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キャリー

tag ホラー 青春 スプラッター

『キャリー』 Carrie
1976年・アメリカ
スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督による超能力学園青春スプラッタ・ホラー!

先日観た『僕らのミライへ逆回転』(何度書いても呆れる邦題)で、一瞬リメイクされてました。
豚の血をかぶるシーンが。
やっぱりあの場面は、心理的にもビジュアル的にもその後の展開的にもショッキング。
キャリー (特別編)キャリー (特別編)
(2008/03/05)
シシー・スペイセク
パイパー・ローリー

コトノハ


"Everyone isn’t bad, Mama! Everything isn’t a sin!"
(誰もが悪人じゃないのよ、ママ!全てが罪じゃないわ!)

キャリーの母親は異常に自らの女性性を嫌悪している。勿論娘の女性性に寛容であるはずもない。
女性であることは罪なのだと説き、娘の青春を縛りつけようとする。
キャリーだって黙っちゃいないぜ。人生ってもっと楽しんでいいはずのものでしょ?気付いちゃった。

どんな映画?
スティーブン・キングの小説が映画化された初めての作品。そして超名作。

 和製ホラー貞子の青春、こと『リング0~バースデイ~』は本作を下敷きにしているみたい。だってソックリ過ぎるのよね。超能力を持つ長い髪の女性が特殊な家庭環境で育つ。王子様が現れたと思いきや、苛烈な苛め極まれリ。サイキックな惨劇が起こり、あのナンだああいったラストを迎える。貞子のほうが美人設定で恋愛ロマンス分多目で少し捻ってるけど。どちらも怖いというよりは悲しい物語ね。

 本作のもっとも悲しいところは、好意を向けてくれていた人たちまでが惨劇の被害者となってしまうところ。妙にパワフルな超能力をコントロールもできず、翻弄されて破滅に向かうのが止められない。純粋で無知でただ普通の人になりたいだけの少女の、ささやかながら最も輝いた瞬間が同時に悪夢の幕開けだなんて。
総じて言えば、イジメ、カコワルイ。(´・ω・`) 青春て、若いって残酷だなぁ。

 そしてキャリーの母親も哀れだ。そんな尋常ではない力を娘が持っているのは、自分の罪が招いた事態だと考えている。でも自分を責めるだけの母親は、娘のことを見ていない。自責と信仰に偏ることなくナマの娘の姿を直視できていれば、受容できていれば、こんな悲劇を迎えなくて済んだかもしれなかった。
 
 さて、今のデ・パルマほどの凝った編集には見えないけれど、ところどころに彼らしい工夫が施されている。プロムでの視界がグルグル回るシーンや、ラストのスーの悪夢(逆回し+スロー再生)は印象的。オープニングのシャワールームを漂う感じも素晴らしかったです。スローや長回しがさり気なく使われていて効果的。これ見よがしに使いすぎると話の邪魔というか鼻につくものだけど。

デ・パルマ節を期待する向きには、本作の前に撮った『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)のほうが凝った美しい映像が楽しめます。これも悲しい話だけど。オペラ座の怪人のロックヴァージョンだよ。

ちなみにキャリーが全身にかぶった豚の血はKaroのシロップに食紅を混ぜたもの。べっとり甘あま~。
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俳優は誰?
 キャリーにシシー・スペイセクメラニー・グリフィスもキャリー役を狙ってオーディションに行ったそうですが、彼女だと可愛らしすぎた?兎にも角にも、美しくもなく純粋素朴でおとなしくて、いつもビクビクしている少女はハマリ役でした。少女っていうか、まあ実際は26歳だったけど。

キャリーを助けようとする優しい少女スーにエイミー・アーヴィング。本作の続編『キャリー2』では同じスーの役で主役を務めているよ。歴史は繰り返すッチュねぇ~。

その他、母親にパイパー・ローリー。悪い子たちにナンシー・アレンジョン・トラボルタと、割とすごいキャスト。

関連作品のようなもの
キャリー21で生き残ったスー(エイミー・アーヴィング)が主役。『アメリカン・ビューティー』の美少女ミーナ・スヴァーリが出てるよ。
キャリー2
エイミー・アーヴィング、エミリー・バーグル
リング0~バースデイ~何から何までソックリの和製キャリー。ホラーというより、悲しいお話。
リング0~バースデイ~
仲間由紀恵、田辺誠一
サイコキャリーの舞台である高校の名前はBates High。ノーマン・ベイツに因んでいる。
サイコ
アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
グリッターグリッター
マライア・キャリー、マックス・ビーズリー

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コメント


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umetraman | URL | 2008年11月01日(Sat)22:03 [EDIT]

