猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

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完全なる報復 【この正義 納得出来ない 哀しみを】

tag ヒューマン サスペンス 犯罪 法廷

『完全なる報復』 LAW ABIDING CITIZEN
2009年・アメリカ
ジェラルド・バトラーの製作会社が放つ第一弾!アメリカ司法制度に挑む男。

 待ってたよヽ(´ー`)ノジェリー!ロマコメではなく、男臭いジェラルド・バトラーが観たかった皆様、コレですよ!日本公開されて本当良かった!で、邦題は…え?『完全なる報復』??う~ん、観終わるとこの邦題がしっくりこないデスよ。確かに報復措置なのですが、報復・復讐といった言葉だけで表せるものではない、と。

原題は“法を遵守する市民”の意味。善良な一般市民、とでもいいますか。犯罪を犯しても、司法取引で善良な一般市民になることができる(若しくは刑を軽減される)。うまく弁論すれば、明らかに黒でも保釈が認められたりね。そんな皮肉。

LAC_800x600_A.jpg監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス、レスリー・ビブ、ヴィオラ・デイビス

妻子を目の前で殺された男が、全てを賭けて司法制度に戦いを挑む!

コトノハ
"Can't fight fate."
(運命には逆らえない)

 残虐な犯人が妻子を殺したときの言葉。のちに遺されたクライド(ジェラルド・バトラー)もこの台詞を繰り返す。運命を押しつけられた男が、今度は運命を押しつける側にまわり、最後には自らの運命を決める。


 アメリカのドラマや映画を観ているとよく耳にする、司法取引。例えば、ジョディ・フォスターがレイプ被害者を演じた『告発の行方』でも、ある時点で弁護士(ケリー・マクギリス)が裁判に勝てないことを悟り司法取引に踏み切る。それを知った被害者は荒れ狂う、なんて展開がありました。

本作では司法取引が部分的正義の実現の為だけではなく、検事の成績維持のためにも利用されている側面まで描いている。一説によれば、司法取引で決着をつける事件は8割にも登るとか。アメリカの正義なんて、こんなもんであるよ。

今回の画像はココから。なぜか最小サイズのものしかダウンロードできない。
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 ジェリー演じるクライドが、犯人への復讐だけでなく、当時司法取引に関わったメンバーにも制裁を加えていく物語。本人は「復讐じゃない」と言うけれど、いやいや、復讐ですよ。でもそれだけじゃない。このクソったれな汚い穴だらけの司法制度を告発するんだ!世に知らしめてやる!そんな気概。

 クライドの天才的な計略。それに振り回される司法側。なんだかコレが気持ち良い。判事に面と向かって罵倒するシーンなどは笑いすら出てくるほどの爽快さ。犯人への復讐を遂げた後、簡単に逮捕収監されるクライド。が、釈放しなければ当時の弁護士と検事と判事を殺すと脅す。それが彼の申し出た司法取引。獄中にいながら、なぜ彼はこんな事件を起こすことが出来るのか?

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 彼を担当した検事ニック(ジェイミー・フォックス)は野心に燃えるバリバリの若手だった。それだけに、司法制度に疑問を感じるでもなく、淡々と仕事をこなすのみ。ドライなんだな。でも、そんな彼の司法取引についての考え方がどう変わっていくのか。そこが一つのキモと言えましょう。

 緊張感の続く映画ではあるけど、ところどころに笑いが散りばめられていて良いヌケになってます。獄中、同室の男との会話は面白くて、それだけに続く展開でギョっとしてしまう。クライドの静かな、冷静な狂気は、時に激しく燃える。

 もちょっとアクション・サスペンスを期待しちゃってた私。実体はアクション分ごく少ないリーガル・サスペンス。頭脳派なジェラルド・バトラーでござったよ。それもまた良し!ジェリーが魅力的な映画としては『タイムライン』がピカイチお薦め。

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 私は正義なんて、心の中にしか存在しないと思ってる。時代、国、法律、宗教、立場によって、正義の中身は全く違うのだから。倫理も同じ。客観的正義なんてものは幻。だから、何が正義か?なんて問いかけは無意味。この映画では、検事は法律を根拠に正義を貫こうとし、クライドは自分の心の声を根拠に正義を貫こうとする。どちらが正しいのか、という問題ではない。それぞれに正義、なのだ。私の正義、あなたの正義。

