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幸せはシャンソニア劇場から 【暗い時代 何はなくとも この絆】

tag ヒューマン 音楽映画

『幸せはシャンソニア劇場から』 FAUBOURG 36
2008年・フランス=ドイツ=チェコ
第二次大戦前のパリを舞台に繰り広げられる、友情とあらゆる愛の物語。

 原題は“下町1936年”の意味。1936年フランスのとある町で、不況から潰れた劇場を立て直そうと奮闘する失業者たちの物語。ところで英語タイトルが"Paris 36"なのですよ。舞台がパリの北部の下町なので、単にわかりやすくしたのかね。パリ~♪パリ~♪

 シャンソニア劇場を中心に、いろいろな愛の形が描かれてビターでほんわかな映画となっています。あと何と言っても歌が良いですよ。シャンソンなんでしょうか。歌うのは新人女優ノラ・アルネゼデールちゃん。何でも撮影当時19歳だって。わぁお!ゴージャス!
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ジェラール・ジュニョ
クロヴィス・コルニアック

どんな映画?


 世界恐慌の例に漏れず、パリにも容赦なく不況はやってきた。閉鎖を余儀なくされたシャンソニア劇場が新しく出直すのを軸に、劇場に絡む人間模様を切なくほろ苦く温かく描き出す。

 新しくやって来た歌姫と照明係は恋に落ち、その歌姫は劇場の新しいオーナー且つ町の顔役に見初められる。この歌姫ドゥースが物語のキーとなっていますよ。ドゥースは最初は普通の娘。歌も、最初は観客にリクエストされて仕方なくといった体で歌い始めます。自信なさそうだったのが徐々に堂々と、声量も出て、表情も輝いていきます。まあでも、歌手志望だって言ってたもんな。さっさと歌いやがれですぅ。

 ドゥースの歌では、恋する気持ちを熱を込めて歌い上げる場面が素敵でした。鼻の穴を震わせて、潤んだ瞳で愛する人(照明係)を見つめながら歌う。それを聞きながら嫉妬に駆られる町の顔役。この不吉な三角関係。ドゥースが顔役を良いように利用していたのは事実だし、正直言って顔役だってちょっと可哀想でしたな。

 素敵なシーンはたくさんありました。久々に会う息子と一緒に夜中に歌って近所に怒鳴られるところとか、ヒキコモリのお爺ちゃんがとあるきっかけから一念発起して家の外に出るとことか。あと失業中の父親のために小さな息子がアコーディオンで稼いで店の主人と話すとこもホロっときた。

 男女の愛、親子愛、友情とが濃く深く絡まってビタースイートな結末を迎える。煌びやかな劇場の裏で起こる確執と絆。暗い時代でも懸命に明るく生きる人々。見終わったときの哀切感とじんわりくる希望が、ああ良い映画だったなぁとしみじみさせてくれる。人間らしさと逞しさがしっかり胸に残る、楽しいだけじゃない、そんな映画。
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コメント


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lifeonmars | URL | 2009年09月23日(Wed)00:30 [EDIT]

これあまり話題になってなかったけど、本当に良い映画でした。夜中に歌うシーンではもう涙が止まらなかったです。
歌がどれも良かったですね!

>lifeonmarsさま。

P | URL | 2009年09月23日(Wed)21:16 [EDIT]

ですね~。夜中に3人+息子で声張り上げて歌うのが、素朴に泣かせるシーンでしたね。
やり過ぎない感じがフランス映画って感じしました。
というか、どこかイタリア映画っぽさがあったような気も。

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幸せはシャンソニア劇場から

1936年、第二次世界大戦勃発の三年前のパリを舞台に、重苦しい時代の中でも、音楽や芸に魅せられ、必死に生きようとする芸人たちの姿を描いた...

DVD YouTube CINEMA 2009年10月18日(Sun) 08:51

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