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2012 【金と運 生き残れるのは 持てる者】

tag パニック

『2012』 2012
2009年・アメリカ
ローランド・エメリッヒ監督のディザスター・ムービー。コメディ風味。

 『インデペンデンス・デイ』で宇宙人を殴る蹴る、大統領を戦闘機で突っ込ませるなど、散々笑えるディザスター・ムービーを披露してくれたエメリッヒ。監督はこれが最後のディザスター・ムービーと言っていますよ。マジで?

 さて、そんなわけで今回もかなり笑える仕様となっております。リアリティの薄い災害描写は「映画だから」と心に言い聞かせて、鷹揚な気持ちで鑑賞しましょう。

 タイトルの2012は西暦2012年のこと。古代マヤ人の暦が、西暦に換算するとこの時で終わっていることから、世界の終末が来るのだ!というオカルトな言い伝えからきてます。映画の中ではその“マヤ人の予言”エピソードはほんの少し会話で触れられるだけ。冒頭の古代文字はどうもアステカ文字っぽいし。節子、それマヤ文字ちゃう。
2012  スタンダード版 [DVD]2012 スタンダード版 [DVD]
キウェテル・イジョフォー
ジョン・キューザック

コトノハ


"Like this cup, you are full of opinions and speculations."
(このコップと同じじゃ。お前の頭は考えやら憶測でいっぱいじゃ。)

 ラマの高僧が若い僧に言う言葉。智慧の光を見るには、まず空っぽにしなければならない、と続きますよ。色即是空、頭もカラっぽ。考えすぎて先に進めなくなったとき、一度からっぽになるのが良いですよね。

どんな映画?
 地球大災害がやってきた。それに備えていた米国政府が建造した“船”の情報を入手したある作家が、家族を連れて船に辿り着こうと奮闘する話。『ノウイング』と似てるけど、オカルトやSF要素はほとんどないよ。

 最初の見せ場はリムジンに乗っての地割れからの逃亡劇。そこまで迫ってきた地割れ!逃げるリムジン!混乱する道路!前を走る自動車に向かって「おっせぇんだよ!どけどけ!」と毒づく主人公ジャクソン(ジョン・キューザック)に笑う。あげくに目の前を横切る巨大ドーナッツに笑いが止まらない。やっぱコメディだ!

 ジャクソンがイエローストーン国立公園でたまたま出会う変人DJチャーリー(ウディ・ハレルソン)は、なぜか政府が船を造っている場所まで知っているという謎の人物。彼のお陰でジャクソン・ファミリーは船を目指して移動することができる。この船の乗船券はなんと一人10億ユーロ(約1,320億円)だというが、どうなるジャクソン・ファミリー!

 ところで、別にマヤ人は世界の終末なんか予知してなかった。マヤは天文学を得意とする文化であったらしく、暦もいくつか持っていた。1日がキン(日)、20キンがウィナル(月)、18ウィナルがトゥン(年=360日)、20トゥンが1カトゥン(20年=7200日)、20カトゥンが1バクトゥン(400年=144,000日)、13バクトゥン(5,200年=1,872,000日)を一つの周期としていた。この13バクトゥンでマヤの暦は終わっているため、西洋ではこれが世界の終末なのだと解釈されたっていう。でもマヤではこれを一つの大きな暦の終わり、新しい暦(時代)の始まりと考えていたらしい。

 で、この13バクトゥンの終わる日を現行の太陽暦に換算すると、2012年12月21日になる説も存在して。この2012年12月21日は、約25,800年ごとに起こる天体の動き―銀河の中心と太陽と地球が一直線に並ぶ日(銀河直列)にあたるというのが何ともアレ。13バクトゥンは太陽暦で大凡5,125年であり、これが5つでだいたい25,800年になる。マヤは天体観測に長けていたとのことで、この一致は必然なのかもしれないね。

 そんな誤解されたマヤの予言は置いといて。ニュートリノが地球の核を熱してチンチン状態って設定だけど、これが説得力ないよね。その前に海が煮え立つよ!もしくは海が蒸発とか。まあ、この映画は全てにおいてリアリティなんかありませんし、そういう映画じゃないんですよね。終末に人々はどんな行動をとるのか?ってアレで。

 しかし庶民は為す術もなく、というか、終末が来るなんて(直前まで)知りもせずに「最近おかしいよね~」ってぐらいで生活している。知ったからといって何もできず。疎遠になっていた家族に電話してみたりしても、時既に遅かったりして。ただただ死んでいく。むろん、船の存在なんて知りもしない。

 そんな中、ジャクソン・ファミリーはもがくわけだけど。他の人も一緒に助けなきゃ!とはカケラも思わない。とにかく自分達家族のことしか考えていない。ここらへんがリアルだ。ジャクソンは本の中で「助け合うのをやめたとき、それは人間性を失うときだ」なんて書いておったけど、実際は家族のことだけで精一杯でした。

 迫力のCGと、ユーモアと、折り重なる個人個人のエピソードの哀しさを堪能できる映画でした。今回もアメリカ大統領はカッコイイところを見せるよ!でも一番凄かったのは変人DJだと思う。さすがハレルソン!

■自分メモ
・ジャクソンの息子の名前がノア。あからさまにノアの方舟。
・日本政府って白人っぽかった。
・サーシャがカッコ良すぎた。
・リッチな父さん、他人はどうでも良いけど息子への愛は誰にも負けない!
・キリンや象がヘリにつり下げられて登場。ワロタ。寒いって。酸素薄いって。

とっても印象的だったイエローストーンの火山地帯について。
イエローストーンの火山パワーは超巨大(ナショナルジオグラフィック公式日本語サイトより)
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