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魔笛

tag ミュージカル コスチューム 戦争

『魔笛』 THE MAGIC FLUTE
2006年・イギリス=仏

ケネス・ブラナー監督のアレ。
期待はしてたんだ、うん。
オペラを映画に移植したらどうなるのか?
魔笛魔笛
(2008/01/25)
ジョセフ・カイザー
エイミー・カーソン


どんな映画?


音楽は素敵だった。
もともとドイツ語の歌詞は、すべて自然な感じに英訳されていて耳に心地よかった。
本職の方々が歌い上げるオペラは迫力があって引力を感じた。

確かにね、音楽、良いんだけど・・・。
1曲1曲が長いのよね。
映画なんだから、そこは適当に短縮しちゃえば良かったと思う。
こだわりを捨てられなかったのだろうけど。

ストーリーは時代設定が変わるだけで、元に忠実。
変なCGとか色の鮮やかさとかで現実感をなくしてファンタジー色を濃くしていた。
特にオープニングの長回しシーンは秀逸なデキ。
血が一滴も流れない、一切グロがない、ダンスのような戦争シーン。
美しい草原で繰り広げられる戦いが、絶妙な現実離れ感を醸し出していた。

全体に演出が舞台くさいのは、ケネス・ブラナーの味である。
が、合成がちゃっちい場面がいくつかあった。あれは何?わざと?予算の問題?

シーンそれぞれで言えば、見所はたくさんあった。
戦車に乗って現れる夜の女王の圧倒的な威圧感。
タミーノの妄想する豪華なダンスシーン。
パパゲーノがモノスタトスと絡む最初のシーンはユーモラス。
夜の女王が『地獄の復讐がこの胸にたぎる』を歌う場面で挟まれる意味深なフラッシュバック。
ザラストロの歌にのせて広がる墓地。
最後のザラストロの苦い表情。

映画としてのエンタテイメント性には欠けた作品ではあるが、
オペラを身近に引き寄せるという意味で少しは成功したと考えたい。
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俳優は誰?
もっとも魅力的だったのは、やはりザラストロのキャラクターだろう。
オペラでも何度もこの役を演じているルネ・パーペ(バス)の存在感、
徳の高さを感じさせる佇まいが印象的であった。

夜の女王は小柄ながらも恐ろしげな雰囲気を漂わせていたロシアの人、ペトロヴァさん。
雰囲気がちょっとホリー・ハンターぽい。
圧倒的なコロラトゥーラを聴かせてくれる。
期待通りに頭が真っ白になる歌声!

そしてパパゲーノにアメリカのベン・ディヴィス。
憎めない可愛らしさと、パンフルートの囀りには笑顔になるしかない。

今日の毛玉
アカラサマな反戦映画であり、その意図はどんなオバカでも読み違えようがない。
いろいろと中途半端さは否めないものの、歌曲に対するコダワリは必要以上だったので
歌を聴きたい向きにはお勧めしても良いかな、と思う。

関連作品のようなもの
モーツァルト:歌劇≪魔笛≫全曲オペラDVD。
モーツァルト:歌劇≪魔笛≫全曲
デイヴィス(コリン)コヴェント・ガーデン王立歌劇場合唱団
夜の女王のアリア~コロラトゥーラの女王オペラCD。
夜の女王のアリア~コロラトゥーラの女王
グルベローヴァ(エディタ)
魔笛きれいな絵本。
魔笛
那須田 淳;ミヒャエル ゾーヴァ
オペラ魔笛のことが語れる本―モーツァルトとフリーメーソン (アスカビジネス)オペラ魔笛のことが語れる本
―モーツァルトとフリーメーソン (アスカビジネス)

金子 一也
ever sinceパナップ
ever since
SAYAKA

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