で。

※2010/12/3追記:日本公式サイト出来た!日本版予告編もあるよ。
『世界侵略:ロサンゼルス決戦』公式サイト

『世界侵略:ロサンゼルス決戦』日本版予告編



※2010/12/18追記:ティーザーポスターが出た。
"Battle: Los Angeles"ティーザーポスター
え?なにその武器?どんな戦い方?エイリアン相手に。


※2011/1/12追記:劇場版予告編出た!これは熱いぜ!


にほんブログ村 映画ブログへ
毛玉内関連記事:
PageTop

今冬11月~1月に観たい男前映画

tag 動画付き アクション サスペンス 犯罪 ヴァンパイア SF

 急激に寒くなってきたニャ!そんなときは熱い男の映画を観るべしよ!ということで唐突に、公開を控えた男前な映画、漢映画、男臭い映画、男っぽい映画の中から絶対に観るぜ!と心に決めている映画たちを列挙するんだぜ!ちなみに『エクスペンダブルズ』はまだ観てないんだぜ!来月絶対に観るぜ!

公式サイトのあるものは、それぞれタイトルにリンク張ってあります。

『クロッシング』2010/10/30~公開
原題:Brooklyn's Finest
監督:アントワン・フクア
出演:イーサン・ホーク、リチャード・ギア、ドン・チードル、ウェズリー・スナイプス

犯罪ドラマ。舞台はブルックリン。3人の警官・刑事がそれぞれの正義を貫こうとして、道が交わる。カーッ!こいつは男臭くてタマランね!キャストも、監督も、ストーリーも、男むんむんですわい!観るしかないよね!
観た感想



上映館:新宿武蔵野館、シャンテ。他公式サイト参照


『ストーン』2010/10/30~公開
原題:Stone
監督:ジョン・カラン
出演:ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、ミラ・ジョボビッチ

セクシー・クライム・サスペンス。仮釈放の審査をするデニーロ、収監中の放火殺人犯ノートン、その妻ミラジョボ。ミラがデニーロを誘惑する!シネパトス系の男臭さ。セクシー悪女なミラたんを堪能したいし、ノートンのワルっぷりも観たい!



上映館:銀座シネパトス、MOVIX昭島、WM市川妙典。他公式サイト参照


『リミット』2010/11/6~公開
原題:Buried
監督:ロドリゴ・コルテス
出演:ライアン・レイノルズ

イラクで誘拐され生き埋めにされたアメリカ人ドライバーの息詰まるサバイバル。90分、ライアンほぼ1人芝居、舞台は地中の棺桶の中という異色っぷり!予告編は真っ暗で慌てる声だけ聞こえてくる。もう楽しみ過ぎる!映画祭で上映されて、観た人の評価が非常に高かったのも気になる!
・以前書いたエントリ⇒生き埋めサスペンス『リミット』"Buried"予告編
観た感想



上映館:シネセゾン渋谷、池袋HUMAX。他公式サイト参照


『リトル・ランボーズ』2010/11/6~公開
原題:Son of Rambow
監督:ガース・ジェニングス
出演:ビル・ミルナー、ウィル・ポーター、エド・ウェストウィック

ヒューマン・コメディ。1982年英国を舞台に2人の小さな男の子がランボーする!友情や、ランボーへの憧れ、真似をして映画を作り始める可愛さ。観たいじゃないか!まだ男になる前の男の子だけど、とっても男な映画。
観た感想



上映館:シネクイント、川越スカラ座。他公式サイト参照


『マチェーテ』2010/11/6~公開
原題:Machete
監督:ロバート・ロドリゲス、イーサン・マニキス
出演:ダニー・トレホ、スティーブン・セガール、ミシェル・ロドリゲス、ジェフ・フェイヒー、ロバート・デ・ニーロ、ジェシカ・アルバ、リンジー・ローハン、ドン・ジョンソン

超豪華出演陣のB級アクション!『デスペラード』なノリの滅茶苦茶さ、グロと裸ありの大人向けファンタジー!手強いメキシカンが大活躍だぜ。マーシェッティー!これぞ漢じゃろ。
観た感想



上映館:新宿バルト9、UC豊洲、MOVIX昭島、T・ジョイ大泉。他エンタメ~テレ参照



『クレイジーズ』2010/11/13~公開
原題:The Crazies
監督:ブレック・アイズナー
出演:ティモシー・オリファント、ラダ・ミッチェル、ジョー・アンダーソン

パニック・サスペンス。ご存じジョージ・A・ロメロ監督の、ゾンビもの以前の名作パニック・サスペンス・ホラーをリメイク!町の人々が突然イカレちゃうのだ。オリジナルが最高だっただけに、リメイクではどうなっているのか気になる。主演2人はB級ホラー御用達で、私は大好きだよ。
・オリジナル感想⇒ザ・クレイジーズ 【恐怖感 狂った世界に 狂わせる】
リメイク版感想



