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HACHI 約束の犬 【会いたくて ただ会いたくて ここに来る】

tag ヒューマン

『HACHI 約束の犬』 Hachiko: A Dog's Story
2009年・アメリカ
渋谷に像のあるあのハチ公と上野先生の物語がハリウッドでリメイク。ラッセ・ハルストレム監督。

 観る前は舐めてた。正直舐めまくってたyo!それがどうだ。うまいこと喉元が熱くなってダダ泣きさせられたじゃないか・゚・(ノД`;)・゚・!邦画の『ハチ公物語』とは違う、アメリカンな犬と飼い主の絆が描かれるよ。

 約束の犬ってタイトルはどうだろう?ああ渋谷で会う約束するときに使うあの犬の像?みたいな。“約束に使われる犬”だな、それ。実際にハチ公で待ち合わせたことがありますが、人が多すぎました。それを見越して、ハチ公の尻尾で会いましょうと言っておいて良かったです。尻尾をつまむ私をすぐ見つけてくれました。

 アメリカでは2004年に子供向け書籍が2冊出版され、ハチの忠誠心が人気だそうです。忠誠とか忠義とかロイヤルティとかって言うと、なんだか殿と家来っぽいけどさ。そうじゃなくて、単純に“好き!”っていうストレートな気持ちと行動が良いんだよね。ハチ本人が実際どう感じていたかは知りようもないことですが、やっぱ好き!って気持ちで行動してたと思う。食べ物目当てで駅前に通ったって説もあるけど、食べ物だけなら他にもくれる人いたと思うから。
HACHI 約束の犬 [DVD]HACHI 約束の犬 [DVD]
リチャード・ギア
ジョーン・アレン

コトノハ


"You don't have to wait anymore."
(もう待たなくて良いんだよ。)

 いつもの駅前で頑固に待ち続けるハチは、こう言われてもそんなの関係ない。来なくても待っている。思い続ける。

どんな映画?
 主演は秋田犬3頭と柴犬の仔犬1頭。ハチを演じた犬たちの表情、仕草は素晴らしい!首を傾げたり、先生に抱きついたり、塀の下を掘ったりと観ていてニコニコしちゃうよ。え?何で柴犬かって?ハチの仔犬時代を演じたのは柴犬なんね。秋田犬の仔犬は気難しくデリケートだから柴で代用したとのこと。

 言っとくけど私は猫好きなんですからね!でもね~この犬の媚びない感じと先生に一途な感じは本当に可愛いわよね~。まあベロベロ舐められるのは勘弁だけど、犬も良いなぁって思ったさ。猫はワンシーン出てきます。ハチに猫パンチかましてたよ。

 さて、主役は犬ですけども上野先生改めパーカー・ウィルソン教授(リチャード・ギア)も素敵でした。いかつめらしい上野先生とは違って、陽気で人付き合いの良いオッサンのパーカー。ハチだけを可愛がって家族を顧みなかった上野先生と違って、きちんと家族に向き合って妻(ジョーン・アレン)にも娘にも如才なく接するパーカー。

 登場人物も話の筋も大体日本の『ハチ公物語』と同じ。パーカーには娘がいるし、その婚約者もいてすぐに結婚して家を出ちゃうし。駅員や屋台のオッサンもいる。お菊さん(先生の死後しばらくしてハチを飼うが、お菊さんも亡くなってしまう)にあたる人物はいなかったけども。大きな違いは、日本版では秋田の人が親切で上野家に仔犬を送ってくる話なのが、ハリウッド版ではパーカーが駅で迷子の仔犬を拾う話になってるとこ。

 これはあくまでもアメリカンなHachiの物語。上野先生がハチの犬格を尊重して好きにさせていたのと違い、パーカーはHachiを管理しようとするしボール遊びを強要しようともする。その辺の感覚は日本の『ハチ公物語』の方が好きだなぁ。本当観た方が良いよ、日本版は秀作。

 序盤はちょっと『ネコナデ』みたいに、パーカーが駅で迷子犬を拾って持って帰るけど妻に言い出せない、みたいなことに。で、本来の飼い主を探すためにチラシ作ったり奔走する姿が素敵なギア様。Hachiはパーカーが大好きで、もうベタベタ。夜は物置小屋に閉じ込められてしまうHachiだけど、壁の隙間から家のほうをじーっと見て寂しそうにしている。うへぇ!じっとり系ストーカー犬!(´Д`) とか思った。

 やがてHachiのストーキングは度を超えていき、パーカーが駅に向かうと塀の下を一心不乱に掘って通り抜け、追いかける!ここが可愛いの(*´Д`*)白目剥いてぐりぐりと塀の下を潜る様子が!たまに挾まれるHachi目線の映像は色味が少ないほとんどモノクロのもので、これもよく出来ていた。いいな、この演出。っていうかやっぱりどう見てもストーカーの目をしていなさる。娘や妻と楽しそうにしていると、じっとり見てくるしな。