 ひとつ難点を言えば、ラストのニックの計画が杜撰すぎやしないかってこと。クライドがどの時点でアレするか、わからないだろうに!それ、ヘタしたら自分がお陀仏じゃぜ!
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関連作品のようなもの
ばかげた裁判に殺されかけた男―正義の国アメリカの司法制度が生んだ最悪の冤罪事件実録ノンフィクション本。こちらも司法制度と闘った男。
ばかげた裁判に殺されかけた男―正義の国アメリカの司法制度が生んだ最悪の冤罪事件
トマ ルメール
ザ・ハリケーン [DVD]ボクシングものかと思いきや、冤罪を晴らそうとする感動の実話もの。
ザ・ハリケーン [DVD]
デンゼル・ワシントン
告発の行方 [DVD]レイプ事件で、司法取引されて怒りまくったりも。
告発の行方 [DVD]
ジョディ・フォスター、ケリー・マクギリス 他

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きみがくれた未来 【奇跡には 起きた理由が ちゃんとある】

tag ヒューマン 恋愛映画 青春 スポーツ

『きみがくれた未来』 CHARLIE ST. CLOUD
2010年・アメリカ=カナダ
人生は生ける者の為に。ザック・エフロン主演の喪失と再生のドラマ。

 原作はベン・シャーウッドの同名小説。将来有望な若者が突然の事故で人生が変わってしまう、という喪失と再生のヒューマンドラマ。

 原題は主人公の氏名チャーリー・セント=クラウド。それで邦題は何なの?“きみ”って誰を指してるの?最後までわからなかった。雰囲気だけで付けたっぽい邦題に戸惑いを隠せない。

 全体的にメロではあるけど、ストーリー自体がきちんと面白かったよ。テイストとしては『ラブリーボーン』の生者視点か。若者の再生ドラマとして良い出来なので、ザックのファンじゃなくても観てみたら良いと思います。
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コトノハ
"You hurt because you're alive."
(痛いのは、生きてるからだよ)

 弟サムが兄チャーリーに言う台詞。心も体も、痛むのは生きてる証拠。そして、こう言う弟の心情が切ない。

どんな映画?
 小型ヨットの才能があって、レースではいつも優勝。その実績を買われて大学進学も決まった。そんな高校生チャーリー(ザック・エフロン)が、卒業パーティーの晩に事故に遭い、人生が大きく変わってしまう。

今回の画像はココここここのダウンロード画像。
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 チャーリーは、チャーリーにしか見えない存在と会話する。それがとても曖昧で、今チャーリーが話しているのはこの世の者なのか死者なのか、判然としない。その描き方がストーリーとうまく合わさって成功している。映画では弟の存在がかなり確定的に描かれているのが残念だが、原作小説ではより曖昧な存在。チャーリーの頭の中の産物なのか、本当にそこに死者がいるのか明確にされていない。

弟と共にヨットレース!
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 弟とキャッキャウフフで遊ぶ姿は微笑ましく、同時に切ない。あんなに切ない泥んこ遊びシーンは初めて観たわよ。でも時間は過ぎて、いい加減に前を向いて歩かなきゃいけなくなる。人生は生きている者の為にあるのだから。死者を忘れるのではなく、乗り越えるのでもなく、心に抱え込んで共に生きていかなくては。そこでキッカケとなるのがヨット乗りの女の子テス(アマンダ・クルー)。

アリッサ・ミラノ似、またはブリタニー・マーフィー似の彼女。
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 若い頃のアリッサ・ミラノ、若しくはブリタニー・マーフィー似の健康的な女の子!彼女をとるか、弟をとるか。弟との守るべき約束。ゆえにどこへも行けないチャーリー。そして自分が生かされた理由。フラットラインから帰還した奇跡。

 チャーリーは、自分を助けた救命士フロリオ(レイ・リオッタ)の言葉に気づかされ、未来を生きる為の力をもらう。このレイ・リオッタ、出番は少ないがとにかく素晴らしい!チャーリーの肉体だけでなく、精神も救ったのは彼だと思う。邦題の指す“きみ”は彼以外に考えられない!もしくはチャーリー本人が“きみ”だな。

