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きみがくれた未来 【奇跡には 起きた理由が ちゃんとある】

tag ヒューマン 恋愛映画 青春 スポーツ

『きみがくれた未来』 CHARLIE ST. CLOUD
2010年・アメリカ=カナダ
人生は生ける者の為に。ザック・エフロン主演の喪失と再生のドラマ。

 原作はベン・シャーウッドの同名小説。将来有望な若者が突然の事故で人生が変わってしまう、という喪失と再生のヒューマンドラマ。

 原題は主人公の氏名チャーリー・セント=クラウド。それで邦題は何なの?“きみ”って誰を指してるの?最後までわからなかった。雰囲気だけで付けたっぽい邦題に戸惑いを隠せない。

 全体的にメロではあるけど、ストーリー自体がきちんと面白かったよ。テイストとしては『ラブリーボーン』の生者視点か。若者の再生ドラマとして良い出来なので、ザックのファンじゃなくても観てみたら良いと思います。
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コトノハ
"You hurt because you're alive."
(痛いのは、生きてるからだよ)

 弟サムが兄チャーリーに言う台詞。心も体も、痛むのは生きてる証拠。そして、こう言う弟の心情が切ない。

どんな映画?
 小型ヨットの才能があって、レースではいつも優勝。その実績を買われて大学進学も決まった。そんな高校生チャーリー(ザック・エフロン)が、卒業パーティーの晩に事故に遭い、人生が大きく変わってしまう。

今回の画像はココここここのダウンロード画像。
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 チャーリーは、チャーリーにしか見えない存在と会話する。それがとても曖昧で、今チャーリーが話しているのはこの世の者なのか死者なのか、判然としない。その描き方がストーリーとうまく合わさって成功している。映画では弟の存在がかなり確定的に描かれているのが残念だが、原作小説ではより曖昧な存在。チャーリーの頭の中の産物なのか、本当にそこに死者がいるのか明確にされていない。

弟と共にヨットレース!
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 弟とキャッキャウフフで遊ぶ姿は微笑ましく、同時に切ない。あんなに切ない泥んこ遊びシーンは初めて観たわよ。でも時間は過ぎて、いい加減に前を向いて歩かなきゃいけなくなる。人生は生きている者の為にあるのだから。死者を忘れるのではなく、乗り越えるのでもなく、心に抱え込んで共に生きていかなくては。そこでキッカケとなるのがヨット乗りの女の子テス(アマンダ・クルー)。

アリッサ・ミラノ似、またはブリタニー・マーフィー似の彼女。
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 若い頃のアリッサ・ミラノ、若しくはブリタニー・マーフィー似の健康的な女の子!彼女をとるか、弟をとるか。弟との守るべき約束。ゆえにどこへも行けないチャーリー。そして自分が生かされた理由。フラットラインから帰還した奇跡。

 チャーリーは、自分を助けた救命士フロリオ(レイ・リオッタ)の言葉に気づかされ、未来を生きる為の力をもらう。このレイ・リオッタ、出番は少ないがとにかく素晴らしい!チャーリーの肉体だけでなく、精神も救ったのは彼だと思う。邦題の指す“きみ”は彼以外に考えられない!もしくはチャーリー本人が“きみ”だな。

暗く沈み、哀しみに満ちた表情が胸に刺さる。
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 『ラブリーボーン』では判りやすい生と死のあわいの世界が描かれた。でもコチラは現実と変わりない空間に、彼の夢想とも現実ともつかない精神世界が広がっている。たぶんフィジカルではない、心の中での出来事なのだと思う。

 序盤の交通事故について、「加害者が飲酒運転」という説明がサラっとされている。そこでお薦めの飲酒運転事故映画『ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス』はいかがですか~?デンゼル・ワシントンも出てるよ。スパイ映画っぽい題名だけど、そのライセンスとは運転免許証なのだ。

弟かわゆす!
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 映画全体的に音楽が安っぽかったのが残念ポイント。映像はキレイよ。ズームイン・ズームアウトや、浮遊感、ぐるりと回転する動き。カメラワークが素晴らしい。ストーリー的には中ダレするよ!するけどね!あの中ダレも振り返ってみれば必要だったのさ。まあそこは我慢して下さい。

 終盤の展開では、3日間放置されたアレがちょっと(´д`)えーってなった。原作では無理のない説明がされているので、映画版の説明不足ってことで。無粋でもちゃんと説明すべきだったと思うよ、こればっかしは。

 あと、墓石の拓本て本当に趣味の一ジャンルとして確立してるのかね!『小さな恋のメロディ』で知ったときは、現実感がなかったけども。この映画でも言及されてるし、考えてみたら日本でも狛犬の拓本とか趣味にしてる人がいるくらいだもんな。でも墓石は個人情報ダダ漏れな気がする。

 チャーリーの母親役でチラっとキム・ベイシンガーが出てるよ!これが『あの日、欲望の大地で』とか『8Mile』みたいな下流の貧しい母親像ドンピシャ。どことなく薄幸そうなのよね。
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関連作品のようなもの
きみがくれた未来 (角川文庫)原作本。
きみがくれた未来 (角川文庫)
ベン・シャーウッド
セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]ザック・エフロン主演の良作コメディ!ギークな親友のキャラがとにかく凄い。
セブンティーン・アゲイン [Blu-ray]
ザック・エフロン、レスリー・マン 他
小さな恋のメロディ [DVD]墓地デートといえばコレよね。墓石の拓本て!本当にそんな趣味のジャンルがあるのか。
小さな恋のメロディ [DVD]
マーク・レスター、トレーシ-・ハイド 他

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KINTYRE’SDIARY 2011年02月20日(Sun) 16:15

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