上映館:シネマサンシャイン池袋、TOHO六本木ヒルズ。他公式サイト参照


『ラスト・ソルジャー』2010/11/13~公開
原題:大兵小将
監督:ディン・シェン
出演:ジャッキー・チェン、ワン・リーホン、ユ・スンジュン、ドゥ・ユーミン、リン・ポン

 時代物アクション。ジャッキー・チェン構想20年。紀元前227年中国が舞台。戦争のさなか、生き残ったジャッキーが敵の将軍を生け捕りに!そこから始まる珍道中。敵同士に芽生える友情とか、そういった男臭さが漂いそう。観たいけど、私の優先度は低め。



上映館:渋東シネタワー、シネマメディアージュ、TOHO西新井、TOHO錦糸町、TOHO南大沢。他公式サイト参照


『デイブレイカー』2010/11/27~公開
原題:Daybreakers
監督:ピーター&マイケル・スピエリグ
出演:イーサン・ホーク、ウィレム・デフォー、クローディア・カーヴァン、マイケル・ドーマン、イザベル・ルーカス、サム・ニール

近未来アクション・ホラー。西暦2019年、全人口の95%がヴァンパイアになった!食糧危機を解決すべく血液の代用品開発が急務となる。ヴァンパイアがデフォルトな社会なので、夜明け警報とかあるらしいよ!スタバの追加シロップが血液とか!なんかもう面白そう過ぎる!この兄弟監督は前作『アンデッド』もヘンテコで面白かったよ!
・思えば1年半待った⇒吸血鬼映画"Daybreakers"『デイブレイカー』予告編
観た感想



上映館:新宿バルト9、池袋シネマ・ロサ、UC豊洲、T・ジョイ大泉。他公式サイト参照


『GAMER ゲーマー』2010/12/3~公開

原題:Gamer
監督:マーク・ネベルダイン、ブライアン・テイラー
出演:ジェラルド・バトラー、ローガン・ラーマン、アリソン・ローマン、マイケル・C・ホール、アンバー・バレッタ、テリ・クルーズ、キーラ・セジウィック、ジョン・レグイザモ

SFアクション。イエーイ!ジェリー主演の漢映画!ジェリーはロマコメ辞めて、こういう男臭い映画にどんどん出て頂きたい!死刑囚にナノマシンを注入して遠隔操作する、アクション・ゲームの話だよ。ジェリーは死刑囚の役。30回勝ち抜けば釈放!予告編のキッチュさ、ポップさ、SFっぽさも素敵!絶対観るんだ!
観た感想



上映館:TOHOみゆき座。他公式サイト参照


『エクスペリメント』2010/12/4~公開
原題:The Experiment
監督:ポール・シェアリング
出演:エイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウィテカー、キャム・ギガンデット、マギー・グレイス

心理学実験サスペンス。ドイツ映画『es [エス]』リメイク。実際に中止を余儀なくされたスタンフォード監獄実験(アイヒマンテストの一種)を題材にした、極限状態サスペンス。待ってたよ!アメリカではDVD直行という哀しい事態になったけど、日本では単館公開!単館過ぎて、観に行けるかどうか微妙。
・オリジナル感想とリメイク版の米版予告編⇒es [エス] 【役割に はまり込んでく 恐ろしさ】

上映館:ヒューマントラスト渋谷


『ロビン・フッド』2010/12/10~公開
原題:Robin Hood
監督:リドリー・スコット
出演:ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、マックス・フォン・シドー、マーク・アディ

時代ものアクション。ザ・漢!リドリー・スコット×ラッセル・クロウで、剣と弓の熾烈な戦いだよ!これは観るしかないじゃん。しかもマーク・ストロングが本来の姿(禿頭)で出てるしね!

上映館:公式サイト参照


『トロン:レガシー』2010/12/17~公開
原題:Tron: Legacy
監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:ジェフ・ブリッジス、ギャレット・ヘドランド、オリヴィア・ワイルド、マイケル・シーン、ボー・ガレット

3Dのみ上映のSFアドベンチャー。何が男臭いって、ジェフ・ブリッジスですよ!1982年の『トロン』の続編という位置づけ。なので、主演続投ブリッジスってわけじゃ。ヘッドギアはないみたいね。父と息子の確執、電脳世界、SF美女!観ないとね!これ公開前に旧作TV放送するかしらー?




『最後の忠臣蔵』2010/12/18~公開
監督:杉田成道
出演:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、安田成美、山本耕史、伊武雅刀、風吹ジュン、田中邦衛

 時代劇。池宮彰一郎の小説を映画化。まあ時代劇好きじゃないんだけどさ、こないだ『十三人の刺客』観て面白かったので、観る気になったよ。武士は男だよねえ!そして佐藤浩市は上質の男よねえ!あと、伊武雅刀って名前がカッコ良すぎて男前!