暗く沈み、哀しみに満ちた表情が胸に刺さる。
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 『ラブリーボーン』では判りやすい生と死のあわいの世界が描かれた。でもコチラは現実と変わりない空間に、彼の夢想とも現実ともつかない精神世界が広がっている。たぶんフィジカルではない、心の中での出来事なのだと思う。

 序盤の交通事故について、「加害者が飲酒運転」という説明がサラっとされている。そこでお薦めの飲酒運転事故映画『ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス』はいかがですか~?デンゼル・ワシントンも出てるよ。スパイ映画っぽい題名だけど、そのライセンスとは運転免許証なのだ。

弟かわゆす!
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 映画全体的に音楽が安っぽかったのが残念ポイント。映像はキレイよ。ズームイン・ズームアウトや、浮遊感、ぐるりと回転する動き。カメラワークが素晴らしい。ストーリー的には中ダレするよ!するけどね!あの中ダレも振り返ってみれば必要だったのさ。まあそこは我慢して下さい。

 終盤の展開では、3日間放置されたアレがちょっと(´д`)えーってなった。原作では無理のない説明がされているので、映画版の説明不足ってことで。無粋でもちゃんと説明すべきだったと思うよ、こればっかしは。

 あと、墓石の拓本て本当に趣味の一ジャンルとして確立してるのかね!『小さな恋のメロディ』で知ったときは、現実感がなかったけども。この映画でも言及されてるし、考えてみたら日本でも狛犬の拓本とか趣味にしてる人がいるくらいだもんな。でも墓石は個人情報ダダ漏れな気がする。

 チャーリーの母親役でチラっとキム・ベイシンガーが出てるよ!これが『あの日、欲望の大地で』とか『8Mile』みたいな下流の貧しい母親像ドンピシャ。どことなく薄幸そうなのよね。
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関連作品のようなもの
きみがくれた未来 (角川文庫)原作本。
きみがくれた未来 (角川文庫)
ベン・シャーウッド
セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]ザック・エフロン主演の良作コメディ!ギークな親友のキャラがとにかく凄い。
セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]
ザック・エフロン、レスリー・マン 他
小さな恋のメロディ [DVD]墓地デートといえばコレよね。墓石の拓本て!本当にそんな趣味のジャンルがあるのか。
小さな恋のメロディ [DVD]
マーク・レスター、トレーシ-・ハイド 他

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GAMER 【肉体を レンタルします 操れます】

tag アクション SF スプラッター 動画付き

『GAMER』 GAMER
2009年・アメリカ
『アドレナリン』のネヴェルダイン&テイラー監督、脚本のSFアクション。

 我が愛しのジェラルド・バトラー主演!ジェリーってば、ロマコメづいてたからさ-。こういう男臭いムンムンのアクション、久しぶりじゃないですか~?そりゃあ喜んで観ますともさ!しかもサイバーパンクなSF設定じゃあないですか。大好物や、うえっへっへ。

 まあ、蓋を開けてみたら、SF分がオマケみたいなものでしたけどね。普通にアクション映画です。コール・オブ・デューティを人間の体使ってやってるゲームみたいな。他人の体を使ってやる実弾のサバゲーみたいな。映像やアクションや音楽やジェリー(バトラーのこと)は大変に素敵でしたわよ。映像は本当に凄いから!

 余計な期待はせずに、B級アクションを楽しむぞ!って気持ちで観て頂きたい。あとグログロ血しぶきなので、苦手さんはお気を付けて。血飛び、肉躍る。ノリとしては『レポゼッション・メン』みたいなグロ・ユーモアです。監督のネヴェルダイン&テイラーのコンビは3Dで撮りたかったのだけど、予算がおりず諦めたとか。お金は大事だね。

 ジェリー主演の、次の日本公開作品は『完全なる報復』2011/1/22~公開!これもまた男臭いリーガル・アクション!共演はジェイミー・フォックスですよ。以前のエントリを参照くださいな。
今冬11月~1月に観たい男前映画
Gamer (Score)Gamer (Score)

