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天使と悪魔 【科学の知 神の御業を 裏付ける】

tag 歴史 パニック サスペンス 犯罪 ミステリ

『天使と悪魔』 ANGELS & DEMONS
2009年・アメリカ
ダン・ブラウンのサスペンス小説の映画化第2弾。『ダ・ヴィンチ・コード』の続編。

 原作を読んだのはもう4年以上も前になりますか。ハードカバーの表紙に惹かれて上巻だけ買って帰り、読んでみたら面白くて明け方。下巻も一緒に買って帰れば良かった!と思いながら少し眠って、会社帰りに下巻を買い、またも一気読み。原作はそのぐらい面白かった。そんなラングドン・シリーズ3作目『ザ・ロスト・シンボル』が2009年9/15発売予定。アメリカとカナダでね。邦訳版はもうちょっと待つのだろう。

 さて原作ではこの『天使と悪魔』のほうが先に書かれているのですが、映画版では先に映画化された『ダ・ヴィンチ・コード』の続編の位置づけ。従って時間軸もこちらが後になっています。映画化にあたって、かなり合理化された感じで登場人物やその役目などが大幅に変更。それでも大筋は変わらずで、タイムリミット・サスペンスとして面白かった。原作のような深みはないけどね。あんなに魅力的だったキャラクターが映画ではどうにも薄っぺらい。原作を読んでから映画を観るのがオススメ!

 宗教と科学の対立の構図は、よく言われるけれど作られたイメージ。少なくともヴァチカンと科学が目指すモノは同じ。それは天使と悪魔のように、一見正反対だけれども実は同じ根っこを持っている。人間もまた心に天使と悪魔を同時に抱えている。

 それにしてもカメルレンゴ役のユアン・マクレガーは無駄にセクシーで演技完璧。でも残念なことにちっとも訛ってないのな。北アイルランド生まれのイタリア育ちって設定なのに、どちらの訛りでもなくいつものユアン。こういうのを観ると、やっぱり毎回訛りをマスターするブラッド・ピットは凄いなぁと改めて思うんでした。
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コレクターズ・エディション
トム・ハンクス
ユアン・マクレガー

どんな映画?


 まず開始直後、コロンビアの女神やロゴの映像からしてカッコイイ!しかも音楽が素晴らしくわくわくさせてくれる!カッコイイ!もうそこで掴みはOKでした。この映画はストーリーを詳細に追うのではなく、音楽とタイムリミット感と映像の素晴らしさを楽しむためのもの!(断言)

 主人公ラングドン教授(トム・ハンクス)のイメージは私にとってはいつまでもハリソン・フォード。でももう原作読んで大分経つせいか、今回はあまり気にならなかった。それどころか学究心旺盛なわくわく顔が面白かったよ!前作同様エスパーぶりを発揮する教授。時間の関係でそうならざるを得ないのが映画化ってやつだ。

 原作にあった、ローマ法王とカメルレンゴの絆とヴィットリアと養父レオナルドの絆との対比、セルン局長のマクシミリアン、殺人者のイルミナティ信者としての側面、ラングドン教授の上空数千フィートからのダイヴなどはスッパリカットされ、非常にシンプルに再構成されていた。原作をいちいち映像化していたら、詰め込みすぎて3時間でも終わらず、予算は大幅に膨れあがったろうから正解だよね。

 映画でのカメルレンゴは曖昧な存在感に終わっているが、原作ではもっと複雑怪奇で魅力的な人物。法王への愛と憎しみ、穢れた秘密とその真実、科学に対する憎しみがきちんと描写されていた。だから何故この計画を?という問いに明確な答えが用意されていた。映画版ではそのあたり失敗に終わっている。

 それでも、サスペンスフルな一夜の事件で、息が詰まるような感覚を何度も味わいながら、美しい映像に感激する!とりわけヴァチカン上空に広がるオーロラのような光は呆然とするほどに美しい。まあちょっとホラーじみた映像もあるけどね。

 ヘリコプターがどこまでも上昇するシーンはトム・ティクヴァの映画『ヘヴン』のラストシーンを思い出した。あの映画は美しく切なく詩的に昇華したけれど、この『天使と悪魔』は現実的なラストを迎える。

