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ザ・バンク 堕ちた巨像 【崩せるか 世界操る 金のパワー】

tag アクション サスペンス 犯罪

『ザ・バンク 堕ちた巨像』 THE INTERNATIONAL
2009年・アメリカ=ドイツ=イギリス
黒い銀行を追うインターポールのエージェントの話。

 トム・ティクヴァ監督(『ラン・ローラ・ラン』『ヘヴン』など)ってことで期待してました!しかも主演がクライヴ・オーウェン(akaアーサー王)ですよ。高まる期待!そして期待通りに良い映画だったので満足です。

 で、邦題ですけど、付けたヒトはたぶんクライヴ好きなんですよ。クライヴが主役の映画『ベント/堕ちた饗宴』(1997年)ってのがありまして。内容はまったく掠りもしないのに、なんとなく似た邦題を付けてしまったという。ってのは、私の勘ぐり。

んで、原題の方がしっくりきますね。この邦題だと銀行内の金融腐敗の話かな?って思っちゃう。事態はもっと広範で、舞台はまさに世界なのだから。
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コレクターズ・エディション
クライヴ・オーウェン
ナオミ・ワッツ

コトノハ


"Sometimes you find your destiny on the road you took to avoid it."
(ずっと避けてきた運命に、ひょっこり出会うことがあるもんだ)

 老人の言葉には人生が詰まっている。ある時期に避けても、そいつとは結局向き合わなきゃならない。後回しにしてるだけ、なんだよね。

どんな映画?
 ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、イスタンブールと世界中を舞台にしていて、しかも映像が美しいので観光映画としてもグッド。そこらへんはボンド映画チックでもある。

 して、ICCBという多国籍銀行に疑惑を持って調査を進めるインターポール捜査官サリンジャー(クライヴ・オーウェン)を主人公に、話は展開する。このクライヴの不敵な表情が良い!彼にはこういう一匹狼な役が似合うのぅ。

 サリンジャーと共に調査するのはニューヨーク検事局のエレノア(ナオミ・ワッツ)。この役、一昔前なら男性だろう。実際、その方が男臭さが増して良かったと思う。とはいえ、女らしさを極力抑えていたのが好印象なワッツ嬢でした。ていうか、もっと母親っぽさを全面に出してくるかと思ってたのに、いたって普通のキャリアウーマン的だったのが、なんとも没個性なぼんやりしたキャラクターになってしまった気がしないでもない。

 見所はグッゲンハイム美術館でのガン・アクション!あの独特の内部構造を存分に活かした撃ち合いが良かった。このシーンはアクション分が足らないと言われて後から追加したというけど、それだけに力が入っていて呆然とする。こういうアートな見せ方はティクヴァ監督らしいなぁ。とにかく必見のシーンですよ。

 そんなアクションも凄いが、サスペンス感も凄かった。冒頭からジリジリくる。サリンジャー捜査官がややドジっ子なのは否めないけども、銀行を追い詰めているはずが逆に自分が追い詰められていってギラギラとパラノイア!なのが良かった。法律では対処できないと身に染みた時、彼が選ぶ道とは?ここらへんの現代的西部劇が好きです。ここ数年、ラストに解決が示されない傾向が強まった感の映画界。その意味では目新しさはないけど、そこに至るまでの過程が本作は丁寧に描かれていたと思う。

 さて、本作に描かれた黒い銀行IBBCは、'80年代から'90年代前半に大スキャンダルを起こしたパキスタン系の国際商業信用銀行Bank of Credit and Commerce International(BCCI)をモデルにしている。この銀行は実際に1972年から1991年まで営業し、武器売買やマネーロンダリングなどなど映画で描かれたような闇が横行していた。

あとカナダ系でスイス本拠地のの貿易機構パーミンデクス社Permindexもモデルにしているらしい。こちらはJFK暗殺やシャルル・ドゴール暗殺未遂などに関わっていたと、まことしやかに囁かれている。
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ヘヴン 特別版 [DVD]トム・ティクヴァ監督の切ない名作。映像も美しい!
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ケイト・ブランシェット; ジョヴァンニ・リビシ
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コメント


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茶栗鼠 | URL | 2009年05月01日(Fri)19:25 [EDIT]

Pさん、こんばんわです。
いやぁ、クーウェン映画最新作、茶栗鼠も早く観たいんですねぇ。
ナオミ・ワッツも嫌いじゃないですし。

法に頼ってたら無理だなぁ、というのは『すべてはその朝始まった』も似た感じでしたねぇ。『シューテムアップ』は法律どころか、すべて無視してましたし。

『ベント』、ですかぁ。ブロークバック・マウンテンはちょっと回避しますけど、これは観ないとですね^^/

>茶栗鼠さま。

P | URL | 2009年05月02日(Sat)00:19 [EDIT]

デュプリシティではジュリア・ロバーツとロマコメですから、それも楽しみですよね!クライヴ好調です!

ナオミ・ワッツは私はあんまり・・・。旦那さんのリーヴ・シュライバーは大好きですけど!リーヴも最近は好調で嬉しいっす。

法=正義の枠からどう抜け出すかっていうのが、西部劇から続くひとつの大きなテーマですよね。アメコミものなんかは大抵そんな構図になってると思います。

:結構シリアス・・・

盆踊り | URL | 2009年05月05日(Tue)21:17 [EDIT]

普通のガンアクションかと思い劇場へ・・・
結構シリアスな展開におどろきました。
美術館での銃撃戦は見事な出来・・・

『シューテムアップ』とまた違うクライヴ・オーウェンでしたね。

>盆踊りさま。

P | URL | 2009年05月06日(Wed)11:47 [EDIT]

私は盆踊りさんと反対で、もっとシリアスかと思っていましたw
意外に豪華なガンアクションシーンがあって逆に驚いたくらいです。
いやぁ!グッゲンハイムは呆気にとられましたね。すごかった。

クライヴがワッツ嬢とエレベータの中で会話するシーンが好きでした。あの不敵な眼差し!どんどん取り憑かれていく感じも良かったですね。
クライヴはアーサー王で初めて意識するようになったんですけど、ボンド役も似合いそうな、いかにも英国俳優って感じですよねぇ。好きです!

こんにちは!

なるは | URL | 2009年05月10日(Sun)17:03 [EDIT]

は!
コメントさせていただこうと思っていたのに
すっかり時間が過ぎてしまった…!!

あまり大きな話題にもなっていない映画なので、
声を大にしておもしろい!というのがドキドキでしたが、
Pさんも推してくれたので安心しましたv-398

>アクションも凄いが、サスペンス感も凄かった
私の好きなテイストの作品だったので、
ラストの解決仕切れない感じも
これはこれで良し!と思える面白い作品でした!
TBさせていただきます!!

>なるはさま。

P | URL | 2009年05月11日(Mon)01:14 [EDIT]

コメントはいつでもどこにでも~。

話題にならなくても面白い映画はたくさんありますよね。なんでも自分で観てみないとわかりません。
ラストは私も好きです。キアヌのフェイクシティもあんな感じで面白かったですよ。

ティクバ監督ならラン・ローラ・ランは必見です。劇場で観たのでだいぶ記憶が怪しいですが。でも今観るとそう斬新でもないかなぁ。

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Bonkun blog2 2009年05月05日(Tue) 21:19

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