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キック・アス 【飛べずとも お前のケツは 蹴り飛ばす】

tag アクション コメディ 犯罪 スプラッター 青春

『キック・アス』 KICK-ASS
2010年・イギリス=アメリカ
マーク・ミラーのアメコミ原作。原作とは同時進行での製作。

 もうすぐ公開!キック・アス!ってことで、昨日試写会で観てきたよ。スーパーヒーローもの、アメコミものが好きなら苦しい程に楽しめること間違いなし。そういうのは別に好きじゃなくても、エグい映画が好きなら笑っちゃうはず。私はとても面白かったですよ。エグエグ・アクション・コメディ!原題は“超クール”みたいな意味。

 面白いんだけど、過激なものがあるので、東京では渋谷単館上映。上映館数が少ないのはまあ仕方ないかなあ。我らがシネマ・イクスピアリでは12/18~2週間限定上映するってポスター貼ってありましたよ1/15から2週間限定上映の模様。舞浜サーバー、万歳!ただ、キック・アス公式サイトの上映館情報ではイクスピアリでの上映1月からになってるのよさ、どうなってるのかね?
キック・アス 劇場情報

 素人スーパーヒーローの等身大の活躍に、ちょっと異常な親子とワルい親子が絡むコメディです。血しぶき散って、銃やバズーカどかんどかん。猫のMr.バイティーも可愛いよ!
Music from the Motion Pictureサントラ
Music from the Motion Picture
Henry Jackman、 他

コトノハ
"With no power, comes no responsibility."
(力がなければ、責任は伴わないのか)

 『スパイダーマン』で「大きな力には責任が伴う」って台詞があるので、それに対してのアンチテーゼ。力のない普通の人でも、出来ることはあるだろうと。ノブレス・オブリージュを一般化して、皆が自分に出来ることをやったら良いよね。

どんな映画?

今回の画像はコチラコチラから壁紙ダウンロード。
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 正義感だけは人一倍強い非モテ系オタク高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、スーパーヒーローになろう!と決意。緑色のウェットスーツをたるたるに着込んでキックアスと名乗り地道なヒーロー活動をする。

キックアス。いつもボコボコにやられてますが。
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 そんな中、キックアスが出会うのは変な親子のヒーロー。その本物さ加減にドン引きするキックアス。父親はビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)と名乗り、バットマンみたいなコスチュームをしている銃の名手。その11歳の娘(クロエ・モレッツ)はヒットガールと名乗り、めっぽう強い。

バットマンみたいなビッグ・ダディ。
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 ビッグ・ダディの過去バナはアメコミ仕立てで見せてくれます。こういうの、『REPO! レポ』でもあったな。この親子のやり過ぎ感、躊躇しない感がまさにアメコミの抱える闇の部分。正義とは何か、裁く権利があるのか、その行為は本当に正義か、自らの執念でしかないのではないか。

小さい女の子が品の悪い言葉遣いで暴れまくる!
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 とにかくアメコミねた、映画ねたが沢山出てくるのが嬉しい。「俺、ウルヴァリンみたい!」とか「ジェイソン・ボーンみたいだ!」とか「市長に連絡して夜空にサインを照らすのね」(バットマン)とか「アグリー・ベティを全話見た」とか、「『スコット・ピルグリム』は読んでるわ」とか。『スコット・ピルグリム VS ザ・ワールド』もコミック原作で映画化(エドガー・ライト監督)されたけど、日本公開どうなっちゃったかなあ?今年中に日本公開予定だったのだけど。コチラのサイトで劇場公開を求める署名活動してますので、興味があったら見てくださいな。

 おっと横道それた!『キック・アス』はマーク・ミラーの書いた原作コミックの日本語版も出版されましたよ。映画版の製作当初はまだ話が終わってない段階だったので、原作と映画版では展開が違うとのこと。原作は更にエグいエピソードが盛り込まれているようですよ。

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 キックアスのヒーロー仲間、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)や、ヴィランに相当するマフィアのボス(マーク・ストロング)など個性的な面々に囲まれて、キックアスは割と普通の男の子に見えます。特にマーク・ストロングは天然禿げモードで容赦なく大人げなく全力でヒーローを潰しにかかるよ!良いよ!

レッド・ミストは英国の言い回し“激怒する、カッとする”の慣用句にちなんで。
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 マシュー・ヴォーン監督の奥様はクラウディア・シファー。ビッグ・ダディがキックアスの前に登場するシーンで、超特大版の広告を背に立っています。その広告が、クラウディア・シファー!愛ですね。良いですね。そしてアメコミといえばスタン・リー!スタン・リーと言えばカメオ出演!本作にもカメオ出演なさってます。どこにいるか探そうぜ!

