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バーン・アフター・リーディング 【一大事 泡沫の世の 些末ごと】

tag コメディ 犯罪 動画付き

『バーン・アフター・リーディング』 BURN AFTER READING
2008年・アメリカ=イギリス=フランス
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督・脚本によるコメディ。

 やあ、はちゃめちゃだよ!見終わって虚無感に襲われる、そんなコメディ。だけど、中身からっぽなのではなく、なんだろうな、馬鹿馬鹿しさとか人生のアイロニーが感じられるから好きだ。

 バーン・アフター・リーディング。読んだら焼いてね。ってことで機密事項を表しているんだろう。やっぱり自動的に消滅するほうが便利だよね(スパイ大作戦)。

ついでに、burnの意味として他に何があるかなぁと考えまちた。日本語でもCDなんかにデータを焼くっていうでしょ?英語でも"Burn music onto a CD-R disc."(音楽をCD-Rに焼く)のように使います。読んだら焼く、違う意味を持ってきました。他にもburnは“人を利用して見捨てる”、スラングでは“殺す”という意味もあったりして。そう考えると、映画の内容にしっくりくるんじゃないかなぁと思います。
バーン・アフター・リーディング [DVD]バーン・アフター・リーディング
[DVD]

ブラッド・ピット
ジョージ・クルーニー

コトノハ


"What did we learn, Palmer?"
(我々は何を学んだかね、パーマ―君?)

 CIAの上司が言う脱力感たっぷりの台詞。表情とか間とか、すごいです。このシーンのために映画1本作ったんじゃないかっていう。この居心地の悪さが、好きです。

どんな映画?
 偶然拾ったCD-ROMを強請りネタにしようとホクホク顔のスポーツ・ジムのトレイナー=チャド(ブラッド・ピット)。そして全身整形費用が必要なその同僚リンダ(フランシス・マクドーマンド)も強請に協力。リンダの出会い系で出会ったお相手ハリー(ジョージ・クルーニー)は色魔じみたエロいおっさん。そのハリーの不倫相手は離婚計画中のケイティ(ティルダ・スウィントン)。ケイティの旦那はCIAを辞職して自伝を書こうとしているオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)で、その書きかけの自伝が保存してあるCD-ROMをチャドに拾われちゃった。

 といった感じで、登場人物同士がちょっとずつ繋がっている群像モノ。掛け違えたボタンは、最後に気づくとやっぱり歪んでしまっている。そんな面白さだった。ピット氏はやっぱり馬鹿な役の方が似合うし、拾ったCDの中身を見て「数字に日付に数字に数字に日付に数字に…」って真顔で呟くシーンなんか面白すぎた。おちゃらけてるんじゃなくて、あくまでも真剣な様子が馬鹿馬鹿しくて良い。

 エロいおっさんは本当に真面目にエロ一色でこれも可笑しい。真剣に何を作っているのかと思いきや、エロ・マシーン。しかも本当に誇らしげで大真面目。ケンカして家を出ても持ち歩くのは紫色のスケベ枕(女性の背中の下に敷く枕)。わざとらしいお馬鹿なのではなく、真面目に取り組んだ結果が馬鹿馬鹿しかったり、馬鹿なことに真面目に打ち込む。これが本当にすごい。コメディってこうだよね。

 この映画を観たら、小さなことを気にしてくよくよするのなんか馬鹿らしくなっちゃうよ。ラスト、カメラがズームアウトして宇宙に飛び出すのは、一大事だと思ってもそんなことは些末な出来事でしかないよって言っているように感じた。

 それにしても、チャドがハリーに見つかったときは「え!」って声が出たほど驚きました。わぁ、あっけな!それに密かにリンダに思いを寄せるジムの店長も、思えば一番可哀想な気がした。馬鹿馬鹿しいことに一生懸命になって、命まで賭けるのだから人間て愛おしい。
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エンドロールはこの曲。
"CIA Man" / The Fugs


関連作品のようなもの
Burn After Readingノベライズ版。英語128㌻。
Burn After Reading
Joel CoenEthan Coen
ファーゴ [DVD]コーエン兄弟といえばこの映画かね。やっぱりこの路線。
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フランシス・マクドーマンド; スティーヴ・ブシェーミ
日本の国立公園日本の国立公園
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コメント


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こんばんは

デイヴィッド・ギルモア | URL | 2009年09月29日(Tue)01:07 [EDIT]

トラバ・エコーありがとうございました。
そうですね、おっしゃる通り、この映画には人生のアイロニーといったものが感じられますよね。
ぼくは、ブラピの演技に感心させられました。
それでは、またよろしくです。

>デイヴィッド・ギルモアさま。

P | URL | 2009年09月29日(Tue)15:26 [EDIT]

ピットさんは昔から大好きな俳優です。映画ごとに話し方変えてきたり、アクセントや訛りをうまく身につけたり。映画ごとに全然違うイメージを作れるのは素晴らしい!

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