こんばんは!
このパッケージ、よくレンタルで見かけていて、どんなホラーよとか思っていたのですが、まさか本家キャリーだったとは。私が持っている中古ビデオのパッケージと全然違う!(笑)。
これ傑作ですよね。昔はただの怖い映画というイメージでしたが、改めて観るとデパルマ節や役者陣に見るところもあって奥深いですね。ナンシー・アレンらのグダグダした体育の授業はギャグ?(笑)。
キャリーの彼氏(?)役のウィリアム・カットですが、最近観た作品ではすっかりジジイになってて「うはぁ、ドーナツゥー」とか言ってましたよ。エイリアンに振り回される役でした。

ガッツンと応援いきますよ♪

>umetramanさま。

P | URL | 2008年11月01日(Sat)22:55 [EDIT]

以前のパッケージはキャリー立ち姿のヤツでしょうかね?
この新しいほうのは怖いですよね。よく見るとシシー顔だなってわかるんですけども。

gdgdの体育とか自分の高校時代を思い出しましたよぅ。わし運動嫌いだから。
私はあんまりホラーちっくな怖さは感じなくて、残酷な青春の悲劇映画だなぁと思いました。

ウィリアム・カットはエイリアン的な映画ですかにゃ?なんか考えてみるとトラボルタって超若作り?ジジくさくない気がします。

とら次郎 | URL | 2008年11月02日(Sun)20:31 [EDIT]

悲しきホラーキャリー、名作ですね。
最後の、惨劇は凄かった。
でも、悲しいかなキャリーは関係ない人まで殺してしまうんですよね・・・。
今見ても、面白い作品ですね。

トラックバックさせていただきます!

>とら次郎さま。

P | URL | 2008年11月03日(Mon)10:57 [EDIT]

名作ですよね。
最後でイヤなやつだけ死んでたら、それはただの復讐になっちゃうってことでしょうね。だからこその悲劇。

キャリー

scarecrow1970 | URL | 2008年11月03日(Mon)23:40 [EDIT]

こんばんは♪

この映画は色々な意味で衝撃的でした。

若い頃に観た時には単に怖い作品だと思っていたんですが、改めて観てみると、キャリーの哀しい心の叫びが聞こえてくるようで、何とも言えない気持ちになる作品ですね。

そうそうシシー・スペイセク、高校生を演じているのにこの時26歳だったんですよね~。でも違和感がなくて、それも怖いです(笑)

話は変わりますがトラバがうまくいかないみたいで…2回挑戦したんですが。他の時にもできた時とできなかった時があったので、楽天とFC2の相性なんでしょうかね? まぁいいんですけど(笑)。
過去に「キャリー」の記事も書いてますので、良かったら読んでみてください♪

白 | URL | 2008年11月04日(Tue)00:02 [EDIT]

ウィリアム・カット…
「アメリカン・ヒーロー」と「ビッグ・ウェンズデー」って、正反対な役だったのが印象に残ってます。トラボルタさんは、「グリース」でも高校生には見えなかった(出演者のほとんどがそうでした)です。まるで、往年の大映ドラマのような…
ベイツ・ハイスクールは、さすがヒッチコック好きですね。「ボディ・ダブル」もヒッチコックみたいな画がいっぱいでした。

写真、気づいていただいてありがとうございました。ノーコメントだったら… 悲しかったと思います。あの映画の写真ほとんどなかったので、やっちゃいました。
眠れてますか?コーヒー中毒なので、私は全く効きません。

>scarecrow1970さま。

P | URL | 2008年11月04日(Tue)00:15 [EDIT]

ハイスクールものって、どう見ても高校生に見えない役者さんたちが多いですけど、シシーは何となく高校生ぽく見えましたね。
私もトラバしてみたけども、ダメでした・・・。前は出来たのに・・・。

>白さま。

P | URL | 2008年11月04日(Tue)00:23 [EDIT]

ウィリアム・カットの、ほとんど観たことないす。
グリースって高校生でしたっけか。オッサンですよね、トラボルタ。若いときオッサン顔だったせいか、今はジジくさくないのがスゴイですけど。
ヒッチコック好きすぎる。サイコのテーマも流してましたよ、キャリーで。
そいえば、アイアンマンで女性記者の名前を思い出すとき「クリスティーン?キャリー?」って言ってましたね。どちらもキングの小説。

ベイブは好きなので!本気で混乱しました。あれ?ベイブの話が全然出てこない!ってw。
珈琲は日に5杯以上飲んでた時期は全然効かなかったんですけどね。今はあまり飲まなくなったせいか、効くみたいです。缶コーヒーは本当まずいので飲みたくないです。

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キャリー

『キャリー』 【製作年度】1976年 【製作国】アメリカ 【監督】ブライアン・デ・パルマ 【出演】シシー・スペイセク/パイパー・ローリー/...

こわいものみたさ 2008年11月02日(Sun) 20:32

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