 パーカーと共に過ごす時間の映像はコミカルで、前半はコメディのような作りだったよ。嵐の夜にこっそりHachiを家に連れ込んで、一緒にTV見ながらポップコーン食べるのとか可愛かった。本当に一緒にポップコーン食べてるのよ!あと、パーカーが投げたボールを取ってこさせようとしてHachiに教えるシーンは笑った。パーカーが犬みたいに四つん這いでボールを咥えて、こうするんだよー!とか言ってるの。

 そんな幸せな前半から一気に悲しい後半へ。終盤はよぼよぼになったHachiがうなだれて歩く姿だけでも胸が痛くなってくる。ラストでHachiの見る夢の中では時計が17時を指している。Hachiにとって大事な時刻は17時。大好きなパーカーに会えるから。もう…眠いんだ…パトラッシュ。

 ややメランコリックに過ぎるピアノ音楽が追い打ちをかけてくるのはアザトイと思ったけど、その音楽の美しさも含めて涙なくしては見られない感動のエンディングでした。・゚・(ノД`;)・゚・ちきしょー!まんまと泣かされた!

 妻のHachiに対する距離感は、以前飼っていた犬を亡くした思い出からくるもの。妻は妻で、前の犬を忘れられない人であって、決して冷たい人ってわけじゃないのだ。そしてHachiと再会したときに語る言葉からは、Hachiに対する仲間意識のようなものを感じた。

 現在だったら野良犬は保健所へ!みたいなことになるんだろうなぁ。と思うと、今後こういう実話はなくなるんだろうね。町を家にする犬や猫に大らかな気持ちでいたいものだ、と改めて思ったのでした。
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関連作品のようなもの
ハチ公物語 新装版原作本。いろいろ出てるけどこれは小学生向け。
ハチ公物語 新装版
新藤 兼人
ハチ公物語 [DVD]邦画のほう。先生とハチの距離感が良いんだよね。・゚・(ノД`;)・゚・
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林哲司
Hachiko: The True Story of a Loyal Dog2004年に英語版の本も出てるさ。子供向け。
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Pamela S. Turner
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コメント


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観たいのに・・・

phantom | URL | 2009年08月30日(Sun)08:37 [EDIT]

おはようございます・・・
ハチ・・観たいんですけど~観れないんです。
ラストが想像できそうで観れないかも・・・
当家の購入禁止作品『ハチ公物語』『南極物語』・・・

『マリと子犬の物語』はハッピーなのでオッケーでました。
劇場でうちの奥さん・・・おお泣きしてました~
ティッシュが足りなくて、トイレにペーパー取りに・・・

>phantomさま。

P | URL | 2009年08月30日(Sun)13:18 [EDIT]

映画館で是非。
私が劇場で大泣きした映画といえば『皇帝ペンギン』と『熊 イタズ』と『ハチ公物語』です。
『熊 イタズ』はDVD化されてなくて残念です。

ノーマークだったんですがー

炭酸 | URL | 2009年08月31日(Mon)19:50 [EDIT]

こないだ、TVでオリジナルの「ハチ公」やってました。
TV付けたときはもう、ラストのラストなシーンだったんだけど(残り5分くらい)、
なにがなんだか どうしてそうなったのか
さっぱりわからんのに、泣きました。
あーいう映し方は卑怯だとおもいます;

どうでもいいけど、
CMでのリチャードキアの「ハァチィ~」
って言うとこ、どうしても笑っちまう・・・

ハァチィ~

lifeonmars | URL | 2009年08月31日(Mon)23:28 [EDIT]

字幕版で私は見たのですが、上映は吹き替えの方が多いようですね~。でもリチャード・ギアの「ハァチィ~」を聞かないと駄目って気がします。
おっしゃるようにハチ目線のモノクロ映像も音楽も良くって、私もかなり泣きました。

>炭酸さま。

P | URL | 2009年09月01日(Tue)12:56 [EDIT]

邦画のほうもね~大泣き映画ですよね~TVでやってたんですか!うわぁ観たかった!劇場で観たっていったい何年前だよ、オレ!

そうそうCMの「はっちい」がどうしても笑いを誘いますよね。映画でもやっぱりギア様とHachiの触れ合いシーンはコメディ調で笑います。
アメリカ的な犬と人との関係になっているとこが邦画のハチとは違うところでした。

>lifeonmarsさま。

P | URL | 2009年09月01日(Tue)13:00 [EDIT]

私も字幕版で観ました。
吹替主流のなのは、親子鑑賞が多いせいでしょうね。小さな子つれて字幕上映を観に来る親もたまにいますが、子供はわからな過ぎて飽きて場内走り回るのでちょっと考えてほぢい。
音楽はずるいですよね。でも美しいから文句はないです。

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