『ハプニング』 THE HAPPENING2008年・アメリカ
何かと話題の
マイケル・ナイト・シャマラン監督の、ナニカが恐いサスペンス。
いつものように、どんでん返すのか、やたら具体的なクリーチャーが出てくるのか?
映画本編が始まってだいたいすぐのこと。
私、左目が痒くて痒くてすんごい擦ってた。
擦れば擦るほど痒みはいや増す地獄。
最初はそれで集中できませんでした。涙出てきたし。
それが私に起こったハプニング。
コトノハ
Do you like hot dogs?
(ホットドッグは好きか?)
なにこの意味不明な質問。
どんな映画?
原因不明の集団的自己破壊衝動。
その中での逃避行をする夫婦とその友人たち。
死を招くソレは一体なんなのか?逃れる術はあるのか?
シャマラン的なものを期待して観ると肩透かしを食らうだろう。
いつものような小細工はなく、とてもストレート。
たくさんの人が意味もなく自ら死ぬ異常事態なのに、ハリウッドにありがちな大きい話にはならないところが良かった。
登場人物はみんな小市民で、軍人も出ては来るが下っ端が一人でオロオロするばかり。
主人公もヒーローではなく、妻と友人に預かった少女を守ろうと何とか逃げ回るだけ。
この話のテーマが家族愛であって、異常事態そのものではない証拠でしょう。
そういう小さい目線の話なので、夫婦間の微笑ましいイザコザに重点を置いてある。
実際、微笑ましすぎて笑った。(いや、表面的には可愛いケンカにしか!)
特別大げさな問題にしなかったあたりが、なんか普通で良かった。
とはいえ、映像的にはノッケからエグイ!
ウエー・・・とか言っちゃった。その後もあらゆる自殺方法が見せつけられるよ。
芝刈り機…ウエー…。
全体的に割りと古風なSFだなぁと感じたよ。
グレッグ・イーガンの『
万物理論
』に出てくるdistress(絶望病)みたいなんかと、最初は思った。
80年代SF好きなら、こういう映画は楽しめるんじゃないかな。
ソフトSFだけど。 FんとこをMと読み違えないでね。
隠れシャマランはエンドクレジットで明かされますんで、お見逃しなく。
最初のほうの電話の声だったみたいです。結構どうでも良いよ、ジョーイ。
えーと、まぁオチというほどのオチはなかったので書きますが。
読みたくない人は以下、飛ばしてね。
あぁ、これ書いてたらまた左目が痒くなってきたー。ゴシゴシ。
「自然界のことは完全にはわからない。」の一言に尽きます。
光合成するものたちの話と言えば漫画『ダークグリーン
』や
新井素子の『グリーン・レクイエム
』と続編『緑幻想
』を思い起こします。
これらを読んでいると、この映画の結論かもしれない部分には抵抗があるかと思います。
緑たちが過去何をしてきたか。現在の大気組成の原因は彼らです。
現在の大気組成の下では生きられない生き物を屠ってきた、
またはその可能性を屠ってきたわけで。
それを考えれば、人類何するものぞ。人類はあまりにも小さい。
この異常事態を人類への警告と考えるのは、いかにもメディアが飛びつきそう。
でも、そう。自然界のことは完全にはわからないのだ。
ひとつ解せないのが、ミツバチ。ミツバチは植物にとって必要な存在のはず。
受粉するのを助けてくれるでしょ?なんで姿を消したのかお?
こいつも「わからない」不可解な自然現象ってだけか。
俳優は誰?
主人公にマーキー・マークこと
マーク・ウォルバーグ。
この可愛い猿顔め!
『
猿の惑星
』ん時は人間役なのに素で猿っぽかったっけね。
最近では『
ザ・シューター/極大射程
』が良かったな。
なんとなく
ゲイリー・シニーズに似ていると思うんだけど、どうか。雰囲気とか身のこなしとか。
本作では普通の人をきっちり演じています。アイドル出身とは思えない!
主人公の妻に『
テラビシアにかける橋
』の
ズーイー・デシャネルタン。
青い瞳がきれいで吸い込まれそうです。
シャマラン監督はこういう瞳が好きなんだろうね。前2作の
ブライス・ダラス・ハワードも瞳が印象的だった。
あと、『
サイン
』の
メル・ギブも。
主人公の友人であり少女の父親に
ジョン・レグイザモ。『
アイス・エイジ
』でナマケモノのシドの声やってる人。
本作では不安そうな普通の人を演じていたよ。
関連作品のようなもの
毛玉内関連記事:
ブラインドネス 【先入観 なしで見詰める この世界】 パーフェクト・ストーム ブロークン SF/ボディ・スナッチャー 【漂いて 流れ着いたる 約束の地】


白 | URL | 2008年07月27日(Sun)20:22 [EDIT]
酷評記事ばかり目にするので、ちょっと安心のような違うような… 前半は自殺シーンばっかりみたいなので、SMなんでしょうね。(あ、読み間違い(笑))
いつも、オチじゃないところを観て喜んでいる方なので、途中がおもしろかったらいいかな?とは思っています。多分火曜日に観にいくと思います。
応援凸
>白さま。
P | URL | 2008年07月27日(Sun)22:51 [EDIT]
酷評するほどでもないし、スッゲー良かった!ってわけでもないでした。
今回のアイキャッチがグロ描写なんだと思いますが、こういうのやめてきちんと人間ドラマ撮ってみたら良いのにって思いました。
アイキャッチがないとダメってのは、なぁ〜。
あとヒッチコックみたいな手法をよく使っていますね、監督。『鳥』っぽかったです。
人類への戒め的部分以外は面白かったです。笑いどころもちゃんとあるし。
アインシュタインの言葉
むぎちゃ | URL | 2008年07月28日(Mon)01:03 [EDIT]
はじめまして。
>ひとつ解せないのが、ミツバチ。ミツバチは植物にとって必要な存在のはず。
これを拝見して、ハッとしました。
ミツバチがいなくなったら人類も絶滅みたいな
黒板に書かれたアインシュタインの言葉です。
植物がミツバチを必要としなくなったら