上映館:丸の内ピカデリー。他公式サイト参照


『キック・アス』2010/12/18~公開
原題:Kick-Ass
監督:マシュー・ボーン
出演:アーロン・ジョンソン、クロエ・モレッツ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ニコラス・ケイジ、マーク・ストロング

アメコミ原作の素人ヒーローものアクション・コメディ。普通の人が正義を守る為に闘う!たぶんそれは漢だと思うの。クロエ・モレッツがクロエ・グレース・モレッツ名義になってます。なんだいきなり。そしてマーク・ストロングが本来の姿で出演。これも渋谷単館上映!今後、上映館が増えるのかどうか要チェックやで~。
観た感想



上映館:シネセゾン渋谷。全国順次公開


『アンストッパブル』2011/1/7~公開
原題:Unstoppable
監督:トニー・スコット
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン

暴走列車サスペンス。実際の事件インスパイアもの「生きて帰れたら、言いたいことがあるんだ」って、メチャメチャ死亡フラグじゃないか。二人の男が暴走列車777号を止めるために遮二無二!男だよねえ!ぽっぽやだよねえ!

上映館:TOHO日劇


『ソーシャル・ネットワーク』2011/1/15~公開
原題:The Social Network
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ルーニー・マーラ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョセフ・マッゼロ

Facebook創設の裏側を描いた青春ドラマ。友情と裏切り、金と欲望とビジネス。世界に通用するサービスを立ち上げる男の熱いドラマ!でも実際の本人は、この映画で事実に忠実なのは服装だけだね、と言ってるそうだよ。まあ、それはそうとして、注目のキャスト!新スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールド、リメイク版『ミレニアム』のリスベット役ルーニー・マーラが出てるよ。



上映館:丸の内ピカデリー


『デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断』2011/1/22~公開
原題:Due Date
監督:トッド・フィリップス
出演:ロバート・ダウニー・JR.、ザック・ガリフィアナキス、ミシェル・モナハン、ジェイミー・フォックス

ロードトリップ・コメディ。『大災難P.T.A.』風、お馬鹿な道連れが出来てしまったダウニー・JR.の旅。男二人の旅は道連れ世は情け。『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』の監督が、困ったちゃんキャラのガリフィアナキスを引き続き似たようなキャラで使ってます。これは観たいでしょう!邦題はアレだけども。

上映館:シネセゾン渋谷、新宿武蔵野館ほか


『ウォール・ストリート』2011/1/28~公開
原題:Wall Street: Money Never Sleeps
監督:オリバー・ストーン
出演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、ジョシュ・ブローリン、キャリー・マリガン、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ、イーライ・ウォラック

金融ドラマ。『ウォール街』続編!現在ガンで闘病中のマイケル・ダグラスが、渋くて男臭くてカッコイイ!これも公開前に前作をTV放送してくれないかなあ。もう忘れちゃったよね。あと、この映画で英国新進女優キャリー・マリガンとシャイア・ラブーフが付き合ったけど、別れちゃって、マリガンは英国に帰ったとさ。(´・ω・`)




『RED レッド』2011/1/29~公開
原題:RED
監督:ロベルト・シュベンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、カール・アーバン、リチャード・ドレイファス、メアリー=ルイーズ・パーカー、ブライアン・コックス

アメコミ原作のアクション・コメディ。引退したCIA工作員たちが、組織に命を狙われる!男映画だけど、元殺し屋のヘレン・ミレンがカッコイイ!そしてマルコヴィッチがヘンテコ!




『グリーン・ホーネット』2011/1月公開
原題:The Green Hornet
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:セス・ローゲン、ジェイ・チョウ、キャメロン・ディアス、クリストフ・ヴァルツ

アクション・アドベンチャー。'60年代TVドラマの映画化。新聞社の社長が夜は正義の味方!ミシェル・ゴンドリー監督初の3D。相棒を演じるジェイ・チョウは拓海君(頭文字D)ですよ!藤原豆腐店の、水をこぼさずに峠攻めするアイツ。いいよね、なんか。



上映館:丸の内ピカデリーほか


■『完全なる報復』2011/1/22~公開
原題:LAW ABIDING CITIZEN
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス、レスリー・ビブ

犯罪法廷サスペンス。妻子を殺された男の復讐劇。司法取引により10年の刑期を終え出所した犯人を殺す!法律に異を唱える男の孤独な熱い復讐!いやあ、ジェリーの男映画ですよこれ!観たかったんだあ!日本公開ないのかと思ってたら、忘れた頃にやって来たよ。絶対観ますとも!



上映館:TOHO六本木ヒルズ、みゆき座ほか


よし!今日はこんなところにしといてやる!まだ上映館も決まってないような映画もチラっとメモしとく。あ~!どれも楽しみだなあ!

■『スプライス』1/8~公開?なの?本当に?
遺伝子操作ホラー。⇒遺伝子操作ホラー"Splice"予告編
『ザ・タウン』2/5~公開
ベン・アフレック監督&主演のクライム・ドラマ。
『シリアスマン』2/26~公開
コーエン兄弟のドラマ。
■『バトル・ロサンゼルス』4月公開
エイリアン侵略SF。米軍が全力で戦うよ!
にほんブログ村 映画ブログへ
PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。