猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

三国志 【巡る日々 こうして歴史は 繰り返す】

tag ヒューマン アクション コスチューム 歴史 戦争

『三国志』 Three Kingdoms Resurrection of the Dragon
2008年・中国=韓国=香港
三国志演義を基に描かれた趙雲子龍(蜀―劉備軍)の半生。

 うん、こんな三国志もアリ!演義に忠実でもなければ、史実に沿っているわけでもない。いわゆる2次創作だから、こんなの三国志じゃないおヽ(`Д´)ノって言われたら、そうですね(`・ω・´)としか言えません。演義以外の三国志は許せない!って人は観ない方が良いですよ。

 『レッドクリフ』の類似品扱いされて可哀想な子ですけど、アレよりはリアルな戦闘シーンですし、思い切って短く纏めてあるし、歴史の皮肉や戦いの意味を問うマジメな映画ですことよ。私は好きだ、こっちの方が。
三国志 コレクターズ・エディション [DVD]三国志
コレクターズ・エディション [DVD]

アンディ・ラウ; マギー・Q

どんな映画?


 『レッドクリフ』は赤壁の戦いを軸にした、ときにコミカルなアクション映画でした。本作『三国志』は、趙雲という一人の人物を軸にしたシリアス・ドラマ映画。ある一時期を描くのではなく、人生を描いている。それだけに、ぺーぺー時代の趙雲と五虎将軍の最後の生き残りとなった趙雲では見た目がまったく違う。もうね、よくぞ立派になられて!って目に涙たまりそうな感じ。

 三国志なんだけど壮大な感じがせずに、こぢんまりしてます。小さくまとまった。大体中身20年間をスッ飛ばしてるからアッと言う間。序盤の見せ場はやはり長坂橋の戦いでの一騎駆け。阿斗(劉備の息子・赤ん坊)を救出し、敵に囲まれながら曹操の青の剣を奪って逃げおおせるところは本当カッコイイよ。

 曹操の青の剣と言えば、この映画では武器にこだわりが見られた。張飛の持つ蛇矛、関羽の持つ青龍偃月刀など特徴ある武器がよく描かれていた。更には諸葛亮が考案したと言われる連弩(弓のマシンガンみたいの)まで出てきた。こういうのは良いねぇ。心をくすぐられます。

 そして阿斗(劉禅)と言えば、映画は20年後に飛びまして、劉備の死後二代目皇帝となってからの姿がチラっと描かれていた。これがまあ、いかにもアホウな風貌でして、さすがにヒドイやっと思いましたよ。命がけで守った赤ん坊が、こうなるとはなぁっていう一抹の寂しさが漂った。

 実際の趙雲は病死と言われていますが、この映画では有耶無耶にされていました。というかモニョモニョ…。うん、二次創作だからさ。これはこれで楽しめば良いと思うんだ。終わり方なんかを観てると、もう三国志の枠を軽く飛び越えちゃってるなぁって。もっと大きな、いつの時代にも通じる、戦いの虚しさや歴史の皮肉を語っているのだと思いました。とはいえ、悲観的で暗いものではなく、どこかアッケラカンとしていて。それでも信じるもののために戦う者を温かい目で包み込むような、そんな映画でした。
にほんブログ村 映画ブログへ
俳優は誰?
 主役の趙雲子龍を演じるのは『インファナル・アフェア』アンディ・ラウ。圧倒的!ぺーぺーの間抜けた頼りない感じと、立派になってからの威厳に満ちた佇まいの、この違い!また、アドレナリンどばどば状態の高笑いの気迫といったら!この映画は彼のファンのためにあると言っても過言ではないぜ。

 その趙雲の情けない兄貴分(本作オリジナルキャラ)を演じるのは本作アクション監督でもあるサモ・ハン・キンポー。サモ・ハンと言えばキレの良いデブ『燃えよデブゴン』ですが。最近は単にサモ・ハンと名乗っていますね。キンポーはどこへ行ったよ?

