猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

実験室KR-13 【全体の 利益のためには 何を為す】

tag ホラー サスペンス 政治

『実験室KR-13』 THE KILLING ROOM
2008年・アメリカ
とある実験室で起こる異常な体験。密室スリラー。

 CIAが1945年('53年とも)から行っていたとされるマインド・コントロール実験―プロジェクトMKウルトラ。ナチスに敬意をはらってドイツ語のMIND KONTROLEの頭文字をとってMK。元々ナチスが研究していたものだから。

 MKウルトラ実験では、薬物(LSDなどなど)を使って洗脳するなど人権無視な実験を秘密裏に行っていた、と言われています。'73年に関連資料がすべて破棄されたため、真相は藪の中ですが。裁判にもなってたりするので、まあCIAのやりそうなこったっと受け止められている様子。

 で、この映画の方ですが。現在もそのMKウルトラ実験が続行されているとしたら…という設定で描かれます。なかなか緊迫感があってテンポが良くて、シチェーション・スリラーとしては面白かったですよ。役者も渋い実力派ですし。

 原題は殺戮部屋。=実験室!誰が殺されるのか?なぜ殺されるのか?実験の目的はなにか?生きてここを出られるのか?
実験室KR-13 [DVD]実験室KR-13 [DVD]
クロエ・セヴィニー
ティモシー・ハットン

コトノハ


"Observation please."
(所見は?)

 実験の責任者フィリップス博士(ピーター・ストーメア)は、新しい科学者をリクルートする。表情から心理を読み解くことに長けた若いライリー(クロエ・セヴィニー)は、実験のビデオを見せられながら分析能力を試される。

どんな映画?
 ストレートなシチュエーション・スリラーではなく、ちょっと凝った作り。話の展開にぐっと引き込まれる巧みな演出は凄い。けども、この実験の目的や誰が生き残るのかって謎要素は、かなりバレバレなのが残念でした。そういう意味で、ラストの結果に驚きはナシ!ただやっぱりその辺りも見せ方は巧かったので文句はないよ。

 なんのための実験なのかなぁ?ってのはすぐに予想がついちゃうので、そうすると生き残るのが誰かも芋づる式にわかっちゃうのね。もういろんな意味で、ストーリーそれ自体に意味はない。サスペンス的には失敗じゃまいか、と。じゃあ何が面白いのかっていうと、この被験者達の人間模様であり、心理状態であります。加えて実験を観察する側の二人の息詰まる関係、ライリーの葛藤も静かに淡々と表現されているのが良い。

 MKウルトラ関連の映画といえばメル・ギブソン主演『陰謀のセオリー』ですね!タクシー・ドライバーのメル・ギブが青い瞳をまん丸にして神経症気味に喋くるやつ。あれはエンタメ一直線で面白かったなぁ!観直したい。今回の映画とはまったく趣が違うけど。

 心理実験と言う意味ではドイツ映画『es [エス]』が似た感じです。こちらは権力や肩書きの影響を研究するためのものでした。面白さはこの『es [エス]』の方が上かな、と私は思った。

 さて、観ている間はかなり引き込まれてたんだけど。ふと冷静になってみると、この目的のためにここまでの実験をする必要はないわな、とか思うわけ。こんなことしなくても、彼らが欲するものはもっと容易く手に入るだろうに。

 上映前に『ロフト.』の予告編が流れて、ベルギーの10人に一人が見たミステリ・サスペンス!って煽られて観たいなぁと思った。でもなんかトンガリ計測隊がわらわら出てきそうで、予告観るとついつい笑ってしまう。
にほんブログ村 映画ブログへ
俳優は誰?
 若い心理学者ライリーにクロエ・セヴィニー。無表情の中の感情の揺れ動きが見事でした。クロエさんはいろんな役をやりますね。『ブラウン・バニー』での大胆な役、『ラスト・デイズ・オブ・ディスコ』でケイト・ベッキンセールを向こうに回しての演技が特に印象深いです。あれ?『ラスト・デイズ~』ってソフト化されてないのか!ベッキンセールのビッチぶりが堪能できる映画なのに!

 フィリップス博士はピーター・ストーメア。TVシリーズ『プリズンブレイク』のアブルッチですな。いろんな映画で脇役出演してますが、一番強烈だったのは『コンスタンティン』のサタンことルシファー様。あれは凄かった。

 被験者の一人は懐かしのティモシー・ハットン。超カッコイイよ。

関連作品のようなもの
陰謀のセオリー [DVD]MKウルトラといえば、この映画も!
陰謀のセオリー [DVD]
ジュリア・ロバーツ; メル・ギブソン
ソウ 【廉価版1,890円】 [DVD]密室スリラーといえば、やっぱこれか。シンプルで良かったよね。
ソウ [DVD]
ケアリー・エルウェズ; ダニー・グローヴァー
CIA洗脳実験室―父は人体実験の犠牲になったMKウルトラ関連の書籍も出てますよ。
CIA洗脳実験室―父は人体実験の犠牲になった
ハービー・M. ワインスタイン
不思議・たのしい実験室―学研のふろく30年 (INAX booklet)不思議・たのしい実験室―学研のふろく30年 (INAX booklet)
金子務; 高木隆司

毛玉内関連記事:es [エス] 【役割に はまり込んでく 恐ろしさ】
           オープン・ウォーター2 【登りたい 梯子ないから 登れない】
           キングダム/見えざる敵
           PUSH 光と闇の能力者 【逃げてきた 自由の為に さだめとも】

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

eclisfuetus | URL | 2009年12月15日(Tue)23:08 [EDIT]

コメントを書こうと、ブログ更新読む度に思っていましたが、サボりとどこぞのアホのおかげで一切他のブログにもコメント出来ない状況れす。
ただ、感謝している!感謝しているぜ!
P.S.後日、長文でコメントするので御容赦を(^^;)。

>eclisfuetusさま。

P | URL | 2009年12月16日(Wed)18:42 [EDIT]

コメントは気が向いたときにいただければ充分幸せでございます!
ご無理なさらずー。

猫が毛布の上から動きません。

バーンズ | URL | 2010年07月16日(Fri)19:27 [EDIT]

こんばんは。クロエ・セヴィニー目当てで見ました。
彼女の影のある雰囲気が好きです。
「アメリカン・サイコ」で主人公クリスチャン・ベールの正体を知って密かに泣く場面が健気で可愛かった。
もっとも「アメサイ」を見たのはだいぶ前なので、そんな場面は無かったかもしれませんが。それか別の映画と混同してるのかも。
「es/エス」は看守側のヤツがむかついてしょうがなかったのが強烈に記憶に残ってます。これも綺麗な女優さんが出てました。

勝手ながらリンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いします。

>バーンズさま。

P | URL | 2010年07月18日(Sun)15:02 [EDIT]

クロエといえば『ラスト・デイズ・オブ・ディスコ』!
ケイト・ベッキンセール共演なのにDVD化されてなくて大変に残念な映画です。

『エス[es]』はハリウッド版がDVD直行になってしまったのに愕然としてます。
ブロディとウィテカーが勿体ないと思います!

トラックバック

TB*URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

映画『実験室-KR13』を観て

9-62.実験室-KR13■原題:TheKillingRoom■製作年・国:2008年、アメリカ■上映時間:94分■鑑賞日:11月28日、シアターN渋谷(渋谷)■公式HP:ここをクリックしてください□監督:ジョナサン・リーベスマン□脚本:ガス・クリーガー、アン・ピーコック□製...

KINTYRE’SDIARY 2010年01月01日(Fri) 13:46

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。