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SF映画原作傑作選『地球の静止する日』読んだ

tag SF

SF映画原作傑作選
『地球の静止する日』 "A Matter of Taste and Other Stories"
レイ・ブラッドベリ、スタージョン他
中村融・編
創元SF文庫/2006年3月24日 初版
地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)地球の静止する日―SF映画原作傑作選
(創元SF文庫)

(2006/03/23)
レイ ブラッドベリ,シオドア スタージョン


読みたいなぁと思っていた本がなぜか我が家の本棚にあった奇跡。
あれ?買って積読のままにしてあったのかなぁ?と思ったら同居人の持ち物でした。

そんなわけで、SF映画の原作となった短編集を読みました。
本書は日本独自に編集されたもので、『わが友なる敵』や『蝿』といったいわゆる定番は含まれていないよ。

どれも読んで面白い。原作としてではなく、SF短編・中篇としてよく出来ている。
文庫本に1000円は高いなぁ思ったけど、それだけの価値はあった。古本屋で見つけたら迷わず買いですよ、奥さん!

長編で凝ったSF小説も大好きですが。
こんな風に短編であっさりとして面白い作品は、なかなか出会えないので貴重。
読むほどに星新一さんの偉大さをじわじわ感じたりもして、な。
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収録作品データと感想

■『趣味の問題』 "A Matter of Taste"/レイ・ブラッドベリ
 映画『イット・ケイム・フロム・アウタースペース』 "It Came From Outer Space"
 (1953年・DVD未発売 VHS廃盤)

 たった17㌻の短編がどうしたら壮大な映画になるのか、と思う。
 悲しい話。人間てヤツは…という気持ちになる傑作。
 映画のほうはテレビ(wowow?)で観た気がするのだがあまり覚えてないので残念。

■『ロト』 "Lot"/ウォード・ムーア
 映画『性本能と原爆戦』 "Panic in Year Zero!" (1962年)
 
 酷いっちゃ酷い話なんだけど、そこが面白い。
 世界で何が起きているのかは、ほんのりと書かれた記述から想像するよりないが、
 肝は原因でなくて人間の行動のほうなので問題ない。
 未読だけど続編『ロトの娘』はもっと酷い展開らしい。読みたい。
 ちなみに原題のロトとは聖書に出てくる人物。ソドムから妻を伴って逃げるが、
 言いつけを守らなかった妻は塩の柱になってしまう、というアレ。
 映画の方も観たいんだが、DVDあるのかなぁ…。テレ東で放送歴アリの様子。

■『殺人ブルドーザー』 "Killdozer!"/シオドア・スタージョン
 映画『殺人ブルドーザー』 "Killdozer" (1974年・テレビ・ムービー)
 
 無人島で作業する8人の土木作業員v.s.太古の生命が宿った殺人ブルドーザー。
 ブルドーザーの運転に関する記述が無駄に多いのが欠点。私にとっては。
 話自体は面白い。人間同士の争いや疑いが状況を悪化させたりするのも良い。
 映画の方はどうやら失敗作と相成った様子です。『激突』や『クリスティーン』
 は好きなのでコレも観てみたい気がします。

■『擬態』 "Mimic"/ドナルド・A・ウォルハイム
 映画『ミミック』 "Mimic" (1997年)
 
 こちらは10㌻の短編。なんとも不気味な雰囲気漂う怪作。面白いよ。
 で、映画はこれ映画館で観た記憶がありますの。なんかもう全然違う話だよね。
 アイデアの部分だけお借りしました的。といってもそれも微かにだけど。
 映画はどうでもいいから、この短編だけ読んだら良いと思う。

■『主人への告別』 "Farewell to the Master"/ハリイ・ベイツ
 映画『地球の静止する日』 "The Day the Earth Stood Still" (1951年)
地球の静止する日地球の静止する日
(2008/11/19)
マイケル・レニー,パトリシア・ニール

 あれですね、12月にリメイクが公開されるヤツ。
   参考:『地球が静止する日』オフィシャル・サイト
 なぜリメイクでは「の」が「が」に変更されたのかは謎です。大人の事情ですかね?
 それはそうと、この原作はマジ傑作。カメラマンが特ダネ欲しさに巨大ロボの展示を見張る
 シーンの息詰まる緊張感。得体の知れない恐怖。
 読後に残る、彼は地球に何しに来たのか?という迷宮入り感。たぶん視察?
 
 映画、未見なんですが、大体の筋は知っているわけです。
 そもさん:この短編が、なぜあんな仰々しい映画になり得るのか?
 せっぱ:映画は企画が先に存在し、原作となりうるものを探していたのですって。
 だから最初の設定だけを借りてきて、どんどん膨らましていったんですね。

■『月世界征服』 "Destination Moon"/ロバート・A・ハインライン
 映画『月世界征服』 "Destination Moon" (1950年)
月世界征服 DESTINATION MOON月世界征服 DESTINATION MOON
(2008/08/29)
ジョン・アーチャー,トム・パワーズ

 本編と、映画撮影の様子を綴った「撮影始末記」が収録されています。
 勢いのある語り口であっと言う間に読み終わってしまう短編。
 アメリカとロシアの宇宙開発戦争、冒険心と責任感、国家と家族の間で揺れ動く心理。
 とにかく生還するために奮闘する様が圧倒的だ。
 映画始末記の方は、どうやってリアルに見せるかの七転八倒の様子が書かれている。
 CGなんかない時代に知恵と工夫で乗り切る様子は、本編の主人公達と通じるものがある。

毛玉内関連記事:『トリフィド時代』読んだ。
           地球が静止する日 【SFで イマを表す 古典的】
           ハインラインのSF『輪廻の蛇』映画化
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           アバター(3D・字幕版) 【失われた アメリカの過去 別の未来】

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コメント


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umetraman | URL | 2008年10月29日(Wed)19:21 [EDIT]

こんばんは!
私も小説は一時は読みふけっていたのですが・・・大藪晴彦と筒井康隆を(笑)。今は読書はたまにでアホ街道まっしぐらです(笑)。P様を見習わなければ!
今回挙げられた作品の中に意外なタイトルが!「殺人ブルドーザー」って原作があったのですね。傑作だったんだ。
土曜ロードショー(爆)で観たことあるのですが、子供心に非常にワクワクして観た記憶があります。このテレビ映画版では、たしか宇宙から飛来した生命体が宿ったんじゃなかったかな~。無人のブルドーザーがブイブイ走ってましたよ。今観ると失敗作になるのかなあ(笑)。

ガツンと応援いきます♪凸

>umetramanさま。

P | URL | 2008年10月29日(Wed)23:19 [EDIT]

活字中毒だったので、いまだに本大好き。ここ最近は集中力が続かなくてあまり読んでませんが。
25,6の頃は英語の普通の単語辞書をNの項まで読んだりしました。今考えるとアホ。

殺人ブルドーザーみたのかぁ。解説にはその通りのことが書いてありましたよ。原作だとちょっと違うんですわ。映画が傑作かどうかは置いておいて、小説としては面白かったです。ただ、この本の中では一番面白くなかったけれど。

umetraman | URL | 2008年10月30日(Thu)21:55 [EDIT]

土曜ロードショーでなく土曜洋画劇場だったかも・・・。
(無駄レスすんません)

>うめさん。

P | URL | 2008年10月31日(Fri)00:36 [EDIT]

わかれば大丈夫ですよぅ。細かいことは気になさらずー。

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2016年04月29日(Fri) 00:00

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