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PUSH 光と闇の能力者 【逃げてきた 自由の為に さだめとも】

tag SF アクション ファンタジー サスペンス

『PUSH 光と闇の能力者』 PUSH
2009年・カナダ=イギリス=アメリカ
スターゲイト計画(米国政府の超能力研究計画)に着想を得たオリジナルなファンタジー。

 むぅ。面白くなくはない。超能力者と政府の秘密組織ディヴィジョンとの攻防を描いてはいるのだが、話がこじんまりして物足りない。超能力者たちが政府によって実際にどんな風に運用されてきたのかは、オープニングでダコタちゃんの口から語られるのみ。そこをもちょっと掘り下げてくれれば説得力が増したと思う。

 とはいえ、香港のカラフルな喧噪と熱気と混沌が良い雰囲気。ただ、ストーリーの散漫さがこの舞台によって更に散漫な印象を深めてしまって、微妙。加えて、魅力的な役者が揃っているにもかかわらず、どのキャラクターにもスポットを当てたい気持ちが強すぎたせいか、誰もが中途半端になってしまった気がする。

 タイトルは超能力のひとつプッシュから。人の頭の中にアイディアを押し込むからプッシュ。偽の記憶を植え付けたり、行動を操れる便利な能力!邦題の“光と闇の”はなんのこっちゃですかね?2つの力が争っているイメージをこの部分に託したか?政府vs抵抗軍みたいな図式だから光も闇もねぇでげすよ。
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クリス・エヴァンス
カミーラ・ベル

どんな映画?


 政府は超能力者を兵器のように使うため研究している。その実験台として超能力者達は狩られ、施設に閉じ込められ、生活を奪われる。中にはその政府機関―ディヴィジョンに協力して働く能力者達もいる。アメリカから逃亡した能力者達は香港に吹きだまり、ディヴィジョンに発見されないように日々を暮らしていた。

 ああ中途半端。アクションもあまりない。謎もあまりない。ラストに至って「だからどうした?」と言いたくなるこの気持ちは何だ。結局、みんなが追いかける【薬】が単なるマクガフィンというのがこいういう映画に馴染まないのかも。で、その薬を手に入れてその後は?

 【薬】というのは能力を増幅させる何か。注射すると大抵は肉体が耐えきれずに死んでいく。って、それ賢者の石か(『鋼の錬金術師』の)。薬に耐えた唯一の生き残りであるキラ(カミーラ・ベル)は、側にあった注射器を掴んで施設を脱走し、香港に逃亡。香港にはディヴィジョンに父を殺されたニック(クリス・エヴァンス)と、そのニックの元にふらりと現れた少女キャシー(ダコタ・ファニング)が、ディヴィジョンと香港マフィアに追われていた。

 なぜかこの世界の超能力は遺伝するみたい。大抵は親と同じ能力が。そして超能力の分類がたくさんあって面白い。例えばスニッフは物を嗅いでその持ち主がどこにいるか察知することができる。でもさぁ、人探しができる能力ってところは同じで、その方法が人それぞれで違ったりしたほうが面白いのにって思った。嗅ぐ人もいれば触れる人もいたほうが自然なんじゃないかね。

 スニッフに感知されないようにシャドウをかける能力者もいて、この人の側にいれば存在を隠せる。でもその効能はウォッチャー(未来予知能力者)にまでは届かないので、ウォッチャーに予測されたら見つかるとか。なのに、ウォッチャーがシャドウのかかった物体を判別するためにお絵かきするシーンは意味不明だった。シャドウがかかっていたら、その物を描けないはずだって言ってたけど。ウォッチャーには効かないんじゃなかったの?

 そんな感じで、この映画の世界観にどうにもムズムズしたものを感じて馴染めなかったよ。設定が難しすぎるのか穴だらけなのかは、よくわかりません。ストーリー的にはころころと変わる状況が面白くて、特にプッシャーが捏造した記憶なのか事実なのかってところがポイントになるのは良い感じ。だけど、強くミスリードしようとしてくれないから、心地よく騙されることもなければ、意外な真実が明かされるわけでもなかったのが残念。

 あと、醤油を静脈注射したら死なないか?血中のカリウムと塩分濃度が上がると死ぬぜ。とはいえ、少量だったから死ぬほどじゃなかったのかもしんまい。どのぐらい打つと致命的なのだろうか?
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俳優は誰?
 一応主役であるムーバー(念動力者)のニックをクリス・エヴァンスが演じる。すごく普通な感じだった。『セルラー』のときの一生懸命なバカ者っぷりが好きだったのだけど。今回はあれほど突き抜けてない。『フェイクシティ ある男のルール』での落ち着いた雰囲気も良かったわぁ。まだまだこれからの活躍が期待されます。応援!

 ダコタ・ファニングは未来予知のウォッチャー、13歳のキャシー役。酔っぱらいシーンは、なんか…けなげだった。いいんだよ、酔っぱらい演技なんか巧く出来なくたって。よしよし。プライベートではチアリーディングなんかやって健康的で可愛いですな。

 キー・パーソンの逃亡したプッシャー、キラにカミーラ・ベルちゃん。薬のお陰でパワーアップしてるはずなんだけどイマイチ冴えなかった。薬のせいで体力的にはどんどん衰弱していくのでなんかプラマイ・ゼロ?ネスプレッソのCMとか、『紀元前1万年』の青い瞳の少女でお馴染みのカミーラちゃん。本作では常に厳しい表情で目つきが悪いのが残念だよ。やっぱりとろけるような笑顔と太眉が可愛いよ!

 サブ・キャラ的なシフタ―(光を操り幻を作る)のフックにクリフ・カーティス。ニュージーランド出身なので超応援中。マオリらしいグリグリした顔つきが素敵です。『紀元前1万年』でカミーラちゃんと共演してたのよね。ティクティクの役は本当にカッコ良かったな!本作でも映画を攫う良い役だったと思う。一番光っていた!

 政府側のプッシャー、ヘンリー・カーバーにジャイモン・フンスー。不気味さと冷徹さが凄みあった。『ブラッド・ダイヤモンド』でレオ様と行動を共にしていた人ですね。ていうか名前、カッコイイです。ジャイモンフンスー!

関連作品のようなもの
Push映画の前日譚がコミックになっているよ。アメコミっぽかったものね。英語144㌻。
Push
Marc Bernardin: Adam Freeman
スマイルBEST ラッキーナンバー7 DTSエディション [DVD]ポール・マクギガン監督の前作。7はスレヴンと読む。面白いよ!
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ジョシュ・ハートネット; ブルース・ウィリス
ジャンパー<特別編> [DVD]似た感じ。ジャンパーの方が面白かったなぁ…。
ジャンパー [DVD]
ヘイデン・クリステンセン; サミュエル・L・ジャクソン
プッシュプッシュ 小錦八十吉自伝プッシュプッシュ 小錦八十吉自伝
小錦 八十吉

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