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アデル/ファラオと復活の秘薬 【愛すべき アデルを巡る ゆるコメディ】

tag コメディ ファンタジー コスチューム

『アデル/ファラオと復活の秘薬』 LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC
2010年・フランス
ジャック・タルディの漫画をリュック・ベッソンが映画化。

 舞台は1911年パリ。冒険ジャーナリストのアデル・ブラン=セック(ルイーズ・ブルゴワン)は、病気の妹のためにラムセスⅡ世の侍医をミイラから蘇らせようとする。

 フレンチ・コメディがお好きなら楽しめましょうぞ。『おかしなおかしな訪問者』とか『ビジター』とか『コルシカン・ファイル』とか(ここまで全てジャン・レノ&クラヴィエ)。そんなユルくて不条理でシュールでトンチンカンないかにもフランスなコメディに耐性があればね。

 予告編では女性版インディ・ジョーンズみたいな冒険アドベンチャーなのかと思ってたけど、冒険部分は序盤の少しだけ。映画の9割はパリが舞台だし、ゆるゆるお馬鹿コメディなので、全然インディアナ先生っぽくはない。ねえ、どうしてこういう勘違いさせるような予告編と宣伝で観客を騙すの?
アデル/ファラオと復活の秘薬 ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]アデル/ファラオと復活の秘薬
ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]

ルイーズ・ブルゴワン
マチュー・アマルリック 他

どんな映画?


 お馬鹿コメディだってば。それが悪いんじゃなくて、お馬鹿コメディだと言ってくれなかった予告編に文句言ってんの。『オースティン・パワーズ デラックス』をSFものですよって宣伝してるようなものでしょ。

 とりあえず、フレンチ・コメディは嫌いじゃないの。『おかしなおかしな訪問者』は大好きだよ。だから本作もそれなりに面白かった。でもこれ時代物アドベンチャーと思って観に来た人は目が点だったろうな、と。フレンチ・コメディは馴染みがないとその不条理さについて行けないこともあるべさよ。英国の不条理コメディからテンポの良さと皮肉を差し引いた感じ…って言えば良いのかなあ?

 まあそんなこんなで、序盤はインディ・ジョーンズ風。アデルが言う「最後にタバコをいいかしら?」はインディアナ先生の台詞であったような記憶。だからオマージュなんだろうな。その舞台がエジプトで、その後ミイラを生き返らせようとするのは『ハムナプトラ』風。そして、なぜか翼竜も絡んでくるのだけど、そのくだりは『ジュラシック・パーク』風!カーテンの隙間からギョロリと覗き込む目玉にはニヤリとしちゃったわよ。

 主演のブルゴワン嬢は個性的なお顔立ちですが、妹の姿を見ながら涙ぐむシーンやミイラの眼前で服を脱ぎ出すシーンなど、なかなかに堂々としたオーラがあって良い女優さんになりそうな感じ。フランス映画だからカジュアルにおっぱい出してるしね。存在感あります。おっぱいも。

 本当くっだらないコメディだし、話が思わぬ方向に転がっていくのも楽しい。冒頭では教授のハゲ頭と恐竜の卵のてっぺんをオーバーラップさせたクロスカットが実に馬鹿馬鹿しいシーンで大笑い。アデルが何度も変装するシークエンスや、羊の皮をかぶった翼竜ハンターのマヌケな絵づらも面白かった。けどアデルを一匹狼として描いてるからか、主要キャラと思いきや死んじゃってその後顧みられない者も数名いて、ちょっと寂しい。

 中盤、教授の妖しい術が成功したとき、私が考えていたのはセーヌ川(だっけ?)に車ごと落ちたフレンチカンカンの踊り子とリッチ男と運転手のこと。彼らも川の底で生き返ってるのかなあ…と。でも車から出られなくてもう一度死んだかしら。って、さすがに遺体は発見されたとき収容されたのかね?あの範囲での死体って、あのご一行様以外にも結構いそうよねえ。っていうか、アデルの妹さんは脳死状態なの、あれ?

 20世紀初頭、女性が自立して生きるのはまだ難しい時代。それでも確実に時代は変わろうとしていて、アデルはその先端にいる。だからどこか肩肘張った感じなんだろうな、と思う。時代にかかわらず、こういう自由な精神をもった女が、私は好き。

アデルは知識を身につける努力を怠らないだろうし、努力を人に見せびらかすようなこともしないだろう。魅力的なキャラクター!なので、次回があるなら素敵な仲間と出会うとか、もうちょっと冒険活劇寄りにするとかしてくれると有り難い。孤高すぎてただの自己中に見える嫌いがあるからさ。

 アデルの次なる冒険はタイタニック号の中なのかな?
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関連作品のようなもの
The Extraordinary Adventures of Adele Blanc-sec: Pterror over Paris / the Eiffer Tower Demon原作漫画の英語版96ページ。
The Extraordinary Adventures of Adele Blanc-sec: Pterror over Paris / the Eiffer Tower Demon
Jacques Tardi
アデル ファラオと復活の秘薬 (ハヤカワ文庫NV)映画のノベライズ版。
アデル ファラオと復活の秘薬 (ハヤカワ文庫NV)
リュック・ベッソン〔原案〕タルディ〔原案〕
インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》 [DVD]序盤はインディアナ先生っぽいよ。
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ハリソン・フォード; カレン・アレン
ハムナプトラ トリロジー Blu-ray‐BOX [Blu-ray]ミイラを生き返らせるあたりはコチラ。とりわけ3作目かな。
ハムナプトラ トリロジー Blu-ray‐BOX [Blu-ray]
ブレンダン・フレイザー; ジェット・リー
ジュラシック・パーク [DVD]翼竜まで出てくる!翼竜絡みは絶対オマージュ!
ジュラシック・パーク [DVD]
リチャード・アッテンボロー; サム・ニール

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アデル ファラオと復活の秘薬

アデル ファラオと復活の秘薬 LES AVENTURES EXTRAORDINAIRES D'ADELE BLANC-SEC 2010年 フランス映画 ヨーロッパ・コープ製作 監督・脚本:リュック・ベッソン 製作:ヴィルジニー・ベッソ...

RISING STEEL 2011年03月09日(Wed) 17:59

『アデル ファラオと復活の秘策』 フレコミ原作のドタバタコメディー、でもアデルの魅力で◎

『アデル ファラオと復活の秘策』 “ヒロイン×アドベンチャー”なんてコピーが躍るけれど、女性版インディ・ジョーンズなんてイメージで観に行くと、大きく期待を裏切られます。 だって、フレンチコミックが原作の、ドタバタコメディーだもの。 でも主人公アデル?...

ketchup 36oz. on the table ~新作映画レビュー 2010年08月12日(Thu) 22:01

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