 ああそれにつけても、言ってみたいなシスティーナ。キリスト教的文化・芸術・建築が大好きな私にとって、まさに憧れの聖地ヴァチカン!システィーナ礼拝堂がそれっぽい映像で登場するよ(ヴァチカン市国でのロケはされていないはずだから、本物ではないと思われる)。
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サン・ピエトロ大聖堂について
 終盤、ラングドン教授の謎解きひらめき大作戦が炸裂するとき出てくる答。ここらへんはキリスト教的知識がないと、ものすごく唐突に見えるかも。サン・ピエトロは聖ペテロのことでキリストの一番弟子。

 マタイによる福音書(16:18)「あなたはペテロ(岩)。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。」というキリストのペテロに向けた言葉が鍵になっている。ペテロとは岩の意味で、彼の固い信仰のうえにキリストの教えが成り立つことを比喩しての言葉(ここから信仰の基盤を“ちとせの岩”Rock of agesという)。ペテロはバチカンで磔刑に処されたが、キリストと同じ十字架では恐れ多いと言い、希望して逆十字にしてもらった。

 ペテロって英語読みだとピーターになってしまって情緒がない。ヨハネはジョン、マリアはメアリ、マタイはマシュー。(´・ω・`)

関連作品のようなもの
天使と悪魔(上)もっと複雑な話だよ。原作本。
天使と悪魔(上)
天使と悪魔(下)
ダン・ブラウン;訳=越前 敏弥
ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]前作映画。
ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
トム・ハンクス; オドレイ・トトゥ; ジャン・レノ
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サイズ君 | URL | 2009年06月11日(Thu)13:17 [EDIT]

ラングドン、勝手に「ぽっちゃり(メタボっぽい)&鈍臭そう」なイメージにしているので、トム・ハンクスでいいように思います。トムファンには怒られそうだけど。(^_^;)
ハリソン・フォードは、何を見てもインディ・ジョーンズに見えちゃう。えへへ(*´Д`*)

>サイズ君さま。

P | URL | 2009年06月11日(Thu)15:07 [EDIT]

私の中のラングドンは原作通り、ハリス・ツイードのハリソン・フォード!
水球で鍛えた逆三角形の肉体と、どこか教授らしくない気障っぽさを纏ったイメージです。
随分違いますな、それぞれのラングドン。

フォード氏と言えばハン・ソロのフリーズ状態イメージが強いかなぁ。インディは大ヒットしただけにイメージがつきまとっちゃうのも仕方ないですね。『推定無罪』が好きでした。グレタ・スカッキの美貌とかストーリー展開とか。

こんにちは!

なるは | URL | 2009年06月13日(Sat)13:39 [EDIT]

>ユアン・マクレガーは無駄にセクシーで演技完璧。
でしたね~!
ホントセクシーでした!
司祭さんがこんなにセクシーだったら、
世の女性はどうしたら??

「訛り」はいじらなかったみたいです。
わざわざユアンに別の訛りをしゃべらせるより、
設定自体変えることにしたみたいです。
完全にロンハ版『天使と悪魔』でしたね~。

>なるはさま。

P | URL | 2009年06月13日(Sat)18:38 [EDIT]

私の中のセクシー司祭no.2の座に着きました。1位は『悪霊喰』のヒース・レジャーです。

いや、映画の中の設定がアイルランド生まれの6歳だかでイタリアに移住だったんです。でもまったくどちらの訛りも入っていないって意味です。映画は映画なので、映画の設定での話です。ユアンはあんまり言語に強くないっぽいですよね。いつも発音同じ。演技が素晴らしいから良いですけど。

無駄にセクシー…

ketchup36oz | URL | 2009年06月15日(Mon)17:21 [EDIT]

思わず受けちゃいました。
あんな感じだったら、おじさま方が…掘っとかない、いや放っとかないですよね。

>けちゃっぷさん。

P | URL | 2009年06月16日(Tue)14:27 [EDIT]

きゃ!
もう掘っといて・・・放っといてちょうだい!

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