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サベイランス 【悪の華 深紅に咲いて 種残す】

tag サスペンス 犯罪 ミステリ

『サベイランス』 SURVEILLANCE
2008年・ドイツ=アメリカ=カナダ
デヴィッド・リンチの娘ジェニファー・リンチが15年ぶりに監督したサスペンス。

 父さんは製作総指揮にクレジットされてます。助言などしたらしいのですが、娘は自分のやりたいようにやったとのこと。父さんが「そ、それはさすがに止めといた方が…(;´д`))」とたじろいでも娘は「いいえ。私はこういうのが撮りたいの!(`・ω・´)」と頑として譲らなかったとか。

 そんな悪趣味全開クライム・サスペンスな本作。監督はリンチの娘と聞いてもピンとこない方には四肢切断美女監禁映画『ボクシング・ヘレナ』の監督だと言えばわかってもらえるだろうか。といっても今はソフト売ってませんでした(リンク先はJ.リンチが書いた原作本)。当然DVD化もされてないだろうなぁ。古いレンタル屋さんにはまだVHS があるかもしれません。見つけたら観てそのビョーキっぷりを堪能してください。

 タイトルは“監視、見張り、張り込み、偵察、観察”の意味。観察って意味合いが合ってるように思いました。
サベイランス [DVD]サベイランス [DVD]
ジュリア・オーモンド
ビル・プルマン

コトノハ


"I know who you are."
(正体を知ってる)

 一体誰がどうしたのか、徐々に明らかになる事件の真相。みんなどこか醜くて、どうしようもない人達。3人の目撃者、2人のFBI捜査官、警察署の面々。何が起こったのか、どうなるのか。

どんな映画?
 事件の当事者・目撃者の証言がそれぞれ食い違う、いわゆる羅生門スタイルの映画だと聞いていたのですが。その実態は、それほど証言が食い違うこともなく、複数人の証言を追いながら真相を明かしていくタイプ。羅生門スタイルの映画ではメグ・ライアン主演の『戦火の勇気』が面白かったですよ。

 衝撃のラスト、なんて宣伝文句は本当に信用しちゃあいけません。だって、これ、犯人見え見えだもん。だからラストで明かされる真実は別に衝撃でも何でもない。ただ、その見せ方がエグくて、彼らの行動がエグ過ぎて「うっはー(/Д`)」ってなるよ!後味悪いデスネー。

 ロクデナシばっかり出てくるのも「あっちゃー(/Д`)」って感じなので、人間の醜さに耐えられない人は観るのおよしなさい。この延々続くイヤ~な感じ、ラストに残るイヤ~な感じ、そして残される不安の種。悪趣味、と言われるのもわかるわぁこの映画。

 犯人がついにキレちゃうと、もうなんかパァーンヽ(´ー`)ノとはじけちゃってさ。魅力的にすら見えちゃうんだ。そこが怖いよね。変態にも、上には上がいるんだなぁ~とか妙な感心しちゃったりしてさ。何がきっかけで常軌を逸するか、わからんよね。人ごとじゃないと思う。それに、そのきっかけを作ってしまった側に、自分がなってるかもしれない怖さ。悪気もない日常の中でね。

 ケッチャムとか好きで読んでる人にはお勧め。狂気に出会ってしまったら、人は何もできないんじゃなかろうか。人間って怖いよね。
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俳優あれこれ
 FBI捜査官の女性エリザベスをジュリア・オーモンドが演じる。この人、私の中では苦々しい気持ちにさせる女優さんNo.1です。それは愛するアーサー王物語の映画作品『トゥルー・ナイト』で王妃グィネヴィアを演じたのが彼女だったから。15年前の映画ですけど、その頃からオーモンドはおばさん顔だったんです。本当に。おばさん臭くて威厳も愛嬌もないわけ。

まあそんな苦々しさを思い返しながらの鑑賞。したらこれが本物のおばさんになってた。臭いんじゃなくてソノモノに。いやぁ年とったなぁ!なんて驚いてしまったけど、鏡も見た方が良いですよね。オーモンドさんたらスレンダーで、若い頃よりも凄みのある美人に見えました。彼女の存在がこの映画を輝かす光になっていましたよ。

最近では『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』でデイジーの娘をやってました。

 もう一人のFBI捜査官サムにビル・プルマン。SFコメディ『インデペンデンス・デイ』で突っ込む大統領を演じた人です。リンチ(父)監督のお気に入りでよくリンチ作品に出演しています。

 あと渋い脇役俳優マイケル・アイアンサイドも出てるよ。あの目と眉が妙に印象に残るのよね。
関連作品のようなもの
羅生門 デジタル完全版 [Blu-ray]芥川の羅生門+藪の中を映画化したもの。
羅生門 デジタル完全版 [Blu-ray]
戦火の勇気 [DVD]湾岸戦争で殉職した大尉についての証言を集めるが、人によって彼女の印象は全く違う。
戦火の勇気 [DVD]
デンゼル・ワシントン; メグ・ライアン
サベイランス/監視 (特別編) [DVD]サベイランス/監視 (特別編) [DVD]
ライアン・フィリップ; ティム・ロビンス

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映画を感じて考える~大作、カルトムービー問わず映画批評 2010年10月20日(Wed) 16:29

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