猫の毛玉 映画館

映画感想文を体内で丸めて吐き出す。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

ボーダー 【犯罪を 誰が裁くか 仕置き人】

tag 犯罪 ミステリ サスペンス ヒューマン

『ボーダー』 RIGHTEOUS KILL
2008年・アメリカ
デニーロ×パチーノが刑事を演じるバディ・ムービー。

 2大演技派爺さん共演なのにまさかの単館公開!もったいないよ、もったいないよ!仕方がないから行ってきましたシネパトス。そこはアングラ映画館。文字通りの意味で。

銀座の大きな車道(晴海通り)の下に劇場があるですよ、ここ。雰囲気としては新橋ガード下。まあ東京でココしか上映してないので選択の余地ナッシングっちゃね。ここの難点は上を通る車の振動音。騒音ではないけど、振動音て落ち着かないよね。映画の中の音なのか実際頭上をかすめる音なのか判然としない、そんな夢見心地な映画館。

 さて。御大2人ががっつり主演してるので、なんかもうそれだけで胸一杯になっちゃう。2人とも随分シワくちゃ爺さんになったな~なんて感慨もありつつ。彼らがNYPD(ニューヨーク市警)のコンビを演じるってんで、定年退職しててもおかしくないお姿ですけど、なんて突っ込みしたりして。

 脚本的な意味ではごく平凡ですし、辻褄の合わない箇所が少なくとも1カ所はあります。でも!2人の映画をこれまで観てきた人にとっては、楽しめる映画。この2人だからこそ、面白くなる映画。だから2人の映画を観たことない人が観てもきっとオモンナイって思うかも。あたしゃー随分楽しんだよ!充分面白かったです!

 原題は“正義の殺し”。殺されてもモットモだ!っていう犯罪者ばかりを狙った連続殺人犯のお話だから。ん~マンダム。
ボーダー [Blu-ray]ボーダー [Blu-ray]
ロバート・デ・ニーロ
アル・パチーノ

コトノハ


"Is it killin' time, or is he just killin' time?'"
(殺しの時間か?それとも暇つぶしか?) 

 容疑者のアパート前を見張る若い衆(ジョン・レグイザモドニー・ウォルバーグ)の台詞。言葉遊びみたいで面白かった。"kill time"は時間つぶし、暇つぶし、退屈しのぎのこと。

どんな映画?
 ターク(ロバート・デ・ニーロ)とルースター(アル・パチーノ)はコンビを組んで20年、息もぴったりの相棒同士。強い友情で結ばれている。あるとき、タークが証拠を捏造して犯人を有罪確定させたときから、何かが狂い始めた。

 2人の名前はニックネームで、ターク(Turk)はガキ大将、ルースター(Rooster)は雄鳥から転じて気取り屋とか自惚れ屋さんの意味。愛称どおりにタークは気性が荒くて直情径行、ルースターは常に冷静に理性的に振る舞う。タークは『タクシードライバー』『ザ・ファン』『ケープ・フィアー』といった過去のデニーロ様を思わせる。精神の危ういバランスを感じてハラハラする!

一方ルースターはパチーノ様の『ジャスティス』『エニイ ギブン サンデー』『インサイダー』などの高潔さと『スケアクロウ』での危うさを想起させる。あの目がね!目に引き込まれる!ついでに『インソムニア』『シー・オブ・ラブ』の刑事役もダブって見える。こうやって過去作品を頭に浮かべながら観るのが、きっと正しく楽しめる見方。

 善悪の判然としない境目をたゆたう2人の刑事が、どう決着をつけるのか。踏み外したら歯止めがきかなくなって、自分でももうどうしようもなくなる一種の狂気。理想を見失ったとき、どう行動すれば良いのか?そして2人の固い友情が導く、その結末とは。

 連続殺人犯を捜査する話だから、内容はあまり書けない。ボロもあるけど、何と言っても犯人の正体が絶対的に明かされる瞬間は驚いてしまう。現れ方が凄い。抱えてた違和感の正体がパっと姿を現す。でも考えて見れば、このトリックは序盤から明らか(教会の神父事件とか、心理カウンセラーとのやり取り、詩の筆跡が違う件なんか分かりやすい)。にも関わらず驚いてしまった。この2人の俳優に対するイメージを逆手にとられたんだと思う。そういう意味で、この2人でなければ成立しない映画!

 あと、タークの恋人(セフレ?)役のカーラ・グギーノがこの映画では凄く良かった!もともと完璧なプロポーションと可愛らしい顔とセクシーな雰囲気を持った女優さんだけど、今まではオーバー・アクトだなぁと思ってた。ところがこの映画では自然でちょっと悪女で魅力的でした。お陰でグギーノ主演のアンサンブル・コメディ"Women In Trouble"を観たい気持ちが高まってます。

 序盤のターク独白の録画を観るシーンはちょっと辻褄が合わないけどね。カメラの位置と、タークの目線が違いすぎるから。「完全にイカレてるな」って台詞も謎だし。あとはそれなりに矛盾なくできてると思う。
にほんブログ村 映画ブログへ
関連作品のようなもの
ヒート プレミアム・エディション (初回生産限定版) [DVD]2人の共演作。ちらっとね。
ヒート プレミアム・エディション (初回生産限定版) [DVD]
アル・パチーノ:ロバート・デ・二ーロ
ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]2人とも出演してるけど、一緒のシーンはない。
ゴッドファーザー PartII <デジタル・リストア版> [DVD]
アル・パチーノ: ロバート・デュバル
ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD]2大名優対決と言えばコレ。ジーン・ハックマンvsダスティン・ホフマン!
ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD]
ジョン・キューザック; ジーン・ハックマン

毛玉内関連記事:

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック

TB*URL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

『ボーダー』 映画レビュー

『 ボーダー 』 (2007) &#160;監  督 :ジョン・アヴネットキャスト :ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、カーティス・"50セント"・ジャクソン、 カーラ・グギーノ、ジョン・レグイザモ、 ドニー・...

さも観たかのような映画レビュー 2011年02月12日(Sat) 16:06

ボーダー (Righteous Kill)

監督 ジョン・アヴネット 主演 ロバート・デ・ニーロ 2008年 アメリカ映画 100分 サスペンス 採点★★★ 今も昔もスターは山ほどおりますが、共演することそのものが話題になる様な大スターってのも、ずいぶんと少なくなってきた気も。まぁ、“夢の共演”ってのに…

Subterranean サブタレイニアン 2010年09月25日(Sat) 16:33

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。