 アメリカで大ヒットしたので当然の事ながら続編の予定がありますよ。タイトルは"Kick-Ass 2: Balls to the Wall"で2012年公開予定!サブタイトルは“全力で、全速力で”の意味のスラング。パイロット用語で、エンジン全開最高速度を出すときに球状のレバーを壁際いっぱいまで押すことから。続編にはヒット・ガール、クロエ・モレッツ続投とのこと。楽しみですな。
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俳優は誰?
 ニコラス・ケイジのビッグ・ダディは良いよ!静かな狂気ですよ。そして真面目なユーモアもたたえていて最高!とりわけ「そんな高い武器を買う余裕はないだろう…」の件でワロタ。

 その娘ヒットガールを演じるクロエ・モレッツ(クロエ・グレース・モレッツ名義)も最高ですよ!キックアスよりバッドアス!バタフライナイフさばき、子どもらしい無邪気な笑顔で敵をなぎ倒すのが凄い。そんなクロエちゃん、『(500)日のサマー』で主人公のこまっしゃくれた妹役やってた子です。そしてスウェーデン吸血鬼もの『ぼくのエリ 200歳の少女』のハリウッド・リメイク版"Let me in"で吸血鬼アビーの役を演じてます。これ、すごく観たいの!予告編観たらめっちゃくちゃ楽しみになっちゃって、でも日本公開はあるのかしら。

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 悪いボス、マーク・ストロング様は本当に相変わらずお素敵でした!『シャーロック・ホームズ』でも悪役、『ロックンローラ』では裏社会の大物、『ワールド・オブ・ライズ』のハニ・パシャと、何かこう一定のイメージが出来上がっちゃってる感はあるけどな。その存在感は場面をかっさらう勢いなのよね!

 あ。主演のアーロン・ジョンソン君はジョン・レノンの若かりし頃を描いた青春映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』に主演。ええ、レノンの役で。

関連作品のようなもの
キック・アス (ShoPro Books)原作コミックは、違う展開を見せる。日本語版の単行本!
キック・アス (ShoPro Books)
マーク・ミラー
バットマン [DVD]ジョーカーの台詞が引用されてたり。バットマンねた結構あります。
バットマン [DVD]
マイケル・キートン、ジャック・ニコルソン 他
ウルヴァリン:X-MEN ZERO [Blu-ray]俺、ウルヴァリンみたい!って。
ウルヴァリン:X-MEN ZERO [Blu-ray]
ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー 他
シン・シティ [Blu-ray]『サンセット大通り』、『アメリカン・ビューティー』と並んで語り部が死んだ映画としてあげられる。
シン・シティ [Blu-ray]
ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク 他
28日後… [Blu-ray]ビッグ・ダディの襲撃ビデオを見るシーンでテーマ曲が流れる。
28日後… [Blu-ray]
キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス 他
カラテ愚連隊 [DVD]ジョン・ウーの初長編映画は?とビッグ・ダディが質問する。
カラテ愚連隊 [DVD]
ユー・ヤン、ティエン・ニー 他

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クレイジーズ 【消されるな! 狂気の狭間の この思い】

tag ホラー パニック サスペンス

『クレイジーズ』 THE CRAZIES
2010年・アメリカ=アラブ首長国連邦
ロメロ監督の細菌パニック『ザ・クレイジーズ』(1973年)をリメイク。

 リメイク流行の昨今、ジョージ・A・ロメロ監督の名作『ザ・クレイジーズ』もイマ風にリメイクですよ。

 主演はリゾート・サスペンス『パーフェクト・ゲッタウェイ』ティモシー・オリファントゲイリー・シニーズに少し雰囲気が似てて、良い俳優さんです。その妻役にラダ・ミッチェル。SF『サロゲート』、ゲーム原作ホラー『サイレントヒル』、泥棒もの『ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~』、SFアクション『ピッチブラック』など、何とも言えないラインナップに出演のミッチェル。彼女の纏うB級感は素晴らしいぜ。好きなんだよ?

