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タイタンの戦い 【人の子の 矜恃を持って 闘えり】

tag アクション ファンタジー コスチューム 動画付き

『タイタンの戦い』 CLASH OF THE TITANS
2010年・イギリス=アメリカ
30年前の映画をリメイク。ギリシャ神話のペルセウスの物語がベース。

 オリジナル映画はハリーハウゼン最後の仕事、特撮が凄い1981年の『タイタンの戦い』。ゼウス役をローレンス・オリビエが演じていたよ。

 今回のリメイク作はね、全然違う話になってるよ。かといってギリシャ神話寄りになったかというと、そういうわけでもなく。ペルセウスの冒険を下敷きにしつつオリジナルな物語を展開。

 うーんと。どうもね。予告編でイメージしてた感じと違ったんですよ。予告編ではもっとこうロックとかメタルとかの曲がかかる中、彩度の低いざらついた映像でスタイリッシュなアクション…て勝手に思ってちゃった。だもんで、まず音楽の地味さにズッコケ。その他諸々でポカーン。これは3Dで観なくてよかったぁ~とホッと胸をなで下ろしたのでした。

 3Dで観なかった理由。この映画の3Dは後からコンバート方式なので、最初から3Dを想定した画作りで3D撮影をした『アバター』ほどの奥行き&立体感を期待できません。且つ、同じ後からコンバート方式でもバートンの『アリス』ほど洗練されたコンバート映像に仕上がってないと専らの悪評。ていうか散々「これは酷い」との感想を聞いていたのですよ。だもんで2D・字幕版を観ることに決定!だって高いものねえ、3D。
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3D & 2D ブルーレイセット(2枚組)
サム・ワーシントン
ジェマ・アータートン

コトノハ


"Don't become one of them."
(あいつらの仲間にはなるな)

 ペルセウス(サム・ワーシントン)は半神なので、神か人かって立場なわけだ。本人はあくまで人間として生きたいと仰るのだが、その信念のせいで、助けられたはずの命が多く失われる。そこが気になった。ノブレス・オブリージュしようぜ!スパイダーマンのように、力を持った者の責任を果たすべきなんじゃね?

しかもその信念は終盤に覆され、ありのままの自分を受け容れるのだから。なんだかな。

どんな映画?
 ギリシャ神話をベースにした物語。だけど、かなり設定が違ってたりする。ダナエーが王の妻の設定だったり(ギリシャ神話では娘)、ダナエーが海に流されてるうちにお亡くなりになってたり(神話ではしっかり生きて意に染まぬ結婚を迫られたりする)、イオー(ジェマ・アータートン)が不老の体の女賢者になってたり(神話ではヘラの嫉妬から守るためゼウスに牛に変えられて、ヘラが派遣したアブの群れにヨーロッパ中を追われて逃げる)、ペルセウスの実の父の死に様も…その他もろもろ。あとグライアイ(老婆3人組)が3人ともちゃんと歯があったのに違和感。神話では3人で1つの目と1つの歯を持っていて、取り合いながら使うから。

 ということで、ギリシャ神話のペルセウスの冒険を下敷きにしたオリジナル物語です。リメイク作品ですが、'81年の元映画とも話は違いますよ。仰天しますよ。ええ!ソッチ?って。

 元映画に出てきた可愛いメカ・フクロウのブボは友情出演程度にチラリと姿を見せるものの、武器庫に置いていかれる。連れてかないのかよ!でもブボ、来るアニメ映画『ガフールの勇者たち』(リンク先は予告編)(ザック・スナイダー監督/今秋全米公開)に出てるっぽいから期待しとこう!(出てないから)

 ぶっちゃけ面白くなかったなあ。私、神話好きだけどさ。なんかこう、盛り上がりに欠けるっていうか平板ていうか、キャラクターの魅力もないし。あ、でもマッツ・ミケルセンだけは素晴らしかったよ!ペルセウスと共に行動する笑わない戦士ドラコ役!彼の存在だけでこの映画観て良かったなって思えるレベル。あと出番少ないけどハデス役のレイフ・ファインズも幽玄でおどろおどろしくて良かった。

 んでね。何が一番アレだったかっていうとさ。光のエフェクトが白飛びしてて古臭いのね。'80年代かよ!ってぐらいの映像なわけ。興ざめ。いや元々興に乗ってなかったか。なんでこんな風にしちゃったのかなあ?そして音楽が地味でダサダサなのも残念過ぎた。この2点だけで面白さが80%減ったと思う。

 ギリシャ神話といえば神々の所行の非道さ悪辣さ身勝手さに翻弄される人の子らの哀しい運命が素敵なんですよね。神、ひでえ!と笑っちゃうような。マジ天災だよ、あんたら!と笑うしかないような。人間の奢り高ぶりや傲慢さにガツっと過剰なまでの天誅を下しまくる無茶苦茶さが良いのであって、この映画にはそういう理不尽さが少なかったように思う。神々はもっと突き抜けてなきゃ!

 ルイ・レテリエ監督が『聖闘士星矢』大好きで、オマージュを捧げた神の聖衣=鎧ってのがカッコイイです。ギリシャ神話の神々の衣装と言えばどうしても白いゆったりしたローブみたいなのだけど、最近はそういうイメージに縛られないね!これで神々しさを表現する光エフェクトがもっと洗練されてたら、本当にイヤッホー!なんだけどなあ。惜しいなあ。

 んで聖闘士星矢(私のPCは一発変換できる!)を描いた車田正美さんが宣伝に協力してくださったとかでね。こんなチラシありましたのよ。
コレがソレだ!
タイタンの戦い_見開き1

メデューサ怖い(´;ω;`)エグッ

更にこのチラシは見開き!あれこれイラストを描いてます。
siya_titan.jpg

※下の画像2枚をクリックすると細かいとこまで見られるよ!
タイタンの戦い_見開き3 タイタンの戦い_見開き2
やっぱりメデューサ怖い(´;ω;`)エグッ

 車田先生の描くペガサスは神話どおりに白いですが、映画の中のペガサスは黒いぜよ。なぜ、そんなディテールを変更するんだらう。

 こうして映画自体は面白くないものの、聖闘士星矢を楽しめるってことで価値ある一品となりました。メデタシ、メデタシ!
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聖闘士星矢 1 (集英社文庫―コミック版)
車田 正美

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