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フロスト×ニクソン 【お互いに 全てを賭けた 戦いの】

tag ヒューマン サスペンス 犯罪 政治 動画付き

『フロスト×ニクソン』 FROST/NIXON
2008年・アメリカ=英=仏
1977年、実際にあったTVショーの裏側。

 ウォーターゲート事件で辞任したリチャード・ニクソン大統領と、彼にインタビューする英国のTV司会者=デヴィッド・フロストの対決を描く。元は2006年初演のの舞台劇で、舞台と同じ役者が映画版でもフロスト(マイケル・シーン)とニクソン(フランク・ランジェラ)を演じている。

邦題の「×」は決して801的意味ではないのでアシカラズ。
フロスト×ニクソン (フランク・ランジェラ 主演) [DVD]フロスト×ニクソン
フランク・ランジェラ [DVD]

コトノハ


"You have no idea how fortunate that makes you, liking people. Being liked."
(キミにはわからんだろうね。人好きのするってことの素晴らしさが。人に好かれてるんだぞ。)

 孤独のニクソンは、人気者フロストにこう言う。そうだよね、人好きのするってことはそれだけで一つの才能。映画の序盤で、目立って何の才能もないのに不思議と人気者、と言われたフロストだけど。傑出した才能があるじゃないか。

どんな映画?
 地味だけど、面白い映画。人の一面だけを見るのではなく、人の人生そのものを丸ごと見ようよって試みでもあるんだと思った。ここで描かれるニクソンは重厚で孤独で魅力ある人物だ。黒いユーモアを飄々と口にし、皮肉屋で、葛藤し、怒り、(´・ω・`)ショボンする。人間味ある人物像。とても公平な描き方だと思う。

 対するフロストは、地位と名声ほしさに私財を投じて借金を背負いつつも、ニクソンから謝罪の言葉を引き出すためのインタビューを成功させようとする。一見お気楽男で、金遣いも派手。でもこのインタビューには彼の全てがかかっていた。いざ、真剣勝負。

 映画では、打ちのめされたフロストを奮い立たせる夜中の電話。これは実際にはなかった創作部分。だけど、ニクソンの野心の源が垣間見れる場面であり、フロストとニクソンが好敵手同士の絆を結んだ瞬間として面白いものだった。

 もう一つ、映画的創作。インタビューの終盤に核となるウォーターゲート事件の話をしていますが、実際にはインタビューの中盤での出来事だった。順番の入れ替えでサスペンスを盛り上げたってわけね。

 こうして、映画として盛り上げるための細工が施されてはいるものの、実際にオンエアされた会話から持ってきたインタビューでの台詞は真実味のあるものだ。実際のインタビュー映像はこんな感じで↓。

"When the President does it, that means it is not illegal."

(大統領がやったことなら、それは違法ではないのだ)

 キー・アイテムとしてフロストの履いている靴が出てくる。ラストシーンのニクソンの孤独感は、この靴によって更に深くなっていた。

 ニクソンの側近として我が愛しのケビン・ベーコンが出ているのが嬉しい。カタブツ感がよく出ていてキョトン顔なんか超素敵なんでした。
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関連作品のようなもの
Frost/Nixon: One Journalist, One President, One Confessionフロストの著書。英文325㌻。
Frost/Nixon: One Journalist, One President, One Confession
David Frost
大統領の陰謀―ニクソンを追いつめた300日 (文春文庫)ウォーターゲート事件を調査しニクソンを追い詰める!531㌻。
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コメント


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サイズ君 | URL | 2009年04月14日(Tue)08:57 [EDIT]

こんにちは♪
更新を見ていると、だんだん回復されているようなので、安心します。
でも、無理しないでくださいね。v-407

ニクソン、オイラはあんまり嫌いじゃないんですよね。
歴代大統領では評判が良くないですが、それだけ個性があって人々の印象に残っている、ということかなぁなんて思って。
いや、ウォーターゲート事件は良くないんですけど、日本の首相みたくコロコロ変わってどうなっているのか分からないより、よっぽど良いと。
でも、ニクソンよりケビン・ベーコンが出演というのが気になります。
最近見た映画では、ヒールっぽい役が多かったけど、彼を見れるだけで嬉しかったりして(^_^;)

>サイズ君さま。

P | URL | 2009年04月14日(Tue)19:22 [EDIT]

今日からギプスになりました!手術は見送ってギプスで固めて経過を見ます。添え木よりも安定感があって楽です。あと2週間!

私は政治に詳しくないので、ニクソンをどう評価すべきかなどと言えるモノではありませんです。お恥ずかしい。
ただ、負の側面が強烈に印象に残ってしまい、そのまま政治生命も絶たれたわけで。本当は政治家として何を成してきたかを総合的に評価すべきなんだ、とは思います。そしてこの映画はまさにそういうことを言っていると思いました。

ケビン・ベーコンは本当にね!もう大好きです!出番は少なかったけど印象的でしたよ。涙目になったりして。彼の声が好きなので久しぶりに聞けて嬉しかったですよー!観るべし!

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「フロスト×ニクソン」

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