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ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢 【あちこちに 各方面への 目配せが】

tag コメディ サスペンス 犯罪 アニメ ミステリ

『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』 WALLACE & GROMIT A MATTER OF LOAF AND DEATH
2008年・イギリス
英国のTV放送用に作られたクレイ・アニメを映画館で。

 この新作自体は29分の短篇。別に映画館で観なくてもTV放送してくれれば良いのだが(元々TV放送用だからね)。そこは大人の事情なんでしょうね。そのうち以前のようにNHKで放送してくれるかなぁ。シリーズからのスピンオフ『ひつじのショーン』もNHKでやってたしね。でもスタジオ・ジブリ配給なんですよ、今作から。なのでTV放送もどうなるかワカランね。

 というわけで、ジブリから出直すことになった本シリーズ。声の吹替えも、これまでの欽ちゃんから津川雅彦に変えてきた。だから、せっかくなので吹替版を観てきたよ。DVD出たら買うつもりなので、そしたら字幕版も観るんだ!でもジブリだから1年はDVD出ないかも!(´・ω・`)

 新作+旧作3作(『チーズ・ホリデー』、『ペンギンに気をつけろ!』、『危機一髪!』)の4本立てで約1時間52分。旧作はもちろん吹替を録り直したもの。字幕版も新しく書き直し、デジタル・リマスターを施しましたとさ。欽ちゃんバージョンは、この先消えてゆく運命かしら。

 原題は“パンか死か、それが問題だ”みたいな感じ。成句で"a matter of life and death"(死活問題)というのがあって、そのモジリだと思われ。loafは単体では一塊のパンの意味。なんか他の名詞が付けば、一塊の~って意味。また、動詞のloafはブラブラするとかのらくら暮らすとかいう意味で、なんとなくウォレスっぽい。
IMG_8139.jpg

どんな映画?


 TVで観れば良いじゃん!という心の左の声を聞かなかったことにして、わざわざ劇場で観てしまったこの新作。背景や小物の作り込みが更に細かく素晴らしくなっていたので、大画面で観るとそれらに気づきやすくて良いかも。小さな部分にも洒落が効いてるよ。例えば、グルミットの部屋一つとっても、月ロケットの模型(『チーズ・ホリデー』より)、ルービックキューブ、映画『市民ケーン(市民ケーン)』のポスターなど、グルミットらしさの作り込みと細やかな凝り具合が見られます。

 初期に比べて動きもとても滑らか。あとの旧作は、正直TV画面で良いよなって思った。シリーズの生みの親ニック・パークがもう長編は作らないって言ってたけど、30分は長編なのかにゃ?中篇といわれてるけど、本人はどういう意図で発言したのかにゃ?『おすすめ生活』は2分の短篇を集めたものだったけど、今後はああいう感じになるのかしらね?

 『トップガン』『ブルース・ブラザース』いろいろな映画へのオマージュも盛り沢山で、そこらへんは以前書いたエントリをご参照ください。

 更に、グルミットが天井の照明に張り付いて夜を明かすシーンはダ・ヴィンチのウィトルウィウス的人体図っぽかったり。フラフルスの寝床はMeatabixの箱で、朝食に最適なWheatabixのもじりになってたり(『ペンギン~』のときもグルミットが隠れる段ボールがMeatabix)。いろいろ遊び心が。ウィータビクス、最近全然食べてないなぁ。ヨーグルトかけて食べると美味しいよ。

 動物園のシーンが出てきますが、同時上映されている旧作『ペンギンに気をつけろ!』でマッグローさんの行き着く先がこの同じ動物園。新作ではマッグローさんはどうやら逃げたみたいです。一瞬しか写らないのに、そういう小物があるのが凄い(入口の右壁ポスター、左壁のロープ&はしご)。でも最後の動物園シーンでは背景にペンギンが2羽いたりするので、その後捕まったのかもしれませんね。オープニングで殺されるパン屋はたぶん、『危機一髪』の毛糸屋の近くにあったデカい看板のパン屋さん(Bob/ボブ)かなぁ。ちなみに脚本家の一人がボブ・ベイカー(Bob Baker)さんなので、そういう駄洒落です。ベイカー=パン屋ね。

 そんなこんなで新作は楽しかったのですけど、ウォレスの声がな…。欽ちゃんで慣れてしまったせいか違和感バリバリでね。いや、津川版も良いんです。オリジナルのサリスの声みたいなノンビリ感が出ていて。ただ、お爺ちゃん声なんだよな。どうにも爺臭いのよ!しわがれ声!やっぱり欽ちゃんが良かったです。

 そうそう、旧作3本は新たな吹替(津川版)に伴って、台詞が結構変更されてまして。『ペンギン~』でNASAのズボンを穿いたウォレスがピヨーンと飛ぶシーン、欽ちゃん版は「飛んでまーす」だったのに「失礼しまーす」に変わってた。欽ちゃん版のときは大いに笑ったシーンだったけど、津川版は滑ってたよ。やっぱりアレは欽ちゃんならではの可笑しみだったね。
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