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ココ・シャネル 【何度でも 己を信じて 諦めない】

tag ヒューマン コスチューム 歴史 恋愛映画

『ココ・シャネル』 COCO CHANEL
2008年・イタリア=フランス=イギリス
ココ・シャネルの創設者ガブリエル・ボヌール・シャネルの生涯。

 これってTV映画だったのですね。(´・ω・`)2008年9月にライフタイムTV(アメリカ)で放送されたのものだそうですよ…。どうりでサントラCDないわけだー。最近こういう映画、多くないですか?先般の『宇宙(そら)へ。』も、『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』も。本国ではTV放送、日本では劇場公開。んー、やっぱ日本はTV放送しても儲からないんだろうねぇ。そう思うと、日本映画にTV番組の延長みたいなクズ映画しかないのもTV局が儲けたいんだなぁと温かい目で見ていられる。(´ー`)…

 今年は本作に続いてシャネル関係2つのフランス映画『ココ・アヴァン・シャネル』(オドレイ・トトゥ主演)、『シャネル&ストラヴィンスキー』(アナ・ムグラリス主演)が公開されますよ。この『ココ・シャネル』とトトゥ主演の『ココ・アヴァン・シャネル』はどう違うのだろうか?と気になっていまして。どうもシャネルの下積み時代を中心に描いているってのは同じなんじゃないか、と。公開されたら観に行ってみます。

 ちなみにこの映画のほとんどは過去パート。孤児院で育ち、成人してお針子を仕事にし、あれこれあってシャネルがデザイナーとして成功するまでが主軸です。全体をくるっと纏めているのが70歳のシャネルの存在。
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シャーリー・マクレーン
バルボラ・ボブローヴァ

コトノハ


"Freedom is never out of fashion."
(自由は廃れないわ。)

 シャネルがファッションにこめるもの。それは女性の生き方そのものであり、自由である。流行は寄せては返すけれど、この自由を求める精神は決して廃れない。

どんな映画?
 第二次大戦後1954年パリ、15年ぶりに復帰したシャネル(70歳)がこれまでの人生を振り返る。パリ・コレで始まり、パリ・コレに終わるという、オープニングとエンディングのリンクが素晴らしく(´;ω;`) なぜか涙が出てしまう。

 今や押しも押されぬ高級ブランドのシャネル。お高いんざましょ~(´・д・`)が苦手な人でも、これは観る価値があるぜ!諦めない女の、愛と夢の物語だから。物語の構成も良く出来ているので、見終わったときのカタルシスが味わえる。TV映画といっても、最近のものは質が高いのだ。今度ケイト・ウィンスレットも"Mildred Pierce"って伝記物TV映画に主演が決まったしな。

 ちょっと残念だったのは、19歳になったシャネルは…といって映し出された姿が老けてたこと。いや、その女優さんが18歳~36歳まで(たぶん)を演じているので仕方ないんですけどね。もちっと映像マジックで若々しく見せられないのかにゃー?と。あと、実際のシャネルは生涯とても細身だったのに、演じるマクレーンは…どしーんとしてるのも残念。とはいえ、マクレーンの威圧感とか確固たる雰囲気は素晴らしかった。

 いくら人に笑われようが、貧しかろうが、失敗しようが、へこたれないシャネル。自分の作るものに自信があって、女性たちに受け容れられる自信もあった。失礼な人には失礼な言葉を返し、本音で生きていく。そんな生き方は文句なくカッコイイ。

 が、同時に、シャネルの複雑な人間性を形成する、プライドの高さと男性依存の矛盾が魅力的。「彼のお金はいらない。独り立ちしてみせる。」、「あなたに借金を返すまで、あなたと結婚はしない」といった台詞からは強さ、自尊心、プライド、媚びない生き方が伝わってくる。反面、その生活は常に男に援助され、助けられ、しっかり依存している。魂と行動の不一致とも言うべき、このアンビバレンツが一層シャネルの人間性に深みを与えている。

 要は、カネとコネがなきゃいくら才能があっても成功するのは難しい!って面もしっかり描かれているのがキレイゴトじゃない感じで好きだ。カネ・コネ・才能・努力・継続これら全部が必要だよね。シャネルの場合、それプラス“型に囚われない”自由さがあった。そこが一番凄いと思う。見習いたいものです、本当。

 さて、本作は英語スピーカーの俳優さんとフランス人俳優さんがチャンポン。で、とても短いエンドロールの中にボイス・キャストがクレジットされてました。ちょっと短すぎて判読できんかったけど、何人かは英語吹替されている様子。たぶんボーイ・カペルあたりは吹替だったんじゃないかと推測。

 シャネルの伝記もの、ではあるけど、映画的演出のために様々なタイミングやら出来事はフィクションだし、あえて描かれなかった事柄もあるでしょう。例えば、本当はアーサー・ボーイ・カペルの援助でパリに最初に開いた帽子店の屋号はシャネル・モードで、ドーヴィルの服屋がガブリエル・シャネルだった(映画では帽子屋の屋号がガブリエル・シャネル)。

あと、実際のボーイは貴族になるためにダイアナと結婚し、その翌年第一次世界大戦が終結する。事故死したのはそのまた翌年で、シャネルとヨリを戻そうとしていた矢先だったという。このあたりの時系列も映画ではごっちゃになってました。
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俳優は誰?
 70歳のシャネルをシャーリー・マクレーンが演じる。外見だけ見たらミス・キャスト!と言いたくなるけど、やっぱりちょっと傲慢な感じとか侵しがたい雰囲気は適役!あ、昔はコケティッシュで可愛かったんですよ。『アパートの鍵貸します』とかさ。
でもいつからか、一筋縄でいかない気むずかし屋とかクセのある役が多くなったよね。『マグノリアの花たち』『不機嫌な赤いバラ』なんかがその系譜。

 『時計じかけのオレンジ』で一瞬失明したマルコム・マクダウェルがシャネルのビジネス・パートナーのマルク・ボウシエを演じた。実際のボウシエについて全く知らんのだけど、マクダウェルがラストで見せる表情にじーん(´;ω;`) ときたっちゃ!

関連作品のようなもの
ココ・シャネル【字幕版】 [VHS]1981年の映画。ココの半生を描いたもの。ルトガー・ハウアーも出てるよ!
ココ・シャネル【字幕版】 [VHS]
マリー・フランス・ピジェ; ティモシー・ダルトン
ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女 (FIGARO BOOKS)シャネルの生涯、伝記本。
ココ・シャネル 時代に挑戦した炎の女 (FIGARO BOOKS)
エリザベート・ヴァイスマン
ココ、さわってみて♪「ブタSpecial」ぷにきゅん携帯ストラップ(ホワイト)ココ、さわってみて♪「ブタSpecial」ぷにきゅん携帯ストラップ(ホワイト)
ラナ

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コメント


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19番・・・

盆踊り | URL | 2009年09月02日(Wed)21:49 [EDIT]

こんばんは~
phantomだとスペルが大変なので書き込みは戻しました。
シャネルの19番ファンとしては観たい映画です・・・

密かに香水やコロン集めも趣味でして・・・

>盆踊りさま。

P | URL | 2009年09月03日(Thu)10:57 [EDIT]

私はブランドものにもファッションにもそれほど興味ないですが、これは女の生き方映画として面白かったです。
香水ですかー。5番のエピソードがチラっと描かれてましたが、そんだけ。
私は香水ベルサーチ一筋!

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