 結論から言うと、オリジナルのロメロ版にあった混沌や曖昧さが薄味になり、凡百のパニック・ホラー・ムービーになってしまった印象。それでも、そういう楽しみ方を求める向きにはお薦めできるレベル。細けえこたぁ良いんだよって言える人向き。うん。
The CraziesThe Crazies
サントラ
Mark Isham

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クロッシング 【夜の街 貫く正義も 人それぞれ】

tag サスペンス 犯罪 アクション ヒューマン

『クロッシング』 BROOKLYN'S FINEST
2009年・アメリカ
アントワン・フクア監督が描く3人の警察の皮肉な運命。

 はい。先に言っておきたいことがある。この邦題はナイぜ!だって、こないだ同じタイトルの韓国映画が公開されてたよね?それに、この映画は何もクロス(交差)してないよね?もっと内容に沿った洒落た邦題が付けられないものかね。(´д`)

 そんな本作の原題は“ブルックリンの警察たち”。アメリカのスラングで"finest"は警察、警官(名詞・複数扱い)の意味。もともとは"fine"の最上級であり、最上等の、最高の、一流のって意味。そこに皮肉が込められている。命はって市民を守るはずの、警官。でも彼らは安月給(映画中で初任給が年収200万円以下と言及/舞台のニューヨークは物価が高いのでギリギリ生活)で、その為に悪徳警官になるヤツもいれば、自らの保身第一のヤツもいる。"finest"と呼ばれながら、実体は危険な激務に身を削るジリ貧生活者。

 3人の警官のそれぞれの末路。人生の皮肉。渋く、男臭く、哀愁たっぷりの映画。幾分長いなと感じたので、あと20分ぐらい短ければ良かったかなあと思いましたよ。

単館系なので観に行けないよ!って方は、12/4~17まで妙典(東西線)のワーナーマイカルでも上映するよ。近辺の方は是非!なんか市川妙典WMは、男臭い単館系映画を短期間だけ上映するのよね、よく。支配人の趣味かな?デニーロ好きですよね?最近、注目の映画館なのです。
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リチャード・ギア
ドン・チードル 他

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ガフールの伝説 【守るんだ 自由平等 フクロウ社会】

tag アニメ 戦争 アクション ファンタジー

『ガフールの伝説』 LEGEND OF THE GUARDIANS: THE OWLS OF GA'HOOLE
2010年・アメリカ
キャサリン・ランスキーの児童文学シリーズをザック・スナイダー監督が映画化。

 ザック・スナイダー監督、初のアニメーション!原作シリーズの最初の3冊を元にしたとのこと。原作は現時点で10巻まで邦訳が出ており、まだ続くみたいよ。舞台は、人間が消滅した世界。フクロウが高度な知性と技術で文明を築いています。ということで、大小様々な種類のフクロウが出てきて可愛いのなんのって!ふわっふわ羽毛!

 3D吹替版で観てきたよ。字幕版だとジム・スタージェス、ヘレン・ミレン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ジェフリー・ラッシュ、サム・ニール等の声が聴けますが、それはまたDVDが出たらで良いかね。折角だからスクリーンいっぱいに広がる美しい3D映像を楽しむが良いよ!

 前座として3分の短編アニメ『ルーニー・テューンズ ロード・ランナーとワイリー・コヨーテ“Fur of Flying”』が付いてます。ロードランナーが高速で走ってきたり、コヨーテの鼻がピクピクしたりするのを是非3Dで観てね!これは良い出来だから!ワーナーのアニメ映画としては、今後このピクサー方式でいくようです。『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』でも2分間のアニメ『ルーニー・テューンズ ロード・ランナーとワイリー・コヨーテ“Coyote Falls”』が付いてたようです。なんだ、ちぇ、観れば良かった!み!み!Beep!
ガフールの伝説 3D&2D ブルーレイセット(2枚組) [Blu-ray]ガフールの伝説 3D&2D [Blu-ray]
ブルーレイセット(2枚組)
ジム・スタージェス
エミリー・バークレイ 他

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コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら 【守るべき 愛と仕事と プライドと】

tag コメディ 犯罪 アクション

『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』 COP OUT
2010年・アメリカ
ブルース・ウィリス主演のニューヨーク市警バディ・コメディ。

 監督は俳優、脚本家、プロデューサーの顔も持つケヴィン・スミス。本作では監督・編集を担当。アクション・コメディと言われていますが、アクション要素はほぼ皆無!ゆるいドタバタ・コメディでございます。

 原題は“言い逃れ、やらないことの言い訳、責任逃れ、しくじる、逮捕される”といった意味が。そこに勿論警官という意味の"cop"をかけてる、と。でも別に言い逃れとか言い訳とか全然関係ないけどな。適当に付けたっぺ?

