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ランド・オブ・ザ・デッド 【立ち上がれ 怒りを持って 反撃だ】

tag ホラー パニック サスペンス スプラッター ゾンビ

『ランド・オブ・ザ・デッド』 LAND OF THE DEAD
2005年・カナダ=フランス=アメリカ
ジョージ・A・ロメロ監督ゾンビ新三部作の始まり。

 レンタルして見始めたら、あ、コレ観たわとすぐに思い出した。もうどれを観たんだったかパッケージやタイトルや粗筋だけじゃ思い出せない。それがゾンビ映画というジャンルの宿命なのか?単に忘れっぽい自分のせいなのか?いや、答えてくれなくて良いです。

 人間性に回帰するゾンビたちと、人間性を失っていく人間たちの対比。安穏と搾取する富裕層と、搾取に反旗を翻す貧困層の対比。変化の風を感じて対処しようとする主人公と、変化を感じ取れず体制を維持することしか頭にない町のドンの対比。あらゆる対比が素晴らしい、テーマ性のあるゾンビ映画。

 只今、次作『サバイバル・オブ・ザ・デッド(原題)』が公開を控えてまっす。ゾンビになった家族や仲間を治す方法はあるのか?みたいな展開とのこと。このサバイバルで新三部作が終わってしまうわけですが、ゾンビ、もっとやって欲しいですね。次回監督作は2010年公開予定の"Solitary isle"。鈴木光司の『仄暗い水の底から』のに収録されている短篇『孤島』を映画化したものらしいよ。
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ディレクターズ・カット[DVD]

ジョン・レグイザモ
ユージン・クラーク

コトノハ


"You have no right!"
(お前にそんな権利はない!)

 セレブの胴元カウフマン氏(デニス・ホッパー)がゾンビに言ったり、独りごちたりする。この町は俺のもの!お前らにここを荒らす権利などないのだ!このカウフマン氏の俗ッぷりがもう、気持ち良いぐらいだ。鼻ほじりながら「ゾンビどもめ、気味が悪ぃ」とか独りごちるのも笑った。

どんな映画?
 ゾンビ化現象が始まってしばらく経った頃、ゾンビが入って来れないように厳重に囲い込んだ居住区ができた。その町は、高々とそびえるビルヂングで快適に豊かな暮らしを享受するセレブたちと、その下働きとして危険を冒し物資を調達する傭兵、その他貧民で成り立っていた。

 物資調達に出ていた傭兵ライリー(サイモン・ベイカー)は、ゾンビがガス・スタンドで働いているような素振りをしているのに気づいた。どうやらゾンビ同士でコミュニケーションもとっているらしい。これはゾンビに重大な何かが起こっているのではないか?

 このガス・スタンドのゾンビには(作中で呼ばれるわけではないが)ビッグ・ダディと名前が付いている。まさにゾンビの父、ゾンビ・リーダーの役目を果たす重要なゾンビです。彼はいち早く、人間が使う“花火で釘付け!”作戦に危険を感じ、虐殺される仲間たちを見て嘆きと怒りの声をあげる。こうしてゾンビは協力しあって自分達の身を守るために闘うことを覚える。武器の使い方も覚えるぜ。ウオー!ああ可愛いゾンビたち。

 というわけで、ゾンビたちの叛乱。解放運動の様相を呈していますの。と同時に、町の中で搾取される側の人間たちの解放運動でもある。セレブたちは安全快適と信じている場所に閉じこもって暮らしているため、ゾンビに起きている変化も、貧困層が決起して革命を起こそうとしていることにも気づかない。

 それでだね。ロメロ・ルールだから死んだ人間はもれなくゾンビに変化するわけだよ。噛んだ噛まれた関係なく。だからね、その安全居住区で自然死・事故死した場合はゾンビになっちゃうんだよね。もちろん警備員がいて、それなりの対処はしてるだろうけどな。危険を見えないことにして豊かさを謳歌するってのは、薄氷の上の城みたいなもんだ。いつまでも続かない。