植物にとって必要ではないかもしれない人類も
必要とされなくなるのかもしれませんね。
全体のテーマとしては、私も人間や動植物への愛情につきるかと思います。
宿を提供したおばあさんも親切心からで、子どものしつけと
互いに追い求める愛情の理想まで。
焼けてしまったのか、気味悪がられる人形でも
大事にしていたおばあさんでしたし
気味悪がられるカエルもかわいがった子ども。
(主人公を泥棒扱いして負の感情を出したとたんに
ハプニングに侵されてしまったおばあさんでしたし。)
>むぎちゃさま。
P | URL | 2008年07月28日(Mon)23:56 [EDIT]
私はアインシュタインがそんなこと言ったのかなぁと思って調べたら、だいたいの意見ではデタラメみたいでした。
参考(英語):『アインシュタインが言ったなんてデタラメ。』
http://www.thedailygreen.com/environmental-news/latest/2782
北アメリカの花が咲く植物のうち3/4が、実を結ぶのに蜂や鳥その他の動物を必要とするそうです。蜂がいなくなると、実らなくなり、私たち人間の食物がなくなるってわけですね。だから人類ヤベエ!みたいな。
だもんで、あの言葉と植物の攻撃が結びつかないんですよねーさっぱり。うーん。
個人的には、この映画みたいに植物がアグレッシブに人類を駆逐ってのは考え難いです。
植物にとってみたら、人間なんてどうでもいい存在だと思いますから。
むぎちゃ | URL | 2008年07月30日(Wed)01:20 [EDIT]
お返事ありがとうございました。
「地球の表面から蜜蜂が消え去ったら、人間は4年も生きてはいけないでしょう。
どのような蜜蜂も、どのような受粉も、どのような植物も、どのような動物も、どのような人も。」-アルバート・アインシュタイン
アインシュタインが言った内容そのものがデタラメなのか、
そのそも言ったのはアインシュタインではなかったという意味か、
よくわからなくなりました。スミマセン。
植物にとってみたら、人間なんてどうでもいい存在だとすると
森林破壊もどうでもよくなってしまいますし。
私は、ミツバチがいなくなったことでどうなるかよりも
なぜ突然大量のミツバチが残骸もなくこつ然と姿を消したか。
我々にはまだまだ知らない世界があるという
知らない世界を信じることが命題だと思いました。
(監督のインタビューでは「信じること」が映画のテーマになっていました。)
白 | URL | 2008年07月30日(Wed)16:27 [EDIT]
お見舞いいただきありがとうございました。なんとかやってます。(笑)
「ハプニング」観ましたが、世間で言うほど悪くもなかったですが、世間の高い期待と違うと、こうなっちゃうんでしょうね。何でも知ってるように思い込んでる人間、地球で一番えらいと思いがちな人間への警鐘なのかもしれませんね。キアヌ・リーブスが主演の「地球が静止する日」のリメイクも、どうやらそんな内容みたいです。
TB&応援凸です。
>むぎちゃさま。
P | URL | 2008年08月01日(Fri)01:00 [EDIT]
真実なんてわかりませんが、私が調べた限りでは、その内容の言葉をアインシュタインが言ったという記録は残されていない、との意見が多かったです。
死後40年経ってから、アインシュタインがそう言ったことになった、と。誰かが言った内容に権威付けするのが目的で騙った、みたいな。
まぁ、正直、そんなことはどうでも良いと思いますが。
植物にとって人間はどうでも良い、というのは私の考え方ですんで、賛同を求めるものではありません。あしからずー。
でも、森林破壊はどうでも良くないですよ。
酸素を供給してくれる生物がいなくなったら人間は生きていけませんからね。
森林破壊は、森が可哀想だからいけないのではないし、植物に恨まれるからいけないのでもありません。
他ならぬ自分たちが生きていくために必要だから、破壊してはならぬのです。
そこんとこは混同してはいけないと思います。
私は植物大好きですが、エセエコブームは大嫌いです。
ですので、そういう意味で書きました。
「人間と自然」と対置させたがるけど、人間も自然のごく小さな一部だ、と言いたかったのです。
信じることに関しては、私は家族や友人や自分を信じる方向で捉えました。
信仰、という意味ではお婆ちゃんの寝室に宗教関係の飾りが一面に貼ってありましたから、神を信じる、も感じました。
映画からナニを受け止め、ナニを考えるかは、人によって違いますよね〜。だから面白いんですけど。
>白さま。
P | URL | 2008年08月01日(Fri)01:13 [EDIT]
病みあがりましたかー。
まだまだ暑い日が続きそうですから、お気をつけて〜。
この映画の、ちっぽけな人間像は好きです。
人類が絶滅したって、地球的には別に困らないし。かといって積極的に退治するほどのものでもない、みたいな。
地球環境が変わったって、その環境に適応した生物がまた生まれるだろうし、地球が吹き飛んでも宇宙は広いし。
人類なんてたかだか350万年しか存在してないんだし。
地球が静止する日、楽しみです!
ところで、なんでタイトルをオリジナルと微妙に変えたんでしょう。
「の」が「が」になっただけですが。

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何度裏切られても、
やっぱり見てしまうM・ナイト・シャマラン監督作品。
やっぱり今回も観てしまいました。f(^^;)
DVDで鑑賞。
ある日突然、
アメリカ全土からミツバチが消えるという異常現象を皮切りに、
自ら命を絶つ人が続出する。
その減少は大都市の公園...
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