 つれない相棒ブルース・ウィリスに対して、ボケ役にはサタデー・ナイト・ライブ出身のコメディ俳優トレイシー・モーガンが天然のおとぼけナイス・ガイぷりを披露。

 『リーサル・ウェポン』等の'80年代バディー・ムービー(二人組刑事もの)へのオマージュに満ちあふれた物語。オマージュだよ、ホマージじゃないよ。音楽は『ビバリーヒルズ・コップ』のハロルド・フォルターメイヤー!

加えて、スターウォーズやナイトライダー、アンタッチャブル、ダイハード等々ネタ盛り沢山。まあまあ面白いので、'80年代アクション・コメディを懐かしむも良し、映画ネタに笑うも良し、妙な間の笑いを堪能するも良し。軽い気持ちでなんとなく観るには良いんじゃないか。いずれにしてもネタ映画じゃのぅ。
コップ・アウト Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)コップ・アウト
Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)
ブルース・ウィリス
トレイシー・モーガン 他

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借りぐらしのアリエッティ 【信じてよ 自然の力 生きる意志】

tag アニメ ファンタジー

『借りぐらしのアリエッティ』
2010年・日本
メアリー・ノートンの児童文学『床下の小人たち』(1952年/英国)をジブリが映画化。

 ジブリの優秀なアニメーター米林宏昌さんの監督デビュー作。脚本はハヤオ(と丹羽圭子)が担当なので、ジブリ・テイストはあるものの、ワクワクする冒険とか異世界感は、ない。それだけに、どうにも地味な印象は拭えないのだけど、生きる力についての良いお話です。舞台が田舎の邸宅とその庭だけで、人間と小人の世界はそれほど違わないので今までのジブリ映画とはちょっと違うかもな。

 こびとの一家は、人間の家の床下に住みよい家を作って暮らしている。生活に必要なものを上の住人から“借り”て生きている。一家の一人娘アリエッティ(声:志田未来)は14歳になる。そろそろ一人で何でも出来なきゃいけないお年頃。そこで“借り”デビュー!さあ、人間の家にレッツ・ゴー!

 ということで、泥棒一家に生まれた娘が泥棒デビューを果たしたは良いが、ちょっと失敗しちゃう、というお話。あ、いや、だって。“借り”っていうか普通に盗みだから、これ。借りたものは返さずきっちり消費してるからね。大量のビスケットとか、切手とかね。

 生活音や時計、冷蔵庫の唸りなどが大きく聞こえ、普通の家の中が小人にとっては一大アドベンチャーになるのが楽しい。食器棚からロープで降り、両面テープでテーブルをクライミングするお父さんの動きが無駄にカッコイイ!
借りぐらしのアリエッティ借りぐらしのアリエッティ [DVD]

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告白 【粛々と これが私の 復讐と】

tag 犯罪 サスペンス ヒューマン 青春

『告白』
2010年・日本
少年犯罪を軸にした湊かなえのベストセラー小説を映画化。

 少年犯罪は法的に厳しく裁けないから、自分で復讐すんお(´・ω・`)っていう中学校教師の告白から始まる映画。森口先生(松たか子)はホームルームで淡々と語る。私の娘が死にました。事故ではなく殺されたのです。その犯人はこのクラスにいます。名前は明かしませんが、少年Aと少年Bの二人が、こんなふうに小さな命を奪ったのです。

名前を明かしません、と言っておきながら明らかに誰だかわかるように喋っているよ、この人。

 お話や構成は面白かったし、子役含めて役者も素晴らしかった。ただ、私は映像が好きじゃなかったので退屈しちゃった!何度欠伸したことか。これ、舞台劇なら面白いだろうなあって思いましたとさ。原作未読だけど、きっと面白い本なんだろうなあっとも思いました。
告白 【DVD特別価格版】 [DVD]告白 【DVD特別価格版】 [DVD]
松たか子
岡田将生 他

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