猫の毛玉 映画館

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最高の人生の見つけ方

tag ヒューマン コメディ

『最高の人生の見つけ方』  THE BUCKET LIST
2007年・アメリカ
余命半年を言い渡されたお爺ちゃん2人が、残りの人生をめいっぱい楽しもうという話。

映画館で隣に座ってたおばちゃんが序盤から熟睡してたお。

原題は、そのまま読むとバケツ・リストで意味わからんのだけどソコはソレ。
kick the bucket で死ぬ・くたばるという意味の俗語があります。
この言い回しは映画中でもジャック・ニコルソンが使っていました。
首吊り自殺するときに台にしたバケツを蹴ってギュっといくことから、こんな表現が生まれたようです。

ところで映画終わったら、隣の熟睡おばちゃんが相方さんに「良い映画だったね~」って言ってました。

最高の人生の見つけ方最高の人生の見つけ方
(2008/09/25)
ジャック・ニコルソン
モーガン・フリーマン

コトノハ


♪Say what you need to say
(言うべきことを言おう)

エンディング曲。余韻に浸りつつ…。

どんな映画?

やぁー、お爺ちゃん好きにはタマラン映画です。
潜脳調査室」はハルお爺ちゃん見たさに見ています。
映画でいったら『コクーン』なんかが傑作お爺ちゃんムービー。
お爺ちゃん話は尽きないですが、この映画のことですね。

映画のオープニングは、荘厳な雪山をアイゼンつけて登る一人の男。
私はここでヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」を思い浮かべた。
山頂には何があるのか、なぜ登るのか。
そして観終わると、やはりこの感覚は当たっていたなと思うのだった。

監督はロブ・ライナー。最近パっとしないけど、本当にうまく作る人だと思う。
映画としてのまとまりがスゴイ。 『ストーリー・オブ・ラブ』が好きだったなぁ。
本作は『恋人たちの予感』、『スタンド・バイ・ミー』のようなウマサだった。

余命宣告された人のドラマという意味では、よくある設定。
古くは黒澤監督の『生きる』、若い身空では『死ぬまでにしたい10のこと』。
余命宣告ではないけれど、リンチの『ストレイト・ストーリー』も大雑把に言えばこの部類の映画だろう。
どれも良い映画だけど、この映画の全編に漂う可笑しみと後味の爽やかさは無かったなぁ。

『生きる』に関して言えば、主人公は家族との絆をどうこうというよりも仕事に情熱を傾けるという意味で日本らしいのでは。
アメリカの映画では、結局は家族との絆を深める展開が当たり前だもんね。

本作もご多分にもれず、家族がキーテーマのひとつ。
お金は無いけど家族に恵まれたお爺ちゃんと、
お金は腐るほどあるのに家族に恵まれず孤独なお爺ちゃん。
この陽気な二人が辿る人生最後の数ヶ月。
マスタング・シェルビーを思うさま運転したり、アフリカやエジプト、チョモランマにまで行く。
そして帰った我が家で、それぞれの思いを抱える。

なぜコピ・ルアク(珈琲)を頑として飲もうとしないのかに関して、
二人が泣くほど笑いあうシーンは本当に楽しい。楽しくて可笑しくて悲しい。

この二人に付き添っているのが、大富豪お爺ちゃんの無表情な秘書。
本当はマシューなのにトマスって呼ばれている。
富豪と秘書の関係がとても素敵だ。
憎まれ口を叩きあいながら、信頼し合っている。 擬似親子のよう。
富豪は本当は孤独じゃないんだな、と安心する。
秘書も富豪と同じで孤独を感じているのかもしれない。似たもの同士のひねくれモノ。
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俳優は誰?

大富豪のお爺ちゃんにジャック・ニコルソン。
アバウト・シュミット』のときと同じ孤独な老人だけど、今回はユーモアとエネルギー溢れるイキの良さが加わって魅力的だ。

自動車整備工のお爺ちゃんにモーガン・フリーマン。
幅広くいろいろな役柄をこなしているから、一定したイメージってないよね。
神様とか大統領とか大佐、長官、メカニック、刑事、貧しい人・・・。
あぁなんか威厳のある役が多いか。

この二人の共演が非常にうまくいっている。
うまく融け合って、ほのぼのとした優しさが表現されている。
2大スター共演というと、『ニューオーリンズ・トライアル』を思い出すけどもアレとはまったく違う。
あちらではジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンが全力でぶつかり合って、火花を散らした緊張感が映画の内容とマッチしていたものだけど。
本作の2大スターは自然体に見え、互いに引き立てあっていた。
これぞシナジー?

関連作品のようなもの
死ぬまでにしたい10のことこちらも病気で余命僅かの女性。映画。
死ぬまでにしたい10のこと
サラ・ポーリー
生きる<普及版>余命僅かで仕事に精を出す映画。
生きる<普及版>
志村喬;小田切みき;小堀誠;金子信雄;千秋実
ストレイト・ストーリーお爺ちゃんが兄貴のお見舞いに出かける映画。芝刈り機で。
ストレイト・ストーリー
リチャード・ファーンズワース
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)どうもこの話を思い描いてしまう。小説。
勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪―ヘミングウェイ全短編〈2〉 (新潮文庫)
アーネスト ヘミングウェイ
地獄の黙示録 特別完全版この映画も話題にのぼってたよ。
地獄の黙示録 特別完全版
マーロン・ブランド
神々の山嶺 全5巻チョモランマ登山といえば、この漫画。傑作
神々の山嶺 全5巻
谷口 ジロー; 原作:夢枕 獏
アバウト・シュミット頑固なお爺ちゃんの独り旅。ニコルソンが主演の映画。
アバウト・シュミット
ジャック・ニコルソン,キャシー・ベイツ
ディスプレイスタンド バケット CDTPAN-02バケット ディスプレイスタンド CDTPAN-02

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コメント


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こんばんは

YAN | URL | 2008年10月24日(Fri)21:45 [EDIT]

Pさん、ご訪問ありがとうございました!
こちらからも遊びにやって来ました。
記事の中に多くの映画タイトルが出てきて、
Pさんはかなりの映画通のようですね。

「コピ・ルアク」のシーン、笑い方が全然不自然じゃなく、
いいなあこの二人って思えました。
(この言葉、「かもめ食堂」におまじないとして出てましたが)

秘書とジャック・ニコルソンの憎まれ口の応酬はおかしかった~(^^)
でも、その中に信頼関係を感じましたね。

ではまたお邪魔させてもらいますね。

>YANさま。

P | URL | 2008年10月25日(Sat)11:03 [EDIT]

映画は好きでとりあえず何でも観てます。
かもめ食堂にもコピ・ルアク出てきましたねぇ。あの映画は全然好きじゃないですがw。

ここんとこ良い作品がなかったロブ・ライナーの久々秀作ってことで嬉しかった1本です。
あのマトマりの良さは素晴らしいですね。感激の一言!

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