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ザ・マジックアワー

tag コメディ

『ザ・マジックアワー』
2008年・日本
題名が映画用語ってのが全てを表すような、映画のための映画。
三谷幸喜監督第4作。まだ4作目なんだよねぇ。

マジックアワー。日没後の20分間。昼と夜の狭間の美しい光。
テレンス・マリック監督の『天国の日々』は、この時間にだけ撮影をしたとか。
映像にこだわり過ぎな監督だよね。
ザ・マジックアワー スタンダード・エディションザ・マジックアワー
スタンダード・エディション

(2008/12/03)
佐藤浩市;妻夫木聡

コトノハ


「純然たるコメディだよ。」

どんな映画?
イメージは禁酒法時代のシカゴ。映画の中の街の名前は【守加護(すかご)】。あからさま様だね。
そして全体的にウッディ・アレン調コメディ。
話のほとんどは『ボギー!俺も男だ』に則ってる感じ。

本作の主役・売れない役者が大好きな映画『暗黒街の用心棒』(『暗黒街の顔役』か?)は、まんま『カサブランカ』東宝版。『ボギー!…』と同じ設定ですね。
その映画の台詞を言ってみたり、真似をしてみたりもする。同じですね。
けど『ボギー!…』のような幻は出てこない。そのかわり現実に年老いた役者と出会う。
そこらへんのエピソードがすごく良かったにゃー。
アレン映画ほど皮肉たっぷりではなく、やさしいコメディだお。

もう一人の主役・クラブ赤い靴の支配人は、町を牛耳るボスの愛人と良い仲に。
それがバレたからもう、死にもの狂いの嘘をつき、幻の殺し屋を連れてくると約束しちゃう。
その殺し屋が見つからないので偽者を仕立てるのだが、前述の売れない役者を騙しちゃうの。
これは映画の撮影ですから!私が監督ですから!って。

すごいよ。そのナリスマシと勘違いと噛み合わないままうまく進む物語。
そのあたりもアレン映画っぽい。

映画館でうっとりして現実逃避する役者は、性別は違えど『カイロの紫のバラ』を思い起こさせるし。
ボスの愛人がステージで歌うシーンも、性別は違えど『ギター弾きの恋』そのものだし。
(三日月ブランコ、ジプシージャズ"I'm forever blowing bubbles"、舞台がシカゴって共通点もあるね)

てなわけで、アレン好きにはお勧めの映画なんである。
そうでなくても、コメディとして面白く全編笑い通しだったから、笑いたかったら観たらいいよ。
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俳優は誰?
あっちこっちに名のある役者が出てるので、それも楽しい。けど割愛。

主役の売れない役者に佐藤浩市
マークXのCMみたいなクールリッチないい男のイメージが強いだけに、本作でのアホっぷりはギャップ萌え。
だめだ本当。おかしい。
これは良いものを観た。

クラブ支配人に妻夫木聡
爽やか好青年イメージを逆手にとって、役者を騙す役。騙すっても根は良い人(の役)。
前髪を上げているより、バサっとおろしてるほうがカッコいいと思うんだが、たいがい上げてるよね。
なんでだろう。
それはまぁいいや。うん、本当良い役者だなぁ。この年代で他にいないんじゃないかってぐらい。

ボスの愛人に深津絵里
こういうワルそうな役、似合うよねぇ。最近あまりワルいの、やってない気がするが。
ステージのシーン、歌も本人が歌ってるそうですよ。エンディングの歌声も。
マリリン・モンローのイメージなのかな。
シカゴ』のレネー・ゼルウィガーみたいに甘い歌い方でした。

ボスには西田敏行。最後のほうがとても面白かった。
ボスの部下に寺島進。本作では紳士的なハードボイルドで良かったよ。
下っ端ヤクザっちぃのよりこういうのが良いなぁ。

映画の中で撮影している映画『黒い101人の女』の監督役は、なんと今年2月に亡くなった市川崑監督その人。
もちろん、『黒い十人の女』へのオマージュ。

関連作品のようなもの
天国の日々全編これマジックアワーに撮影された映画。
天国の日々
リチャード・ギア
ボギー!俺も男だアレン監督映画。VHSしかないのね。DVD出してよう!
ボギー!俺も男だ
ウディ・アレン、ダイアン・キートン
カサブランカボギーの映画といえばこれですな。
カサブランカ
ハンフリーボガード/クロード・レインズ/ポール・ヘンリード/イングリッド・バーグマン
カイロの紫のバラアレン監督映画。映画の中の人に恋をする。
カイロの紫のバラ
ミア・ファロー;ジェフ・ダニエルズ
ギター弾きの恋アレン監督映画。このステージがそっくりです。
ギター弾きの恋
ショーン・ペン,サマンサ・モートン
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コメント


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くだらない、と思いながらも笑ってしまう映画です。

晴雨堂ミカエル | URL | 2009年11月27日(Fri)00:44 [EDIT]

 主役級の俳優や市川崑監督をチョイ役に出演してもらう、三谷喜劇の求心力を感じました。三谷氏の好きなものや憧れていたものを盛り込みつなぎ合せたような作品に見えました。
 ハリマオが出てきたのが三谷監督らしい趣味です。

>晴雨堂ミカエルさま。

P | URL | 2009年11月27日(Fri)16:37 [EDIT]

普段のイメージをあっさり裏切る配役ばかりで、そのギャップが笑いどころにもなっていましたね。
なんだか自由な感じです。好きなものを好きなように作れる映画監督が日本にどれだけいるか、って話ですよね。
貴重な存在なので、今後も楽しみにしとこうと思います。

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