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ダレン・シャン 【運命に 弄ばれて ヴァンパイア】

tag ヴァンパイア ファンタジー コメディ ホラー 青春

『ダレン・シャン』 CIRQUE DU FREAK: THE VAMPIRE'S ASSISTANT
2009年・アメリカ
2000年に発表された英国のジュヴナイル・青春グロ文学映画化。

 待ってましたヽ(´ー`)ノダレン・シャン!もう10年前の作品で、私が読み始めたのは9年前。だいぶ内容忘れてるのでパラパラ拾い読みして思い出してたら、もう一度全部読み返したくなったよ。

 とにかくアレだ。ダレン・シャン全12巻のうち最初の3巻分相当が映画化されました。主人公ダレン・シャン少年(16歳)がハーフ・ヴァンパイア(ヴァンパイアの助手)となった経緯、彼を待ち受ける運命の予兆を描いたファンタジー映画になってます。

Cirque du Freak (The Saga of Darren Shan) 原作とはかなり話が違うのですが、コレはコレで面白かった!ただ、ダークさが失われ、軽いコメディ調になってしまったのには驚いたけども。原作のことは一度忘れて観た方が良いと思いますですよ。

 映画原題は“フリークのサーカス:ヴァンパイアの助手”で、それぞれ原作1巻2巻のタイトルです。

ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~ [DVD]ダレン・シャン~若きバンパイアと奇怪なサーカス~ [DVD]
ジョシュ・ハッチャーソン
パトリック・フュジット

どんな映画?


 予告編を観て吹替版は絶対にイヤだな(声が)、と感じたのでわざわざ都会さ出て字幕版さ観てきただよ。しっかし驚くほどどこも吹替版しか上映してないのね、この映画。私が観た有楽町日劇では一日2回字幕版を上映してたけど、3/26(金)をもってそれも終了。ほとんどの人が選択の余地なく吹替版を観るしかなさそうです。やっぱ子供向けだからか。

 さて、ダレン・シャン。誉むべきかな、誉むべきかな。オープニング、タイトルバックの操り人形の切り絵アニメーションが素敵でした。まさに運命に翻弄されるダレン達を表していてわくわくするし、美術的にも美しかったですよ!美術といえば、毒蜘蛛マダム・オクタの造形もかわゆすチン!ふさふさして奇妙な動きぶりが可愛くって食べちゃいたい!

 最初に書いたとおり、原作とは違った話になっています。原作でダレンが吸血を受容する、オニオン・ピクルス好きな少年サムのエピソードは丸っとカット。それに伴いエコ馬鹿のトリックスターR.V.の存在もカット。更に旅の途中で出会う人間の女の子デビー・ヘムロックのエピソードも丸々カット!えー!本当にー?!はい、本当です。故に全体的に薄っぺらになるのは避けられなかった計算。

 あれだけの長い物語ですからキュキュっとコンパクトにせねばならんのは理解できます。で、カットした分はオリジナル展開を用意して、吸血の受容を描いてはいます。ここで“死者の記憶が自分の中で生きる”要素もカットされてしまったのは残念だったけど、それでもうまく新しい物語にしてるなぁと感嘆しちゃったわ。ペラいけど。

 でもって、原作の流れを早めてあるような雰囲気で、つまり親友スティーヴが本性を現すのが超早いですよ。原作だと大人になったスティーヴとの再会、結託、露見、ある秘密の発覚ときて、蛇少年エヴラの家族も巻き込んでの激しいすったもんだがあるわけだが。そういったアレは3巻までには出てこない話で、ずっと後の話であるわけで。で、リトル・ピープルの正体もあっさり明かされちゃったり。

ということは、当初ダレン・シャン4部作(全12巻を3巻分ずつ映画化)を予定していたけど、3部作ぐらいで終わるんじゃないかね?いずれにしろ、この映画だけではまだ序章って感じ満々ですから、ちゃんとシリーズ完結させてほしいですね。ライラの二の舞は勘弁してほしい!

次のタイトルは『ヴァンパイア・マウンテン』かな。邦題は『ダレン・シャン2』かな。いよいよヴァンパイアvsヴァンパニーズの戦争が始まり、人類まで巻き込んでの運命が動き出す(はず)!次回作(あるなら)情報は入手次第囀ります。

 原作読者からのいらんお世話でちょっと補完しておきたい2,3の事柄。ダレンがクレプスリーの助手になることを承諾したのは、映画で描かれているよりももっと渋々だったですよ。いつでも寝首を掻っ切るからそのつもりで!みたいな勢いで、ダレンはクレプスリーを激しく憎悪してもいるんです。この二人の関係が醸し出す緊張感、ダレンの心の葛藤、次第に築かれる絆、愛憎半ばする思いが小説『ダレン・シャン』の魅力の一つでした。そこらが映画ではえらい軽くなっちゃってたな、と。ダレン、へらへらし過ぎ。

キャスト関連
 映画オリジナルキャラ、レベッカタン(ジェシカ・カールソン)はとっても普通の子。主役であるダレン役の子はまだ芝居できない子だし、子役の魅力では同じ児童文学の映画化である『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』に軍配が上がるように思います。

 主役のはずのダレン君ですが、エンド・クレジットでは3番目の位置なんですね。1番目はクレプスリー役ジョン・C・ライリー、その下がスティーヴ役ジョシュ・ハッチャーソン、でやっとこダレン・シャン役クリス・マッソグリア君。続編(あるとしたら)ではこの位置関係がどう変わるのか、そこが見所です!
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関連作品のようなもの
The Saga of Darren Shan Box Set: Bk. 1-6原作、原書の1~6巻セット。英語が平易で読みやすいのでオススメ!
The Saga of Darren Shan Box Set: Bk. 1-6
Darren Shan
ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)邦訳版、廉価版。ソフトカバーの単行本。
ダレン・シャン 1 (小学館ファンタジー文庫)
ダレン・シャン
ダレン・シャン VOLUME1 (少年サンデーコミックス)漫画版。こちらも全12巻。
ダレン・シャン VOLUME1 (少年サンデーコミックス)
新井 隆広 Darren Shan

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コメント


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茶栗鼠 | URL | 2010年04月04日(Sun)00:49 [EDIT]

Pさん、こんばんわです。
ええええええ!サムは、ええええ!サムはええとして、デビーまで?ど、どこまで端折るんです!?
ライラは、世界的な不況と興行収入のダブルアタックで、これの二の舞になりそうで怖いですよねぇ。

ぺらそうですね・・・・。
そして、吹き替えが嫌いだからって、遠くに出掛けたPさんって、偉い!

>茶栗鼠さま。

P | URL | 2010年04月06日(Tue)00:29 [EDIT]

また違ったダレン・シャンの世界ですよ。これはこれでアリと思います。でも原作知らずに観ると薄ぺっらいと思うでしょうね。運命に遊ばれて、最後に運命を自ら選ぶってのが小説版のカタルシスですが、映画では運命さ加減があまり強調されずにダレンたちが唐突な行動をしてるように見えてしまいます。

ライラは作品としてダメでしたからコケたのもうなずけます。シリーズものの予定がポシャったんですよ。原作者可哀想!

吹替版の予告編のダレンの声があまりにも好みじゃなかったので、本当にどうしてもイヤだったのです!今後、吹替版のみ上映って増えそうで暗澹たる気持ち…。どうすれば…。

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