 敵役もオリジナルキャラで、曹操の孫娘って設定。演じるマギーQがお美しいよ!かんばせに微笑みを湛えつつ、その眼差しは冷たく。アクション・シーンも素晴らしく、その他のシーンも大変に魅力的でした。“父上”のエピソードはなんだか薄っぺらくてアレだったけど、マギーだから複雑さが醸し出されていたと思う。

関連作品のようなもの
レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]コレで丁寧に描かれる赤壁について『三国志』ではカットバシてます。
レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
トニー・レオン; 金城 武
三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)定番の吉川三国志は全8巻。
三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治
SWEET三国志 (1) (MF文庫)ギャグ漫画三国志
SWEET三国志 (1) (MF文庫)
片山 まさゆき
サンゴ礁の世界サンゴ礁の世界
スキューバズー

毛玉内関連記事:レッドクリフ part I 【史実とも 演義とも違う ジョン・ウー版】
           レッドクリフ Part Ⅱ ―未来への最終決戦― 【果たそうぞ やるべきことを 全力で】
           300 <スリーハンドレッド>
           女帝[エンペラー]
           魔笛

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

kino | URL | 2009年02月25日(Wed)22:01 [EDIT]

予告を観るかぎり期待薄でしたが、
アンディ・ラウはかっこいいし、なかなか面白かったです。
大河ドラマでも描かれそうな、
悲劇の戦国武将、趙雲になってましたね。
こっちの三国志は、戦国ものにある悲運のツボを押さえてるような感じですね。
女性キャラは、レッドクリフは、だめだめですけど、
マギーQは、良かったです。曹操の血をひくがゆえ、女ながら非情な戦いに生きるさだめ、みたいな哀しさがありました。
関羽、張飛も武器の特徴が描かれてて、うれしかったですよ。

アンディ・ラウ大好きです。

なるは | URL | 2009年02月25日(Wed)22:09 [EDIT]

ちょっと気になっていたんですが、
観てみようと思います!
『インファナル ~ 』で本当にかっこよくて、
見とれまくってしまいました…!v-345

『墨攻』は観られましたか?
私はまだ観てないんですが、
なんだかイマイチな評価だったようで
手を出せないでいます・・・。

>kinoさま。

P | URL | 2009年02月26日(Thu)14:21 [EDIT]

アンディ・ラウの魅力たっぷりでしたね!
三国志というよりは戦国人物伝として面白かったです。
あいだ20年すっ飛ばすのはかなり斬新でしたけど、冗長になるのを避けたんでしょうね。

本当にマギーQは良かったです。仰るとおり、悲哀があって。琵琶の音がまた悲しかった!

>なるはさま。

P | URL | 2009年02月26日(Thu)14:32 [EDIT]

アンディ好きならば、この映画は楽しめます。
インファナルあへあー、あれはアンディもトニーもカッコ良かったですね!
リメイク版は未見ですが、そのうち観てみようと思います。あの3部作には絶対勝てないんだろうけど。

『墨攻』は未見です。観る予定もないです・・・。テレビで放映してくれませんかね?

トラックバック

TB*URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

三国志

日本でも広く知られている羅貫中の『三国志演義』をベースに大胆な解釈を 入れ、蜀の五虎大将軍・趙雲子龍を主人公にすえてその生涯を描いた歴史劇。 趙雲をアンディ・ラウが、趙雲と対峙する魏の都督である曹操の孫娘・曹嬰を マギーQが演じる。後漢末期、天下平安を願う..

だらだら無気力ブログ 2009年03月15日(Sun) 02:54

三国志《三國之見龍卸甲/アンディ・ラウ主演》

乱世を駆け抜けていった一人の男、 蜀の武将〈趙雲〉の生涯を情感たっぷりに描いた英雄外伝。 兜が、消防士みたいで、気になるなぁ(^_^;) ...

映画通信みるみる 2009年02月25日(Wed) 22:02

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。