猫の毛玉 映画館

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淀川長治 映画の祭典 in ゲートシティ大崎

 はーい!ヽ(´ー`)ノ行ってきたよー!大崎ってどこだよー?品川の向こうだよー!向こうってどっちだよー?ってなわけで、我が家から大凡1時間かかりました。朝は激しすぎる雨と、前日の自転車で遠出した疲労で昏々と眠り続けてまして、ハッと起きたのが13時過ぎ。慌てて招待状を印刷して、電車の時間調べて、シャワーして、出かけたさ。

 このイベントについては7月に詳しく書いたので、詳細は省きます。開催期間は8/8(土)~8/16(日)の9日間。場所はJR各線の大崎駅(東京駅から乗車時間11分)、南口改札出て左にあるゲートシティ大崎の地下1階ゲートシティホール。一切無料です。

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osaki02(←小さい画像はクリックで拡大します)

 まず入って左手に【淀川長治 映画の部屋】のコーナー。『日曜洋画劇場』の台本、直筆原稿、雑誌『映画の友』などの資料展示です。すべてガラスケースの中に入っているので、手にとって見ることはできません。

osaki03 こんな感じです。クリック拡大して見ても文字は読めませんが。

 原稿と言うよりもメモのように、当時の監督の年齢や他の監督との関係、家族構成や来歴が詳細にメモされていました。こういう知識を基礎として、映画に込められた意味を汲み取る手がかりとしたのでしょう。評論家というのは、こういうものですよね!

 私には評論なんぞ出来ませんや。このブログが映画感想ブログであって、映画評論ブログと名乗らないのにはそういった背景があったりします。

 映画の部屋にもレトロな映画ポスターが飾ってありましたが、受付を過ぎて奥に広がる廊下にはズラーっとポスターが並んでいました。これは素敵ですよ!イーゼルに1枚1枚額に入れて飾ってあり、淀川さんが映画解説したときの言葉が書き出して貼ってありました。

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osaki06 『裸足の伯爵夫人』(1954年作品)のイーゼルに貼ってあった解説には。

 “昔、昔その昔、テレビ朝日がまだNETの時に、「淀川さん、今度劇場映画を放送する」と言った。「何やるの」と言ったら、「裸足の伯爵夫人」をやると言う。「淀川さん、これ好き?」…「好きどころか見事な映画だよ」「それなら解説してください」…「一回だけなら」
これが30年以上続いたの。という訳で、この映画が私の運命決めたの。憎らしい映画ね。”

 いくつかポスターの写真を。レトロな色調と、説明文。総天然色って書かれていたりして愛しい。いろいろ映り込んじゃってるのはゴメンナサイね。実物はもっと綺麗です。

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『シェルブールの雨傘』、『2001年宇宙の旅』、『虹を掴む男』、『美女と野獣』、『情婦』、『めまい』、『乙女の湖』。

osaki12 『失われた週末』の淀川さんメモが面白かった!なんという大人の事情!実際、こういう話はたくさんあるだろうな、テレビの世界には。

 “この作品、面白かったというよりも、コワかったねぇ。ビリー・ワイルダーがまだそれほど知られていなかった頃の監督作品ですけれど、これでいっぺんに有名になったんですね。

これを「日曜洋画劇場」でやって下さいと言っても一回もやってくれませんでした。この名作がどうしてテレビに出ないかわかりますか?これはアルコール中毒の話なんで、サントリーというスポンサーが困るんですね。”

osaki13 もう一つ面白かった淀川さんメモは『太陽がいっぱい』。リメイク作品『リプリー』も良かったですが、オリジナルはアロン・ドロンを観るだけでも価値がある作品。これは淀川さんならではの解説じゃないかなぁ。私も舌なめずりして楽しむことにします。

osaki14 “これはスリラーじゃない。ホモセクシャルの映画ですよ。ヨットの上でドロンがロネを殺す。これは男同士の最高のラブシーン。ラストで船が港に着いて死体がついてきた。ロネの手とワインを飲むドロンの手。これは愛の握手。二人は心中したのね。クレマンの見事な演出。こうした映画を舌なめずりして見られるようになったら最高ですよ”

 あと開場でやっているのは、上映会。一番大きな400人収容のホールでは淀川長治名画劇場として1日3本を日替わりDVD上映。DVDだけども、ちゃんとスクリーンに映して観るタイプ。普通の映画館よりは小さいけれどやっぱり皆でスクリーンを観るのは素敵な経験。

 私が観てきたのはジェラール・フィリップが美しい『花咲ける騎士道』。空席が目立つというか、スカスカというか、人が少なかったので残念でした。あと、淀川さんの前説付きっていうのを楽しみにしてたのに、この作品には付いていませんでした(´・ω・`)残念!前説付きのものもあるとのことなので、そこは運。

 イベント期間中毎日12:30/15:30/18:30の3回、それぞれ違う作品を上映するので、詳しくはプログラムを確認してね。入場は先着100名様って書いてあるけど、今日行った感じだと直前でも大丈夫そうでした。観たい映画があったら、行ってみてね。
プログラム⇒上映作品紹介
(左から12:30/15:30/18:30の順で並んでます)

 あと小さなホールが2つありまして。1つは新作映画の予告編が流れてる部屋。もう一つが淀川さんが喋る秘蔵VTRをスクリーンに映して公開してます。1番組が約40分ほどで、「淀川長治世界クラシック名画劇場」、「淀川長治が選ぶ名女優・名作映画」、「淀川長治のおしゃべり映画祭」、「淀川長治が選ぶ名男優・名作映画」の4番組。一日に各2回ずつ上映です。時間があれば全部観たかったんだけど、少しだけ観て帰りました。この映像の元はTV放送だったり、講演会の様子だったりするそうです。

 淀川さんが亡くなってから10年と9ヶ月。あと3ヶ月ほど、11月11日で11年経ってしまいます。こうして生誕100周年をお祝いされて、皆に愛される淀川さんは本当に希有なお方。人生を映画に捧げた、愛と情熱と辛口の人。今回、こんな素敵なイベントを開催してくれて本当にありがとうございました、中の方々!
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