 ところで、エググロ・シーンはものすごいよ。( ゚д゚ )こんな顔になるぐらいエググロ!脳をほじったり、へそピアスぶっちぎってへそに血が溢れたり、頭の肉を剥いたり。耐性のない人にはキッツイよな、これ。コレに比べたら新ゾンビ三部作の2作目『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は、それほどエググロくなかったような記憶。

 映画の要となるデッド号(ごつい装甲車)は本名Dead Reckoning(海事用語で“推測航法”)と言います。天体の動きや地上の目印に頼らず、方位と進行速度から到達位置を推測する方法だそうですよ。だからデッド号は、自ら変化を感じ今後どうすべきかを策定する象徴なんだと思います。人間もゾンビも。
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俳優は誰?
 主役のライリーは『レッド プラネット』で忌々しいペテンギルを演じていたサイモン・ベイカー。ペテンギルと全然違って、頼りがいのあるグッド・ガイだぜ。

 ヒロインはホラー映画の監督ダリオ・アルジェントの娘アーシア・アルジェントちゃん。ダリオはロメロの『ゾンビ』(1978年)プロデューサーの一人でもあるので、なんかそんな縁。アーシアといえば『トリプルX』ですよ!あれはカッコ良かったなぁ。

 ゲス野郎のカウフマン役はデニス・ホッパー。あひるちゃーん。ロメロが好きで、出してくれ!って言って出演したそうですよ。気持ちの良いゲスっぷりでした。

 哀しいヤツ、チョロにジョン・レグイザモ。いやあ!チョロってヤなヤツなんだけど、コンプレックスの塊みたいなとこもあって、夢見がちで、侠気あって、なかなか魅力的なキャラクターでした。

 おまけに『ショーン・オブ・ザ・デッド』の監督エドガー・ライト&主演サイモン・ペグのコンビがチラっと出てるよ。写真コーナーに繋がれた可哀想なゾンビがそれだ!って、知ってても全然わからないけどな。メイクで。
関連作品のようなもの
スマイルBEST 死霊のえじき 完全版 [DVD]ロメロの旧ゾンビ三部作でいうとコレに近いのね。
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ダイアリー・オブ・ザ・デッド プレミアム・エディション [DVD]ロメロの新ゾンビ3部作、2つめ。
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ミシェル・モーガン; ジョシュ・クローズ
ゾンビーノ デラックス版 [DVD]こちらはゾンビを使役する映画。コメディ。
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キャリー=アン・モス; クサン・レイ; ビリー・コノリー
エンド・オブ・ザ・デッド [DVD]エンド・オブ・ザ・デッド [DVD]
シス・ダーリング; ジェームズ・ブラックバーン

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コメント


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”チョロの名思い出しました”

tamo | URL | 2009年08月16日(Sun)18:11 [EDIT]

Pさんこんにちわ!
自分も劇場で1回観ただけなので、殆ど忘れてました。
”チョロ”さん名前出たとき劇場から「クスクス」
笑い声が聞こえてました。パンフ久々見直しました。
(ちゃんと読んだ事なかったな、、、)
ビックダディー仲間ゾンビが倒されるの見て感情表すシーン、この辺りは「死霊のえじき」のバブを引き継いでいますね。
アーシアと言えば「サスペリア・テルザ」血まみれテンコ盛りでした!「ランド オブ 、、」では存在感があまり無かった様な気がします。活躍しましたっけ?????

>tamoさま。

P | URL | 2009年08月17日(Mon)21:03 [EDIT]

「死霊のえじき」観たくて、レンタル探したけど、なかったよぅ!もうどんなだったか忘れてしまった。
TVでやらないかなぁ。でもTVだとエググロカットされてしまうか。

サスペリアは観てないです。ランド・オブではデスマッチでゾンビ2体に襲われる登場シーンが全てでした。
あとは、スナイパーの彼の背後の花嫁衣装っぽいゾンビを撃ったとこかな、アーシアの見所。スナイパーは耳から血が出てましたけど。

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