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シャッターアイランド 【囚われの 罪の意識の 牢獄に】

tag ミステリ サスペンス ヒューマン

『シャッターアイランド』 SHUTTER ISLAND
2009年・アメリカ
スコセッシ監督×ディカプリオ主演、デニス・ルへイン原作の小説を映画化。

 ビバ!スコセッシ!あのね、とても良い映画なんですよ。なのにそれをぶち壊しにする日本の宣伝の人が本当に憎い。「謎解きミステリーに参加せよ」とかって売り方は全然的外れ。あのーそういう映画じゃないですからーこれー。でもね、前宣伝でオカシナこと言うだけなら客寄せ目当てなんだなーで済むんですけどね。まあ別にそれだけなら怒り心頭にゃならんかったですよ。

なにあれ!ヽ(`Д´)ノ本編前の錯視説明!
錯視、全然関係ないですよね!


 あとですね。字幕が戸田さんなのは仕方ないですけど、吹替版の訳まで戸田さんに監督させないでください。何が超日本語吹替版ですか。ある意味超日本語ですけど。超訳的意味で。字幕・吹替どっちを選んでも戸田さんから逃れられないのはちょっと酷いと思います。

 タイトルは精神病患者専用の監獄島の名前。一度入ったら二度と出られない、とか。そして文字を入れ替えると"truth and lies"になるアナグラム。何が真実で、何が嘘なのか?
シャッター アイランド  [DVD]シャッター アイランド [DVD]
レオナルド・ディカプリオ
マーク・ラファロ

コトノハ


"Why are you all wet, baby?"
(どうしてずぶ濡れなんだい?)

 何度も出てくる台詞。冒頭、船で島にアプローチする連邦保安官テディ(レオナルド・ディカプリオ)は船酔いなのか、どうも水が苦手な様子を見せる。乗り合わせるのは、この件で初めて相棒を組むチャック(マーク・ラファロ)。コートのポケットに入れといたはずの煙草がなぜかなくなり、テディはチャックに煙草をもらう。

どんな映画?
 1954年、ボストン沖の孤島にある犯罪者用の精神病院での出来事。囚人女性の1人レイチェルが失踪したというので、捜査に来た連邦保安官2人組。一体誰の言うことを信じればよいのか…?

 謎に満ちた雰囲気のミステリ・サスペンスでありながら、その実、一人の男の哀しいヒューマンドラマ。レオ様はさすがの演技で魅せてくれました!素晴らしかったです!相棒役のラファロもいつもながら下がり眉で良かったでござんす。院長先生はいかにも怪しげなベン・キングスレー。何を考えているやらわからない様子が不気味でした。

 あとチラっとしか出なかったけど英国女優エミリー・モーティマーはやっぱ可愛いな~。消えたレイチェルの役でした。『猟人日記』のときも可愛くて目が釘付けになったけど、今回は哀しい狂気を演じて魅せた!『マッチポイント』でも可愛かったよ。

 それで、あまり内容には触れられないのでどうしたら良いでしょうね?灯台の螺旋階段の模様が美しかった!とか。映画の楽しみをスポイルしない程度の言葉を使って思うところを書いてみるよ。

 死んだ妻を思って悪夢にうなされ、秘密めいた施設に悩まされ、自らの身に迫った危険に怯える。灯台には何があるのか?この島の真実は?追い詰められるテディの姿はまるっきりパラノイア。とりわけ海で虫がわらわら出てきたシーンは「うわぁ」ってきた。ヤバいなこりゃ、と。

 終盤で明かされる真実は、序盤から伏線がめいっぱい張ってあったわけで、意外性は全くない。いや、それで良いのですよ。謎解き映画じゃないんだから。罪悪感とトラウマを描いた哀しい話だよ。夢に出てくる妻は「まだお酒呑んでるの?」とテディのアルコール依存を仄めかしたり。過去ナチスとの戦争で何をしたかを語ったり。そうしてストーリーを追っていくと、ラストのテディの台詞にハっとするのです。

テディは罪悪感にどう始末をつけたのか?最後にしっかりとした足取りで向かう、自分を取り戻して下した決断とは。ここに生まれるドラマ、ペーソスに深みを感じるわけだ。

 ところでレオ様の額の傷がずーっと気になって見てた。あれにもちゃんと意味があり、しかも時間が経つにつれ絆創膏がボロボロになっていき、傷も治っていく。そんな小さなところに凄さを感じたよ。肉体の傷は時間と共に癒えるのに、心の傷は深まるばかり。
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関連作品のようなもの
シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)原作本。
シャッター・アイランド (ハヤカワ・ミステリ文庫)
デニス ルヘイン

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こんばんは!

なるは | URL | 2010年05月24日(Mon)23:41 [EDIT]

う~む、なかなか多くを語れない作品ですけれど、
さすがPさん、的を射ている!!

>意外性は全くない。
>謎解き映画じゃないんだから。
>罪悪感とトラウマを描いた哀しい話だよ。
そうなんですよね!
一体全体、どうしてそういう宣伝になったのか、
日本の宣伝マンのやらかしたことが恥ずかしくて…!
手の動きとかにもヒントがあるとか、
そういう余計なひと言本当にいらないですよね!
気づけなかったらわかるまで何回でも観る!
全く気づけないなら、その映画は合わなかったということで。
また何年後かにもしかしたらわかるかもしれないですし。

だから安直なヒントとか、
ヒントにならないヒントとか、
そういうのいらないですよね…。

テディの傷までちゃんと観れなかったです、私…。
また観ても良いかもしれません。
私は冒頭のセリフから意味が合ったことに
なるほど~と思いました。
海じゃなく、水なんですよね…。

>なるはさま。

P | URL | 2010年05月26日(Wed)20:16 [EDIT]

余計なことせんでええから…って思いますよね、アレは。
なんで謎解きミステリに仕立て上げたんだよぅ-。
あとこの映画じゃないけど、意外なラストとかって先に宣伝されると面白さが半減しますよね。映画の良さはオチだけじゃないと思うんだけど!そこに至るまでの積み重ねがあればこそ。

相棒がガン・ホルダー外すのに手間取ってるのとか、施設入場の際のものものしい警備とか、もう序盤からこれ見よがしに伏線はってましたね。

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