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あなたは私の婿になる 【触れてみる 孤高の人の 心の裡】

tag コメディ ラブコメ 動画付き

『あなたは私の婿になる』 THE PROPOSAL
2009年・アメリカ
サンドラ・ブロック久しぶりのラブコメ。年の差パワハラ婚活。

 ブロック姐さん、ここんとこパっとしなかったので期待してたのよ。映画のストーリー自体はまったく平凡で特にコレといったものがなかったです。にもかかわらず、やっぱブロック姐さんはコメディですよ!あの表情はどうだ!と思わせてくれたのでOK。

 原題は“求婚”つまりプロポーズのこと。なおかつ、ビジネスライクに提案とか企画案とかって意味もある。だから、上司命令で結婚するというトンチキな設定を巧く言い表したタイトルなんですね。上司からの提案=プロポーズである、と。それがどうだ、この邦題。最近タイトルを文章っぽくするのがトレンドなのか、なんだか脱力しちゃう邦題。かといって『プロポーズ大作戦』じゃあアレだしな。

ちなみに公式サイトではこの映画のこと『あな婿』って略してる。(´Д`)てかURLがana-muko。

 んで、中年女性×若い男子の恋愛という構図の映画が増えてきた昨今。もうすぐ公開されるキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の『理想の彼氏』もそんな映画の一つ。ゼタ姐さんは美しいから、それだけで説得力あるな。年をとってきたらダイアン・レインに似た風貌になってきて、これまた好ましい。
あなたは私のムコになる [DVD]あなたは私のムコになる [DVD]
(ソフト化の際、婿→ムコに改題)
サンドラ・ブロック
ライアン・レイノルズ

コトノハ


"Ask me nicely to marry you... Margaret."
(感じよくプロポーズしてくれるかな、マーガレット)

 カナダ人のマーガレット(サンドラ・ブロック)は、些細なことからビザがおりずに国外退去処分。仕事を続けたいマーガレットは自分のアシスタントであるアンドリュー(ライアン・レイノルズ)と結婚する予定だということにしてしまう。

 当然アンドリューは結婚なんかしたくない。けどまぁいろいろあって、このイカサマを承諾。そこで普段虐げられている腹いせとばかりに「きちんと頼んでくれれば、やってやっても良いんだぜ?」的態度に。

どんな映画?
 って、↑でほとんど書いちゃってるな。女性の上司が12歳年下の部下に結婚を強要する話。グリーンカード目当てに。マーガレットはカナダ人だからアメリカで働くにはビザがいるわけね。で、アメリカ人と結婚すれば永住権が手に入るから、いくらでもビザなしに働けるわけ。

 でもって映画中の設定ではマーガレットがカナダ人、アンドリューがアメリカ人ですが。演じる役者の方は真逆なんですな。サンドラ・ブロックはアメリカ人で、ライアン・レイノルズの方がカナダ人。いらん豆知識でした。

 さて、最初の方で描かれるマーガレットの人となりはヤな女。仕事はできるけれど、温かみや配慮に欠けるところがあり、常に上から目線。そして、エルメスのバッグ(バーキン)やヴィトンのスーツケースにルブタンのヒール靴という高級品で身を飾っている。移民局に足を運んだときなど、他の移民を明らかに見下した態度で鼻持ちならない。私はカナダ人よ!貧しい労働者じゃないわ!というわけだ。普通、“北米”というときはアメリカとカナダを指すので、カナダ人の彼女がほとんどアメリカ人と同等の権利を持ってるように思っちゃうのも無理からぬことではありますが。

 でもどんなに経済的に豊かだろうと、一流出版社の編集長だろうと、北米大陸の構成員だろうと、カナダ人はアメリカ人じゃない。ビザがなければアメリカで働くことはできない。マーガレットのようにグリーンカードを得るためにアメリカ人と偽装結婚するってのは昔からあることで、移民局は偽装を暴くのも大事な仕事のひとつ。

 こういったグリーンカードあれこれについては1990年の映画『グリーン・カード』が良作なので観てみておくれ。移民問題ロマンスで恋愛分多め。大好きなピーター・ウィアー監督(『トゥルーマン・ショー』など)ってことで劇場まで観に行ったのが懐かしいや。

 90歳になるお婆ちゃんや、度々登場する強烈キャラのラモーンとの絡みが面白かった。特にストリッパーのラモーンに踊りながら迫られて何とも言えない反応をするマーガレットは最高。サンドラ・ブロックはこれだよ!あと、婆ちゃんと一緒のシーンは大地の女神か何かに祈りを捧げるシーンで笑い過ぎた。『幸せの1ページ』でジョディ・フォスターがキンカ踊るシーンよりも面白かった。

 残念だったのはスコアが安っぽかったこと。映画を構成する要素の大切なひとつなのに、音楽がおざなりってのは頂けないなぁとか思った。他は平均的なデキなんじゃないかと思いましたよ。

 マーガレットの過去や普通の女性っぽいところをアンドリューが知って、惹かれ始めるってのはわかるな。でも逆に、マーガレットがアンドリューのどこに惹かれたのかがイマイチ描きこまれてなかったかな。家族の暖かさや、皆に大事にされている彼という存在が眩しいのはわかるけど。というか、部下でしかなかった彼を初めて人間として見たってのが大きいかな。最後に、アラスカのアンドリューの家で、二人が同じ部屋で横になって口ずさむ歌。
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"It takes two" / Rob Base & DJ E-Z Rock


関連作品のようなもの
グリーン・カード [DVD]敬愛するピーター・ウィアー監督の恋愛映画。同じくタイトルそのものの永住権について。
グリーン・カード [DVD]
ジェラール・ドパルデュー; アンディ・マクドウェル
嵐が丘 (新潮文庫)マーガレットの愛読書。私はシャーロットの『ジェイン・エア』の方が大好き。
嵐が丘 (新潮文庫)
エミリー・ブロンテ
It Takes Two二人が寝ながら口ずさむ曲。
It Takes Two
Rob Base & DJ E-Z Rock
無効の研究 (1979年)無効の研究 (1979年)
川井 健

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